[7月22日15:12.天候:雨 埼玉県さいたま市西区 デイライト・コーポ―レーション・ジャパン埼玉研究所 シンディ&レイチェル]
シンディが外に飛び出ると、既に正面エントランス前はバージョン4.0達に覆い尽されていた。
その中央にレイチェルがいた。
「レイチェル!アンタまた性懲りも無く……!」
「誰が懲りてるってぇ?研究所関係者の安全を保障して欲しかったら、ここにいるアルエットを引き渡しなさい!」
「誰に向かってクチきいてんだっ、コラァッ!!」
シンディはアルエットに体当たり。
途中で4.0達が立ちはだかるが、
「どけぇぇっ!!」
いとも簡単に破壊した。
「今日は随分とやる気だねぇ?」
「ドクター達夫に銃弾撃ちこんだのは、オマエか!?」
「ええ、そうよ。だから何?素直にアルエットの居場所を教えて逃げれば良かったのに……。バカなジジィよ。まあ、国も年金1人分払わなくなって良かったんじゃない?」
ビー!(シンディの頭脳の中でアラームが鳴る)
『Cereal number 2424188...Cindy(Cynthia),Limit Break.』
↑シンディを遠隔で監視するPCのモニタには、このような文字が表示された。
「キサマーッ!!」
「!!!」
シンディの動きが通常の3倍近くになり、レイチェルの顔を殴り付けた。
「い、妹の顔を殴るなんて……。最低な姉さんね……」
「その更に妹の製作者を殺しといて何言ってんだっ、この!!」
[同日18:10.JR高崎線特急“スワローあかぎ”1号・7号車内 敷島孝夫&結月ゆかり]
〔♪♪♪♪。「まもなく赤羽、赤羽です。赤羽を出ますと、次は浦和に止まります」〕
敷島は早々に弁当を平らげると、シンディを遠隔監視しているPCとリンクしているタブレットを取り出した。
「マジかよ。シンディのヤツ、『リミット・ブレイク』しやがってた!」
「リミット・ブレイクって何ですか?
「『ブチギレ』たってことさ。体に負担が出るくらい動きが早くなって、力も強くなる。それで倒せればいいんだがな……。現段階では……まだ勝負が決まってないのか……。参ったな。早いとこ勝ってもらわないと、ゆかりの修理ができん」
「わたし、どこも悪くないですよ?自己診断では……」
「自己診断ではな」
「?」
「研究所に着いて、まだ勝負が決まっていないようなら教えてやるよ。お前のどこが悪いのかを」
「……?」
[同日18:45.天候:曇 埼玉県さいたま市西区・公道上 敷島孝夫&結月ゆかり]
大宮駅には無事に着いた敷島達。
西口からタクシーに乗り換え、研究所に向かった。
ところが、研究所に向かう公道が大渋滞を起こしており、それにハマった。
「お客さん、何でもその先のロボット研究所でテロがあって、それで道路が封鎖されているみたいですよ」
運転手が狼狽した様子で言った。
「道路が通行止めになるほどの騒ぎか……。って、レイチェルが襲撃に来りゃそうなるか。しょうがない。ここからは歩いて……ん?」
前方で爆発音がした。
「な、何ですか?」
ゆかりが、自分の着ているパーカーのフードを被りながら言った。
「研究所はまだ先だよなぁ……?い、いや、待て……!う、運転手さん、ちょっとドア開けて!」
敷島がタクシーから降りると、前方で爆発音があったのは……。
で、しかもそれが近づいて来ている。
「わああああっ!」
「て、テロ・ロボットだ!逃げろ!!」
前方の人々が車から飛び降りて逃げて来る。
敷島は鞄の中からジャックのついた無線機のマイクを取り出し、ゆかりの左耳に差し込んだ。
「おい、コラ、KR団!何てことしやがるんだ!!」
「!?」
ゆかりから直接、KR団に呼び掛けできる!?
