部屋のパソコン机の前の壁に旅行社から送られて来た、
世界の観光地の写真が載ったカレンダーを掛けています。
9月はゴールデンゲートブリッジの写真でした。
写真を見ていると、2010年に夫と行ったアメリカ西海岸の旅で、
歩いて渡ったゴールデンゲートブリッジの思い出が甦って来ました。
この旅行は、ホテルと航空券だけを旅行社に手配して頂き、
移動は自分達で自由にする、そんな旅でした。
サンフランシスコの滞在は4日間で、
サンフランシスコは意外にも、思っていたより小さな街でしたので、
滞在中にほぼ街を把握でき、自在に歩き回ることが出来、
ことのほか、思い出に残る街になりました。
そんな思い出の一つがゴールデンゲートブリッジを歩いて往復したことです。
ゴールデンゲートブリッジは、車だけではなく徒歩や自転車でも渡れますが、
犬を連れて渡るのは禁止の様で、通行料は徒歩や自転車は無料でした。
橋の長さは約2、7kmで、周りの景色を眺めたり、
写真を撮ったりしながらゆっくり歩くと、片道1時間位かかりました。
橋の途中から、ずっと向うにサンフランシスコの街が見えました。
橋の上はかなり風があり、向う岸のビスタポイントに着く頃には、
うっすらと霧が出て来ました。
2時間程のプチトリップ後にサンフランシスコの街に戻り、
ずっと向うのゴールデンゲートブリッジを何気なく見ると、
橋は霧にすっぽり覆われ、その存在がまったく消えていました。
今までそこにあったものが見えなくなるなんて、不思議な感覚でしたね。
文字通りの霧のサンフランシスコでした。