[3月29日07:00.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
愛原:「おはよう」
高橋:「あっ、先生。おはようございます。今、朝飯作ってますんで、もう少しお待ちください」
愛原:「いいよ。顔洗ってくるから」
私が洗面所に行くと、浴室からシャワーの音が聞こえた。
どうやら、リサがシャワーを浴びているらしい。
朝からシャワーを使うなんて珍しいな。
私がそこを通り過ぎようとすると、バスの前扉のような折り戸が少しだけ開いて……。
リサ:「先生、一緒に入る?」
愛原:「俺を食い殺す気か!」
リサ:「ちょっとゾンビになってもらうだけ」
愛原:「アホか!」
体内にTウィルスとGウィルスを宿しているリサは、本当にそれができるのだから冗談じゃない。
また、体内に侵入した寄生虫を逆にウィルス感染させて、使役するくらいだ。
こりゃ、アレだな。
生理前か何かでムラムラして、昨夜何度もオ○ニ○したのだろう。
それで汗をかいたので、こうやってシャワーを浴びていると見た。
愛原:「今日は先に新橋に行くぞ」
高橋:「善場の姉ちゃんの所ですね。車は返しちゃいましたよ?」
愛原:「今日は車を使わない。公共交通機関を使う」
高橋:「あ、そうですか」
愛原:「打ってつけのフリー乗車券があるからな、それを使う」
高橋:「さすがは先生です」
[同日08:30.天候:晴 同地区内 都営地下鉄菊川駅]
朝ラッシュで賑わう菊川駅。
その地上出入口で待っていると……。
愛原:「おっ、来たなー」
駅前交差点の横断歩道を渡って来る上野姉妹がいた。
上野凛:「おはようございます!今日もよろしくお願いします!」
上野理子:「おはようございます」
愛原:「ああ、おはよう。よく眠れた?」
凛:「まあ、大体は」
愛原:「そうか。今は平日の朝ラッシュで混んでいるが、こっちに上京する以上は避けて通れない道だ。ちょっと今は、それを体験してもらう」
凛:「はい!」
栃木の山奥に住んでいたこの姉妹が、東京の朝ラッシュにどれだけ耐えられるかな?
愛原:「今日は都区内を色々と歩き回るから、フリーきっぷを買おう」
リサ:「何てフリーきっぷ?」
愛原:「『東京フリーきっぷ』だよ。ICカードに登録できるから、紙のキップは買わずに済む。……キミ達、ICカードは持ってる?」
凛:「はい」
理子:「はい」
2人の姉妹が出したICカードはSuicaでもPasmoでもなく、totoraという地位連携ICカードだった。
2人の姉妹が住む地域を走る路線バス会社などが共同で発行しているものだ。
一瞬、これでも行けるのかと思ったが、よく見るとSuicaのマークが付いているので、行けると思った。
凛:「今はこれで地元のバスに乗ったりしているんですけど……」
愛原:「キミの友達か誰かで、これでJRに乗ったことのある人はいる?」
理子:「あ、はい。信者さんの中には、そういう人がいます」
愛原:「JRに乗れるんなら大丈夫だろう」
私はそれで全員分の東京フリーきっぷを購入した。
愛原:「これで都区内の電車とバスは乗り放題だ(私鉄は除く)。それじゃ、行こう」
凛:「はい!」
急行電車が通過した為に、ホームどころかコンコースにまで強い風が吹いてくる。
スカートを穿いている理子は、その裾を押さえるようにして歩いた。
リサ:「そう簡単にめくれないよ」
リサ自身は、昨日とは違う黒いミニスカートを穿いている。
チェーンを着けているが、その先にあるものとは……。
凛:「理子は恥ずかしがりやさんなので……」
リサ:「ふーん……」
リサは理子にそっと耳打ち。
凛:「でも愛原先生には、見せてあげると喜ぶよ?」
理子:「ええっ!?」
愛原:「こら、リサ!」
〔まもなく1番線に、各駅停車、橋本行きが10両編成で到着します。ドアから離れて、お待ちください。京王線内、区間急行となります〕
トンネルの向こうから、通勤客満載の京王電車が入線してきた。
尚、先頭車両はこの時間帯、女性専用車となるので、最後尾に乗ることになる。