〔「はっはっはっ!さすがは敷島孝夫君。幾度と無くロボット・テロを潜り抜けたのも頷ける」〕
向こうからは聞き慣れた声がした。
「十条伝助の爺さんよ!こりゃ一体、どういうことだ!?」
〔「どういうことも何も、そういうことだよ。キミ達はワシの下僕(しもべ)達の手に掛かって、あえない最期を遂げるのじゃ。そう、仏敵・達夫のようにな」〕
「なにぃ?」
〔「全てはワシの計算通り、何も問題は無い。キミ達は埼玉の研究所で、引き続き舞踏会を楽しみたまえ、敷島君?」〕
「アルエットは渡さんぞ!」
〔「アルエット本体のことなど、既にどうでも良くなった。達夫がワシの目を欺く為、彼女の体に仕掛けたもの。それだけ頂くとしよう」〕
段々とタブレットの警告音が大きくなっていく。
テロ・ロボットが接近すると、アラームが鳴るようになっているのだ。
〔「高みからで失礼するが、キミがどのように活躍するか拝見させてもらうよ?」〕
「……いいだろう。見せてやる。見物料はアンタの首だ!」
〔「何とも下らん遺言であるが、健闘は祈らせてもらうよ?」〕
敷島はゆかりの耳からマイクを引き抜くと、鞄の中にしまい、次にその中からある物を取り出した。
そしてそれを道路脇の空地に投げる。
ピコーン!ピコーン!ピコーン!
「あれは……!?」
「ロボット・デコイだ」
ゆかりは大丈夫だが、人工知能の劣るバージョン4.0の集団はそれにおびき寄せられ、集まった。
集まったところで爆発し、それに巻き込まれた4.0達が吹き飛ぶ。
燃料タンクのガスボンベに引火して誘爆し、デコイの爆発に巻き込まれなかった個体も、爆発した仲間の爆発に巻き込まれるという自爆劇を披露した。
あらかた片付いたところで、
「運ちゃん、タクシーを出してくれっ!……あれ?」
だが、車列の人々は既に避難した後だった。
「……マジか!結局徒歩かよ!このクソ暑い中!」
敷島が前の方に走って行くと、渋滞で立ち往生した路線バスを見つけた。
タブレットを見ると、まだ前方にバージョン4.0の集団がたむろしているらしい。
「……ニヤリ」
敷島は乗員・乗客共に避難して無人となったバスに乗り込んだ。
「ゆかり、乗れ!」
「は、はい!……あ、あの、社長?」
「質問なら後で受け付ける!しっかり掴まっていろ!」
「は、はいっ!」
敷島はバスを発進させ、反対車線にハンドルを切った。
さっきから反対車線からも車が来ないということは、やはり研究所の前辺りでもう封鎖されているということだ。
アクセル全開で研究所に向かう。
すると、研究所の正門から、わらわらと4.0が出て来るのが分かった。
「社長!いっぱい……いっぱいいます!」
ノンステップバスの前扉の後ろの席に座ったゆかりが、前方の手すりに掴まりながら叫んだ。
「ちくしょう!もしかして、その辺の岩どけたら、4.0が出て来るんじゃないのか!?このまま突っ込むぞ!!」
「ええーっ!?」
敷島はアクセルから足を放すことなく、正門から出て来た4.0に向かっていった。
この戦い、勝つのはどっちだ!?
