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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

てくてく歩きのパリ ~ベルサイユ宮殿一日観光②~

2019年09月22日 |    パリ(2019)

午後からトリアノン、プチトリアノン、村里を見学しました。以前来た時、宮殿の庭にプチトランが停まっていたのを見たので、この3か所はこのプチトランで廻ると思っていましたが、そうではなく徒歩での見学でした。

下の写真はガイドさんから頂いたベルサイユ宮殿と庭園の地図です。小さくて見にくいですが、宮殿の庭に出ると「ラトナの噴水」があります(図1)。私達が見学した時は噴水の水は止まっていましたが週末には水を入れて噴水になるそうです。下の写真の「ラトナの噴水」のずっと向うに「アポロンの噴水」が小さく見えています

<ラトナの噴水>

下の写真は「アポロンの噴水」から見たベルサイユ宮殿と「ラトナの噴水」です。
<アポロンの噴水>

あまり知られていませんが、上の写真の「ラトナの噴水」と「アポロンの噴水」を結ぶ線の両側の森には、木々で囲まれたボスケ(bosquet)と呼ばれる庭園が造られています。その庭園の一つ一つがさらに生垣で囲まれているので、これらの庭園は中に入らないと見えません。まるで秘密の庭園のようです。私達は上の写真の右側の森に入ってボスケを見学しました。




私は以前、このボスケについての話をある所で聞いたのですが、今一つその仕組みが判りませんでしたが、今回初めて納得できました。この秘密の庭園で貴族達は宴やバレエ、又コンサートや演劇を楽しんだりした様で、宮廷人の息抜きの場所だったのですね。また恋人たちの逢瀬の場所になったりもしたようです。ボスケは10以上造られているそうですが、時間の関係もあり見学したのは一つだけでした。
<ボスケの一つ>

上の地図の右上にグラントリアノン、プチトリアノン、村里がありますね。地図で見ると宮殿の庭からこの3つの離宮が見える様な距離に感じますが、深い森に囲まれているからでしょうか、距離があるからでしょうか宮殿の庭からはまったく見えませんでした。

この3つの離宮への入口は、標識がある訳ではなく下の様な何気ない木立のトンネルの様な所から入りました。入口を入ってからかなりの距離を歩くと、グラントリアノンが見えてきました。ベルサイユ宮殿を見た後だからでしょうか、質素だなという印象を受けました。
<3つの離宮への入り口>
<グラントリアノン>

グラントリアノンはルイ14世が愛妾マントノン夫人や家族と過ごすために17世紀後半に造られたそうで、二つの建物とそれを結ぶ柱廊とで成っています。たくさんの部屋を見学しましたが、どの部屋もベルサイユ宮殿の様な装飾過多ではなく、落ち着いたエレガントな雰囲気でした。ここは王の権威を見せつける必要もない家族と過ごす安らぎの空間なので、それは当然でしょうね。




グラントリアノンの2つの建物を結ぶ柱廊は、下の写真の様に市松模様(?)の大理石の床とピンク色の大理石の列柱が美しい、清々しい空間でしたが、ここでガイドさんが面白い話をされました。それは日産のゴーン前会長が再婚された時、披露宴を催したのがこの柱廊だったそうで、日産がその費用を払ったとか、払わないとか色々言われていますねと笑いながら説明されました。この日のベルサイユ宮殿一日観光ツアーで、みんなが一番盛り上がったのがこの柱廊の説明を聞いた時でしたね(笑)。
<グラントリアノン柱廊>

この柱廊の前には、下の写真の様な美しいフランス式庭園が広がっていました。

<柱廊前のフランス式庭園>





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