[期日不明(恐らく夏) 時刻不明(恐らく夜間以外の時間帯) 天候:晴 場所不明(恐らく古民家)]
私は変な夢を見た。
それは、次のような内容だった。
私はどこか、古い和室にいた。
それは古い畳が10枚ほど敷かれた和室だった。
室内には何も無い。
強いて言えば、窓があるくらい。
その窓からは、山並みを見ることができる。
一体、ここはどこだろう?
ふと気づくと、その和室の片隅に、1人の少年がいることが分かった。
少年の年齢は不明だが、恐らく10歳くらいだろう。
体育座りをして、顔を両足に突っ伏しているので、顔は分からない。
黄土色の半ズボンを穿いて、白い靴下を履いている。
そして、上はネイビーブルーの半袖Tシャツであった。
そんな少年がふと顔を上げると、目はリサのように瞳が赤くなり、口を開けると牙が生えている。
そして、手は普通の爪だったものが、長く鋭く伸びている。
両耳は丸かったのが、尖り、少年が頭を抱えると、見る見るうちに額から1本角が生える。
どうやら、鬼に変化する所らしい。
そして、鬼に変化しきったところで、私と目が合った。
マズいと思うのだが、体が動かない。
ようやく辺りを見回した時、この空間には窓が4つしか無いことが分かった。
即ち、この空間自体が独立した建物である。
少年が爪を立てて、迫って来る。
ヤバい!逃げなければ!
どこに!?
しかし、この空間にはドアが無い。
どうして窓しか無いのか?
何とかして逃げないと、食い殺されてしまう。
だが、何とか後ろに後ずさった私は、何故か奈落の底へと落ちて行った。
[12月30日07時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
愛原「わーっ!」
そこで私は目が覚めた。
どうやら、夢だったようだ。
しかし、どうしてあんな夢を?
愛原「うーん……」
とにかく私は起きることにした。
洗面所で顔を洗っていると、リサ達も起きて来た。
2人の少女は、学校で使用している緑色のブルマと体操服を着ている。
絵恋はジャージを着ていたが。
リサ「おはよう、先生」
絵恋「おはようございます」
愛原「おー、おはよう」
起きてきた時、リサは浮かない顔をしていた。
愛原「どうした、リサ?眠いか?」
リサ「いや……変な夢見ちゃって……」
愛原「変な夢?」
リサが話した夢の内容は、私が見たのと、ほぼ同じ内容だった。
だが、リサはその少年の正体を知っていた。
リサ「あれはあの男だよ」
愛原「あの男って、鬼の男?」
リサ「そう」
愛原「え?でも、お前と戦ったのは、お前と同じくらいの歳のヤツだったんだろう?俺が見た夢の少年は、小学生くらいだったぞ?」
リサ「その男の小さい時だよ、きっと。あいつも、元は人間だったんだ」
愛原「そこは、やっぱりそうか」
やっぱり、元から鬼族なんて普通いるわけがない。
リサのように、何らかの原因で、人間が鬼化したものだと私は思っていた。
私が見た夢は、正にその瞬間だったのだろうか。
[同日07時56分 天候:晴 同地区 都営地下鉄菊川駅→都営新宿線771K電車・先頭車内]
高橋「俺達は次の電車で行きますんで」
愛原「そうか?」
〔まもなく1番線に、各駅停車、新宿行きが、10両編成で到着します。ドアから離れて、お待ちください〕
私達はまず岩本町駅に行く必要があるので、上り電車に乗る必要がある。
一方、高橋とパールは篠崎に行くので、下り電車に乗る。
つまり、このホームでお別れとなる。
強風を伴ってやってきた電車は、京王電鉄の車両だった。
年末休みということもあり、車内は空いている。
〔1番線の電車は、各駅停車、新宿行きです。きくかわ~、菊川~〕
愛原「それじゃ、また向こうでな」
高橋「はい、お気をつけて」
私達は先頭車に乗り込み、ローズピンクの座席に腰かけた。
すぐに短い発車メロディが鳴る。
〔1番線、ドアが閉まります〕
そして、車両のドアとホームドアが閉まる。
駆け込み乗車は無かったが、再開閉することなく、ドアが閉まる。
運転室から発車合図のブザーが僅かに聞こえたかと思うと、ハンドルをガチャッと操作する音が聞こえ、それからエアーの抜ける音がして電車が動き出した。
高橋のヤツ、お涙頂戴的に両手を振っていた。
私が先頭車に乗ったのは、この為。
リサがいるから、基本的には先頭車または最後尾に乗らないといけないのだが、最後尾に乗ってしまうと、高橋のヤツ、ホームを全力疾走するだろう。
お見通しである。
それで、先頭車に乗ったのだ。
〔次は森下、森下。都営大江戸線は、お乗り換えです〕
愛原「それにしても……」
私は2人の少女の荷物を見た。
2泊3日とはいえ、随分大きな荷物だ。
男よりも荷物が多くなるのは分かるが、それにしても大きくないか?