シンディが外に飛び出ると、既に正面エントランス前はバージョン4.0達に覆い尽されていた。
その中央にレイチェルがいた。
「レイチェル!アンタまた性懲りも無く……!」
「誰が懲りてるってぇ?研究所関係者の安全を保障して欲しかったら、ここにいるアルエットを引き渡しなさい!」
「誰に向かってクチきいてんだっ、コラァッ!!」
シンディはアルエットに体当たり。
途中で4.0達が立ちはだかるが、
「どけぇぇっ!!」
いとも簡単に破壊した。
「今日は随分とやる気だねぇ?」
「ドクター達夫に銃弾撃ちこんだのは、オマエか!?」
「ええ、そうよ。だから何?素直にアルエットの居場所を教えて逃げれば良かったのに……。バカなジジィよ。まあ、国も年金1人分払わなくなって良かったんじゃない?」
ビー!(シンディの頭脳の中でアラームが鳴る)
『Cereal number 2424188...Cindy(Cynthia),Limit Break.』
↑シンディを遠隔で監視するPCのモニタには、このような文字が表示された。
「キサマーッ!!」
「!!!」
シンディの動きが通常の3倍近くになり、レイチェルの顔を殴り付けた。
「い、妹の顔を殴るなんて……。最低な姉さんね……」
「その更に妹の製作者を殺しといて何言ってんだっ、この!!」
[同日18:10.JR高崎線特急“スワローあかぎ”1号・7号車内 敷島孝夫&結月ゆかり]
〔♪♪♪♪。「まもなく赤羽、赤羽です。赤羽を出ますと、次は浦和に止まります」〕
敷島は早々に弁当を平らげると、シンディを遠隔監視しているPCとリンクしているタブレットを取り出した。
「マジかよ。シンディのヤツ、『リミット・ブレイク』しやがってた!」
「リミット・ブレイクって何ですか?
「『ブチギレ』たってことさ。体に負担が出るくらい動きが早くなって、力も強くなる。それで倒せればいいんだがな……。現段階では……まだ勝負が決まってないのか……。参ったな。早いとこ勝ってもらわないと、ゆかりの修理ができん」
「わたし、どこも悪くないですよ?自己診断では……」
「自己診断ではな」
「?」
「研究所に着いて、まだ勝負が決まっていないようなら教えてやるよ。お前のどこが悪いのかを」
「……?」
[同日18:45.天候:曇 埼玉県さいたま市西区・公道上 敷島孝夫&結月ゆかり]
大宮駅には無事に着いた敷島達。
西口からタクシーに乗り換え、研究所に向かった。
ところが、研究所に向かう公道が大渋滞を起こしており、それにハマった。
「お客さん、何でもその先のロボット研究所でテロがあって、それで道路が封鎖されているみたいですよ」
運転手が狼狽した様子で言った。
「道路が通行止めになるほどの騒ぎか……。って、レイチェルが襲撃に来りゃそうなるか。しょうがない。ここからは歩いて……ん?」
前方で爆発音がした。
「な、何ですか?」
ゆかりが、自分の着ているパーカーのフードを被りながら言った。
「研究所はまだ先だよなぁ……?い、いや、待て……!う、運転手さん、ちょっとドア開けて!」
敷島がタクシーから降りると、前方で爆発音があったのは……。
で、しかもそれが近づいて来ている。
「わああああっ!」
「て、テロ・ロボットだ!逃げろ!!」
前方の人々が車から飛び降りて逃げて来る。
敷島は鞄の中からジャックのついた無線機のマイクを取り出し、ゆかりの左耳に差し込んだ。
「おい、コラ、KR団!何てことしやがるんだ!!」
「!?」
ゆかりから直接、KR団に呼び掛けできる!?
〔「はっはっはっ!さすがは敷島孝夫君。幾度と無くロボット・テロを潜り抜けたのも頷ける」〕
向こうからは聞き慣れた声がした。
「十条伝助の爺さんよ!こりゃ一体、どういうことだ!?」
〔「どういうことも何も、そういうことだよ。キミ達はワシの下僕(しもべ)達の手に掛かって、あえない最期を遂げるのじゃ。そう、仏敵・達夫のようにな」〕
「なにぃ?」
〔「全てはワシの計算通り、何も問題は無い。キミ達は埼玉の研究所で、引き続き舞踏会を楽しみたまえ、敷島君?」〕
「アルエットは渡さんぞ!」
〔「アルエット本体のことなど、既にどうでも良くなった。達夫がワシの目を欺く為、彼女の体に仕掛けたもの。それだけ頂くとしよう」〕
段々とタブレットの警告音が大きくなっていく。
テロ・ロボットが接近すると、アラームが鳴るようになっているのだ。
〔「高みからで失礼するが、キミがどのように活躍するか拝見させてもらうよ?」〕
「……いいだろう。見せてやる。見物料はアンタの首だ!」
〔「何とも下らん遺言であるが、健闘は祈らせてもらうよ?」〕
敷島はゆかりの耳からマイクを引き抜くと、鞄の中にしまい、次にその中からある物を取り出した。
そしてそれを道路脇の空地に投げる。
ピコーン!ピコーン!ピコーン!
