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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

てくてく歩きのパリ ~シャン・ド・マルス公園からアンバリッドへ~

2020年02月16日 |    パリ(2019)

エッフェル塔展望台を降りた後、塔真下のシャン・ド・マルス公園を散策しながらアンバリッドに向かいました。シャン・ド・マルスとは軍神の園という意味らしいですが、公園のエッフェル塔とは反対側にナポレオンが卒業した陸軍士官学校があるので、そう呼ばれているのでしょう。真夏の真昼でしたが、爽やかな風が吹き渡る気持ちの良い日だったからか、公園内でお弁当を広げているグループもチラホラいましたね。この時期の日本だと公園でピクニックなんて考えられませんが。

また、19世紀末から20世紀にかけて5回のパリ万博が開かれたそうですが、ここはそのパリ万博の舞台としてパリ近代化の歴史を見続けてきた公園でもあるようです。
<シャン・ド・マルス公園>

<陸軍士官学校>

その年によって違いはあるでしょうが、旅行中(2019年7月27日~8月9日)に感じた夏のパリの気候は、日本の同じ頃よりほぼ7~8度位気温が低く非常に過ごしやすいものでした。昼は湿気が少なくカラッと快適な気温でも、夕方になると冷っとする日も多く、薄い上着が必要になりました。昼間でも私はいつも何かを羽織っていましたが、暑いと感じることはまったくありませんでした。

アンバリッドはナポレオンの墓所として知られていますが、黄金のドームを頂くこの建物、重厚壮麗で美しいですね。ガイドブックによるとフランス古典様式とバロック様式が見事に調和した宗教建築の傑作と言われているそうです。

<アンバリッド>

ナポレオンの棺はこの黄金のドームの真下の地下に安置されていましたが、
想像以上に大きく驚きました。死後パリに帰還を許された彼の為、ヴィスコンティの設計で1842年から9年がかりでこの地下聖堂が造られたそうです。下の写真の様に緑色花崗岩の台座に乗った赤色大理石の棺でナポレオンンはこの中に6重の棺に入れられて眠っているのだそうです。
<ナポレオンの棺>

棺の真上は黄金のドームの内側になっています。天井画が見事でした。
<天井画>

ドーム教会の祭壇です。絢爛豪華でした。


ドーム教会から中庭方面に歩いているとサン・ルイ教会がありました。ここは兵士の教会らしくシンプルな内装で祈りの席の上部に色とりどりの旗が掲げてありましたが、これはフランス軍が敵から奪った戦利品だそう。
<サン・ルイ教会>

サン・ルイ教会から少し歩くと中庭に出ました。中庭への出入り口の上には、中庭を見下ろすようにナポレオン像がたっていました。