リサ:「おっと」
電車が強風を伴って入線してきた。
さすがのリサも、ふわっと捲くれ上がりそうになるスカートの裾を押さえる。
昨日と違うのは、今回のスカートはもう少し制服のプリーツスカートに近い生地だということだ。
上に着ているパーカーは、グレーではなくピンク色のものだ。
〔1番線の電車は、各駅停車、橋本行きです。きくかわ~、菊川~〕
乗車客は多いが、降車客も案外いる駅である。
でも、急行は止まらない。
取りあえず、乗り込むことはできた。
まあ、痴漢が発生しそうなほどのメチャ混みぶりではない。
恐らく、そのピークは過ぎているのだろう。
お世辞にも空いているとは言い難いが。
〔1番線、ドアが閉まります〕
短い発車メロディの後で、電車のドアが閉まる。
京王電車の場合、2点チャイムが2回ずつ鳴る。
音色はJR東海の313系等と一緒。
車掌室から鳴る発車合図のブザーが聞こえたかと思うと、エアーの抜ける音がして、電車が走り始めた。
〔次は森下、森下。都営大江戸線は、お乗り換えです。お出口は、右側です〕
菊川から新橋なら都営バスの方が乗り換えも無くて便利なのだが、バスの車内では東京フリーきっぷが買えないので。
尚、このフリーきっぷ、ただ単に都区内のJR、地下鉄、都営バスが乗り放題というだけではない。
一部の施設では、割引などの特典も受けられるという優れものだ。
これで食事代なども、割引してもらうこともできる、と……。
[同日09:15.天候:晴 東京都港区新橋 NPO法人デイライト東京事務所]
馬喰横山駅で電車を降り、地下道で繋がっている東日本橋駅へ移動する。
そこから都営浅草線に乗れば、新橋へ行ける。
都営浅草線も混んでいたので、上野姉妹には良い洗礼となったようだ。
ぞろぞろと事務所に行くのもアレなので、事務所には私1人で行くことにした。
どうせ善場主任に、昨日預かった書類を渡すだけだ。
そしたら……。
善場:「会議室なら空いているので、どうぞ皆さん入ってください」
とのことだ。
どうやら私以外にも、上野姉妹に言いたいことがあるらしい。
愛原:「おはよう」
高橋:「あっ、先生。おはようございます。今、朝飯作ってますんで、もう少しお待ちください」
愛原:「いいよ。顔洗ってくるから」
私が洗面所に行くと、浴室からシャワーの音が聞こえた。
どうやら、リサがシャワーを浴びているらしい。
朝からシャワーを使うなんて珍しいな。
私がそこを通り過ぎようとすると、バスの前扉のような折り戸が少しだけ開いて……。
リサ:「先生、一緒に入る?」
愛原:「俺を食い殺す気か!」
リサ:「ちょっとゾンビになってもらうだけ」
愛原:「アホか!」
体内にTウィルスとGウィルスを宿しているリサは、本当にそれができるのだから冗談じゃない。
また、体内に侵入した寄生虫を逆にウィルス感染させて、使役するくらいだ。
こりゃ、アレだな。
生理前か何かでムラムラして、昨夜何度もオ○ニ○したのだろう。
それで汗をかいたので、こうやってシャワーを浴びていると見た。
愛原:「今日は先に新橋に行くぞ」
高橋:「善場の姉ちゃんの所ですね。車は返しちゃいましたよ?」
愛原:「今日は車を使わない。公共交通機関を使う」
高橋:「あ、そうですか」
愛原:「打ってつけのフリー乗車券があるからな、それを使う」
高橋:「さすがは先生です」
[同日08:30.天候:晴 同地区内 都営地下鉄菊川駅]
朝ラッシュで賑わう菊川駅。
その地上出入口で待っていると……。
愛原:「おっ、来たなー」
駅前交差点の横断歩道を渡って来る上野姉妹がいた。
上野凛:「おはようございます!今日もよろしくお願いします!」
上野理子:「おはようございます」
愛原:「ああ、おはよう。よく眠れた?」
凛:「まあ、大体は」
愛原:「そうか。今は平日の朝ラッシュで混んでいるが、こっちに上京する以上は避けて通れない道だ。ちょっと今は、それを体験してもらう」
凛:「はい!」
栃木の山奥に住んでいたこの姉妹が、東京の朝ラッシュにどれだけ耐えられるかな?
