報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「リサ・トレヴァーのマッサージ屋さん」

2022-04-20 16:47:52 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[3月25日21:00.天候:雨 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]

 私の名前は愛原学。
 都内で小さな探偵事務所を経営している。
 ここ最近は忙しい。
 年度末ということもあるのだが、それよりも私の周囲で色々な事が動き出しているからだ。
 斉藤秀樹元社長が実は黒幕で、ロシアに行ったまま行方不明とか、それに高野芽衣子君が所属する“青いアンブレラ”が関わっているとか、もう色々な対応に追われて……。
 今日は警視庁から戻ってきたところだ。
 私にとって斉藤元社長とは、ベッタリの大口クライアントだったのだが、その事で警察に疑われてしまった。
 管轄が違うせいか、この時はさしもの善場主任も助けてはくれない。
 もちろん事情聴取の時に、デイライトの名前は出しても良いということだったが、果たして警察がそれを聞いてどう思うかは不明だった。
 幸い私を事情聴取した担当刑事は真面目な男で、私が証拠資料を提出しながらスラスラと質問に答えたことで、私はけして斉藤容疑者逃亡に手を貸したわけではないと分かってくれたようだった。
 で、ようやく今、帰って来たところ。
 さすがに警視庁へは1人で行った。
 うん、さすがにあそこに高橋は連れて行けねぇ……。

 愛原:「ただいまー」
 高橋:「先生、お帰りなさい!」
 愛原:「な、何だ!?」

 そこへ何故か、特攻服に鉄パイプを持った高橋が待ち構えていた。

 高橋:「御無事だったんですね!良かったです!」
 愛原:「いや、無事に決まってんだろ!何だその恰好は?」
 高橋:「先生がサツに不当逮捕されようものなら、奪還しに行く覚悟でした!しかし、その必要は無かったようで良かったです!」

 高橋はそう言って、スマホを取り出した。
 どうやら、かつての族仲間にも声を掛けていて、『計画は中止』というグループLINEでも送っているのだろう。
 ……だから高橋は、連れて行けなかったんだよ。
 ね?私の判断、正しかったでしょ?

 愛原:「あー、疲れた……」
 高橋:「先生、夕食は食べて来たんですよね?」
 愛原:「永田町周辺、食うとこ無ぇのな!?」

 そういえば東京のああいう官庁街で、昼食用にキッチンカーが沢山出動していて話題になったことがあった。

 高橋:「晩酌にしますか?」
 愛原:「そうだなぁ……」
 リサ:「そんな先生のお疲れに!」

 リサが自分の部屋から出て来た。
 しかも体操服にブルマーという出で立ちであった。
 体操服の上は学校指定のものだが、ブルマーはかつて学校指定だった緑色のハイカットタイプである。
 当たり前だが、令和の今は東京中央学園においても(校則で明文化されているわけではないが)事実上の廃止状態である。
 但し、正式廃止ではない為か、今でも学校指定の衣料を扱う店舗では細々と売られていることがあるらしい。

 リサ:「リサ・トレヴァーのマッサージ店、緊急オープンします!」
 愛原:「また、老廃物と血液を吸う気か……」
 リサ:「今度はちゃんとしたマッサージだよ!こっちに来て、ソファに座って!」

 リサは私をリビングに連れて行く。
 良かった。
 いきなり、部屋に連れ込まれないで。
 しかし、リサのブルマー姿を後ろから見ていて思ったのだが……。
 マッサージ店というより、『JKリフレ店』だな。
 あれも確か、オプションで店員のJKに体操服で施術してもらうコースとかあったと思う。
 まさかリサのヤツ、それを見てマネしたか?

 リサ:「どこがお疲れですか?」
 愛原:「色々書類とか作らされたから、肩とか手とか……」
 リサ:「先生は足がお疲れですね。分かりました」
 愛原:「オマエが決めるんかい!」
 リサ:「それじゃ先生、ソファに横になって。わたしの枕、使って」
 愛原:「何でオマエの枕?」
 高橋:「先生!だったら俺の枕使ってください!」
 愛原:「あー……だったらリサの枕使うわ」
 高橋:「そんなぁ、先生!」
 リサ:「じゃあ、まずはうつ伏せに」
 愛原:「あいよ」

 私はリサの枕に顔を埋めるようにうつ伏せになった。
 うん、枕からはリサの体臭がする。
 若い女の子の物のせいか、匂いは【お察しください】。

 リサ:「では、右足から始めます」

 リサ、私の右足裏のツボをグッグッと押した。

 愛原:「おっ、おっ……!」
 リサ:「痛いですか?」
 愛原:「いや、大丈夫だ。なかなかいい……」

 足のマッサージはリサに何度かやってもらったこともあり、リサも手慣れているようだった。
 うん、こりゃいい。
 このまま寝ちゃいそう……。
 だが!