愛原「随分、荷物があるなぁ?」
リサ「服とか着替えとかが入ってる」
愛原「別に旅行なんだから、そんな時まで体操服着なくていいんだよ?」
リサ「それはそんなに嵩張らない。ブルマだったら、既に穿いてるし」
リサは黒いスカートの下を指さして言った。
リサ「もっと別のもの。後で着替えて、先生に見せてあげる」
愛原「一体、何なんだ?」
私は首を傾げた。
尚、こんな大きい荷物では重いだろうと思ったが、階段においてはリサが絵恋の荷物までヒョイと軽々しく持った。
やはり、そこは鬼型BOWである。
今は角とかは隠しているが、それでもパーカーのフードを被っていた。
リサ「朝御飯まだ食べてない。お腹空いたんだけど?」
愛原「もちろん、旅心を演出する為に、上野駅で駅弁買うよ」
リサ「おー!」
因みに、変な夢を見たのは私とリサだけ。
絵恋もパールも高橋も、あのような夢は見ていないとのことだ。
あの和室は一体何なのだろう?
これから行く古民家と、何か関係があるのだろうか。
私は変な夢を見た。
それは、次のような内容だった。
私はどこか、古い和室にいた。
それは古い畳が10枚ほど敷かれた和室だった。
室内には何も無い。
強いて言えば、窓があるくらい。
その窓からは、山並みを見ることができる。
一体、ここはどこだろう?
ふと気づくと、その和室の片隅に、1人の少年がいることが分かった。
少年の年齢は不明だが、恐らく10歳くらいだろう。
体育座りをして、顔を両足に突っ伏しているので、顔は分からない。
黄土色の半ズボンを穿いて、白い靴下を履いている。
そして、上はネイビーブルーの半袖Tシャツであった。
そんな少年がふと顔を上げると、目はリサのように瞳が赤くなり、口を開けると牙が生えている。
そして、手は普通の爪だったものが、長く鋭く伸びている。
両耳は丸かったのが、尖り、少年が頭を抱えると、見る見るうちに額から1本角が生える。
どうやら、鬼に変化する所らしい。
そして、鬼に変化しきったところで、私と目が合った。
マズいと思うのだが、体が動かない。
ようやく辺りを見回した時、この空間には窓が4つしか無いことが分かった。
即ち、この空間自体が独立した建物である。
少年が爪を立てて、迫って来る。
ヤバい!逃げなければ!
どこに!?
しかし、この空間にはドアが無い。
どうして窓しか無いのか?
何とかして逃げないと、食い殺されてしまう。
だが、何とか後ろに後ずさった私は、何故か奈落の底へと落ちて行った。
[12月30日07時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
愛原「わーっ!」
そこで私は目が覚めた。
どうやら、夢だったようだ。
しかし、どうしてあんな夢を?