愛原:「今日は都区内を色々と歩き回るから、フリーきっぷを買おう」
リサ:「何てフリーきっぷ?」
愛原:「『東京フリーきっぷ』だよ。ICカードに登録できるから、紙のキップは買わずに済む。……キミ達、ICカードは持ってる?」
凛:「はい」
理子:「はい」
2人の姉妹が出したICカードはSuicaでもPasmoでもなく、totoraという地位連携ICカードだった。
2人の姉妹が住む地域を走る路線バス会社などが共同で発行しているものだ。
一瞬、これでも行けるのかと思ったが、よく見るとSuicaのマークが付いているので、行けると思った。
凛:「今はこれで地元のバスに乗ったりしているんですけど……」
愛原:「キミの友達か誰かで、これでJRに乗ったことのある人はいる?」
理子:「あ、はい。信者さんの中には、そういう人がいます」
愛原:「JRに乗れるんなら大丈夫だろう」
私はそれで全員分の東京フリーきっぷを購入した。
愛原:「これで都区内の電車とバスは乗り放題だ(私鉄は除く)。それじゃ、行こう」
凛:「はい!」
急行電車が通過した為に、ホームどころかコンコースにまで強い風が吹いてくる。
スカートを穿いている理子は、その裾を押さえるようにして歩いた。
リサ:「そう簡単にめくれないよ」
リサ自身は、昨日とは違う黒いミニスカートを穿いている。
チェーンを着けているが、その先にあるものとは……。
凛:「理子は恥ずかしがりやさんなので……」
リサ:「ふーん……」
リサは理子にそっと耳打ち。
凛:「でも愛原先生には、見せてあげると喜ぶよ?」
理子:「ええっ!?」
愛原:「こら、リサ!」
〔まもなく1番線に、各駅停車、橋本行きが10両編成で到着します。ドアから離れて、お待ちください。京王線内、区間急行となります〕
トンネルの向こうから、通勤客満載の京王電車が入線してきた。
尚、先頭車両はこの時間帯、女性専用車となるので、最後尾に乗ることになる。
リサ:「おっと」
電車が強風を伴って入線してきた。
さすがのリサも、ふわっと捲くれ上がりそうになるスカートの裾を押さえる。
昨日と違うのは、今回のスカートはもう少し制服のプリーツスカートに近い生地だということだ。
上に着ているパーカーは、グレーではなくピンク色のものだ。
〔1番線の電車は、各駅停車、橋本行きです。きくかわ~、菊川~〕
乗車客は多いが、降車客も案外いる駅である。
でも、急行は止まらない。
取りあえず、乗り込むことはできた。
まあ、痴漢が発生しそうなほどのメチャ混みぶりではない。
恐らく、そのピークは過ぎているのだろう。
お世辞にも空いているとは言い難いが。
〔1番線、ドアが閉まります〕
短い発車メロディの後で、電車のドアが閉まる。
京王電車の場合、2点チャイムが2回ずつ鳴る。
音色はJR東海の313系等と一緒。
車掌室から鳴る発車合図のブザーが聞こえたかと思うと、エアーの抜ける音がして、電車が走り始めた。
〔次は森下、森下。都営大江戸線は、お乗り換えです。お出口は、右側です〕
菊川から新橋なら都営バスの方が乗り換えも無くて便利なのだが、バスの車内では東京フリーきっぷが買えないので。
尚、このフリーきっぷ、ただ単に都区内のJR、地下鉄、都営バスが乗り放題というだけではない。
一部の施設では、割引などの特典も受けられるという優れものだ。
これで食事代なども、割引してもらうこともできる、と……。
[同日09:15.天候:晴 東京都港区新橋 NPO法人デイライト東京事務所]
馬喰横山駅で電車を降り、地下道で繋がっている東日本橋駅へ移動する。
そこから都営浅草線に乗れば、新橋へ行ける。
都営浅草線も混んでいたので、上野姉妹には良い洗礼となったようだ。
ぞろぞろと事務所に行くのもアレなので、事務所には私1人で行くことにした。
どうせ善場主任に、昨日預かった書類を渡すだけだ。
そしたら……。
善場:「会議室なら空いているので、どうぞ皆さん入ってください」
とのことだ。
どうやら私以外にも、上野姉妹に言いたいことがあるらしい。
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