 リサ:「先生、まだ寝ちゃダメ!これからがいいトコロ!」
 愛原:「えっ、ダメなの!?……マジか。せっかく、寝そうになるくらい気持ちいいのに……」
 高橋:「この辺、リサはシビアっスね」
 リサ:「次は太ももでーす」
 愛原:「わっ!?何だ?!」
 高橋:「こら、リサ!しれっと変なとこ触るんじゃねぇ!」
 リサ:「? あのね、両方の太ももから足の付け根にかけて、リンパっていうのが通っていて、ここを強くさすると体にいいんだって」
 愛原:「あ、それ、聞いたことある」
 高橋:「裏メニュー付きメンズエステのトークじゃねーのか?」
 愛原:「まあ、いいや。そういうことになら、やってもらおう」
 高橋:「だったら俺!俺がやりたいです!」(;゚∀゚)=3ハァハァ
 リサ:「お兄ちゃん、一緒にやる?」
 愛原:「俺はリサにやってもらいたいなー」

 高橋だと本当に下心アリアリで触って来るかもしれん。
 いや、まあ、リサなら絶対大丈夫というわけでもないのだが……。

 高橋:「そんなぁ、先生~」( ;∀;)
 リサ:「先生、お兄ちゃん、泣いちゃったけど?」
 愛原:「大丈夫大丈夫。さ、続きをよろしく」
 リサ:「分かったー」
 愛原:「あ、そうだ。せっかくだから、ついでに頼みがある」
 リサ:「はいはい、何でしょう?」
 愛原:「さっきも言ったように、今は肩が凄く凝ってるんだ。こっちを重点的にやってくれないかな?」
 リサ:「お任せください。タイラント君並みに壁をブチ破る、日本版リサ・トレヴァーの破壊力、とくとご覧あれ」
 愛原:「俺の肩をブッ壊す気か!」
 リサ:「それでは……」

 ゴッ……!(リサの拳が愛原の肩に当たる音)

 リサ:「!? な、何これ!?カタっ!?」
 愛原:「な、何だよ?全然効いてないぞ?」
 高橋:「OK!ここはやっぱり俺の出番ですな!」

 今度は高橋が私の肩を揉む。

 高橋:「な、何スか、これ!?肩にコンクリでも入れてるんスか!?」
 愛原:「入れてるわけねーだろ!」
 リサ:「ね?先生の肩、凄い硬いでしょ?コンクリートの壁でもブチ破るタイラント君やわたしでもムリだよ?」
 高橋:「そうかもしれねーな!先生の肩だけ、Gウィルスに感染してるとかは!?」
 愛原:「あるわけねーだろ!」

 くっ、BOWと人外性癖に人外扱いされるとは……納得いかん!

 リサ:「先生の凝り固まった肩、内側からほぐすから、わたしの寄生虫を食べて!」

 リサ、口の中から芋虫のような寄生虫を出した。

 愛原:「食えるか!」
 高橋:「リサ、電マだ!オマエのオ○○ー用の電マ持って来い!」
 リサ:「分かった!」

 リサにはオ○ニ○用に買い与えた電マだが、本来は肩こり対策に使うので、『間違った正しい使い方』というか、『正しい間違った使い方』というべきか。

 高橋:「コンクリには電動ドリルです!ガチの電動ドリルを使うわけにはいかないので、別の電動工具を使います!」
 愛原:「なるほど。それが電マか。いいアイディアだ」

 因みにリサの食欲が旺盛ということは、性欲もそれ並みということだ。
 特に生理前でムラムラする時、リサは私の部屋のドアをブチ破って性的に襲い掛かって来ることもある為、それを抑えさせる為に買い与えたのが電マである。
 鍵を3つくらい付けていたのだが、全部壊して入って来たことがあったからな……。
 私のコンクリート並みに固まった肩は、リサの電マで何とかほぐされた。
 そんなリサは……。

 リサ:(フフ……。今夜使っちゃおう……

 と、思ったとか。

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