愛原「うーん……」
とにかく私は起きることにした。
洗面所で顔を洗っていると、リサ達も起きて来た。
2人の少女は、学校で使用している緑色のブルマと体操服を着ている。
絵恋はジャージを着ていたが。
リサ「おはよう、先生」
絵恋「おはようございます」
愛原「おー、おはよう」
起きてきた時、リサは浮かない顔をしていた。
愛原「どうした、リサ?眠いか?」
リサ「いや……変な夢見ちゃって……」
愛原「変な夢?」
リサが話した夢の内容は、私が見たのと、ほぼ同じ内容だった。
だが、リサはその少年の正体を知っていた。
リサ「あれはあの男だよ」
愛原「あの男って、鬼の男?」
リサ「そう」
愛原「え?でも、お前と戦ったのは、お前と同じくらいの歳のヤツだったんだろう?俺が見た夢の少年は、小学生くらいだったぞ?」
リサ「その男の小さい時だよ、きっと。あいつも、元は人間だったんだ」
愛原「そこは、やっぱりそうか」
やっぱり、元から鬼族なんて普通いるわけがない。
リサのように、何らかの原因で、人間が鬼化したものだと私は思っていた。
私が見た夢は、正にその瞬間だったのだろうか。
[同日07時56分 天候:晴 同地区 都営地下鉄菊川駅→都営新宿線771K電車・先頭車内]
高橋「俺達は次の電車で行きますんで」
愛原「そうか?」
〔まもなく1番線に、各駅停車、新宿行きが、10両編成で到着します。ドアから離れて、お待ちください〕
私達はまず岩本町駅に行く必要があるので、上り電車に乗る必要がある。
一方、高橋とパールは篠崎に行くので、下り電車に乗る。
つまり、このホームでお別れとなる。
強風を伴ってやってきた電車は、京王電鉄の車両だった。
年末休みということもあり、車内は空いている。
〔1番線の電車は、各駅停車、新宿行きです。きくかわ~、菊川~〕
愛原「それじゃ、また向こうでな」
高橋「はい、お気をつけて」
私達は先頭車に乗り込み、ローズピンクの座席に腰かけた。
すぐに短い発車メロディが鳴る。
〔1番線、ドアが閉まります〕
そして、車両のドアとホームドアが閉まる。
駆け込み乗車は無かったが、再開閉することなく、ドアが閉まる。
運転室から発車合図のブザーが僅かに聞こえたかと思うと、ハンドルをガチャッと操作する音が聞こえ、それからエアーの抜ける音がして電車が動き出した。
高橋のヤツ、お涙頂戴的に両手を振っていた。
私が先頭車に乗ったのは、この為。
リサがいるから、基本的には先頭車または最後尾に乗らないといけないのだが、最後尾に乗ってしまうと、高橋のヤツ、ホームを全力疾走するだろう。
お見通しである。
それで、先頭車に乗ったのだ。
〔次は森下、森下。都営大江戸線は、お乗り換えです〕
愛原「それにしても……」
私は2人の少女の荷物を見た。
2泊3日とはいえ、随分大きな荷物だ。
男よりも荷物が多くなるのは分かるが、それにしても大きくないか?
愛原「随分、荷物があるなぁ?」
リサ「服とか着替えとかが入ってる」
愛原「別に旅行なんだから、そんな時まで体操服着なくていいんだよ?」
リサ「それはそんなに嵩張らない。ブルマだったら、既に穿いてるし」
リサは黒いスカートの下を指さして言った。
リサ「もっと別のもの。後で着替えて、先生に見せてあげる」
愛原「一体、何なんだ?」
私は首を傾げた。
尚、こんな大きい荷物では重いだろうと思ったが、階段においてはリサが絵恋の荷物までヒョイと軽々しく持った。
やはり、そこは鬼型BOWである。
今は角とかは隠しているが、それでもパーカーのフードを被っていた。
リサ「朝御飯まだ食べてない。お腹空いたんだけど?」
愛原「もちろん、旅心を演出する為に、上野駅で駅弁買うよ」
リサ「おー!」
因みに、変な夢を見たのは私とリサだけ。
絵恋もパールも高橋も、あのような夢は見ていないとのことだ。
あの和室は一体何なのだろう?
これから行く古民家と、何か関係があるのだろうか。
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