「あれは……!?」
「ロボット・デコイだ」
ゆかりは大丈夫だが、人工知能の劣るバージョン4.0の集団はそれにおびき寄せられ、集まった。
集まったところで爆発し、それに巻き込まれた4.0達が吹き飛ぶ。
燃料タンクのガスボンベに引火して誘爆し、デコイの爆発に巻き込まれなかった個体も、爆発した仲間の爆発に巻き込まれるという自爆劇を披露した。
あらかた片付いたところで、
「運ちゃん、タクシーを出してくれっ!……あれ?」
だが、車列の人々は既に避難した後だった。
「……マジか!結局徒歩かよ!このクソ暑い中!」
敷島が前の方に走って行くと、渋滞で立ち往生した路線バスを見つけた。
タブレットを見ると、まだ前方にバージョン4.0の集団がたむろしているらしい。
「……ニヤリ」
敷島は乗員・乗客共に避難して無人となったバスに乗り込んだ。
「ゆかり、乗れ!」
「は、はい!……あ、あの、社長?」
「質問なら後で受け付ける!しっかり掴まっていろ!」
「は、はいっ!」
敷島はバスを発進させ、反対車線にハンドルを切った。
さっきから反対車線からも車が来ないということは、やはり研究所の前辺りでもう封鎖されているということだ。
アクセル全開で研究所に向かう。
すると、研究所の正門から、わらわらと4.0が出て来るのが分かった。
「社長!いっぱい……いっぱいいます!」
ノンステップバスの前扉の後ろの席に座ったゆかりが、前方の手すりに掴まりながら叫んだ。
「ちくしょう!もしかして、その辺の岩どけたら、4.0が出て来るんじゃないのか!?このまま突っ込むぞ!!」
「ええーっ!?」
敷島はアクセルから足を放すことなく、正門から出て来た4.0に向かっていった。
この戦い、勝つのはどっちだ!?
2車単1237ボックス
俺の車券はハズレちまったがなw
競輪お疲れ様です。
学会歌の中に「信ずる者は常に勝つ」というフレーズがあります。
ポテンヒットさんも常勝の為に信じて参りましょう。
つ~か、おまいはよ~。あ~だこ~だ言ってるヒマあったら女を口説けよ、あぁっ?
ひとりやふたりじゃ玉砕するかもしれんが、そこは数うちゃ当たるだ。12人も口説けばひとりくらいはGET出来るんじゃね~か?言い変えればよ~。12連敗なんてのはよ~。するほうが難しいんだよw
あぁっ?確かにいるぜ。プロのくせに12連敗の偉業を達成したヤツらがよ~。つ~か金かえせよバカヤロ~!浅井先生の脚の垢でも煎じて飲んでろ!
大宮駅東口が封鎖される、あのお祭りですね。
私は警備検定の後、東京・豊洲や大手町の施設警備業務で、とても祭りどころじゃありません。
とあるバスケ漫画の主人公は50連敗を達成したようですが、「プロのくせに12連敗の偉業を達成したヤツら」とは……?金かえせ?……ああ!なるほど!
どうも生活体系が悪いのか、はたまた所属した宗教が悪いのか、そもそも出会いすら無いんですよ。
まあ、平日の昼間に行動しても、世間一般はフツーに仕事中ですからね。