敷島が大日本電機から南里ロボット研究所に出向してきて、3ヶ月が経とうとしていた。
いい加減、研究所の事務職からボーカロイド達のプロデューサーへと本気で転向しようかと考えている時だった。
初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカ、それにKAITOとMEIKOという陣容で、これらボーカロイド達を量産化する前に、世にその存在感をアピールする必要があった。それが、アイドル活動と酷似するようになってしまったのだから、ミク以外のボーカロイド達から『プロデューサー』と呼ばれるのも致し方無いと思っている。
今後の方針を更に責任者である南里と詰める必要があった。……のだが!
「おはようございます!」
敷島は元気よく研究所の玄関を開けた。
「おおっ!敷島君!いい所に来てくれた!」
奥から南里が蒼ざめた顔で駆け寄って来た。
「え?」
「わ、私はとんでもないバケモノを作り出してしまった……!か、科学者として一生の不覚じゃ!」
そう言って、頭を抱えてしまう。
「な、何を作り出しちゃったんですか?」
「行けば分かる。今、台所におるはずじゃ」
「台所?」
「き、気をつけろ!時と場合によっては、襲ってくるかもしれん!」
「そ、そんなに?」
敷島は恐る恐る台所をのぞいてみた。すると、流しの横に、緑色の海藻のようなものがウジャウジャと繁殖していた。幸い、襲ってくる気配は無い。
「何か、ワカメみたいですね」
「うむ。ワカメじゃよ」
「え?」
「実は朝食に好物のワカメスープを作ろうとしたのじゃが、戻し過ぎて……」
「はあ!?じゃ、あれって元々乾燥ワカメ!?どんだけだよ!?……てか、好物なら加減を覚えてくださいよ」
「うむ。それでだな、モノは相談じゃが……あれ、元に戻せんかね?」
「ええっ、マジっすか!?ここ、ロボット研究所っすよね!?」
ライバルであるマッドサイエンティストとの攻防戦も始まるというのに、当の研究所は緊張感ゼロという描写である。因みにおもしろ所長のせいで、敷島は相談するタイミングを逸してしまっている。
字数制限の都合で、この部分はカット。
いい加減、研究所の事務職からボーカロイド達のプロデューサーへと本気で転向しようかと考えている時だった。
初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカ、それにKAITOとMEIKOという陣容で、これらボーカロイド達を量産化する前に、世にその存在感をアピールする必要があった。それが、アイドル活動と酷似するようになってしまったのだから、ミク以外のボーカロイド達から『プロデューサー』と呼ばれるのも致し方無いと思っている。
今後の方針を更に責任者である南里と詰める必要があった。……のだが!
「おはようございます!」
敷島は元気よく研究所の玄関を開けた。
「おおっ!敷島君!いい所に来てくれた!」
奥から南里が蒼ざめた顔で駆け寄って来た。
「え?」
「わ、私はとんでもないバケモノを作り出してしまった……!か、科学者として一生の不覚じゃ!」
そう言って、頭を抱えてしまう。
「な、何を作り出しちゃったんですか?」
「行けば分かる。今、台所におるはずじゃ」
「台所?」
「き、気をつけろ!時と場合によっては、襲ってくるかもしれん!」
「そ、そんなに?」
敷島は恐る恐る台所をのぞいてみた。すると、流しの横に、緑色の海藻のようなものがウジャウジャと繁殖していた。幸い、襲ってくる気配は無い。
「何か、ワカメみたいですね」
「うむ。ワカメじゃよ」
「え?」
「実は朝食に好物のワカメスープを作ろうとしたのじゃが、戻し過ぎて……」
「はあ!?じゃ、あれって元々乾燥ワカメ!?どんだけだよ!?……てか、好物なら加減を覚えてくださいよ」
「うむ。それでだな、モノは相談じゃが……あれ、元に戻せんかね?」
「ええっ、マジっすか!?ここ、ロボット研究所っすよね!?」
ライバルであるマッドサイエンティストとの攻防戦も始まるというのに、当の研究所は緊張感ゼロという描写である。因みにおもしろ所長のせいで、敷島は相談するタイミングを逸してしまっている。
字数制限の都合で、この部分はカット。
今回の新作は作者が全く信仰してないんで、それ絡みの話は全く無いんだけど、サトー様辺りはキャラが立ちそうなので、出演させてみたいな。