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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

アカンサス

2019年06月09日 | つれづれ

先日、街をウオーキングしている時、ハンバーグチェーン店の前庭に写真の様なアカンサスが植わっていたので、驚きました。皆様はアカンサスという植物を見られたことがおありですか?私は今までにこれを日本では見たことがありませんでした。
     

4年前の初夏に、ギリシャ旅行をした時に、パルテノン宮殿が建つ丘の入り口付近にこの植物が植わっていて、現地の日本人ガイドさんが、これがアカンサスだと教えてくれました。その時は花は咲いていませんでしたけれど...。

そして古代ギリシャ建築に多く見られるコリント様式の巨大な列柱の柱頭部分の装飾は、このアカンサスの葉をデザインしたものと説明されました。

ガイドさんによると自分はお客様を案内して色々な所に行くけれど、ここ以外でアカンサスを見たことはないと言われたので、一般的ではない植物で、まして日本ではなおのこと見られないと思い込んでいました。

なので、ウオーキング中にこのアカンサスを見つけた時は、ホントに驚きました。その時に撮った上のアカンサスの写真3枚を友人達にラインで送ったところ、旧唐津銀行の庭に植わっていると教えられ、さらに驚きました。そして何人かの友達が実際にそこに行って撮った下の様な写真を送ってくれました。
  

アカンサスの傍に説明板があり、その写真も送ってくれましたが、それによるとアカンサスは古代ギリシャ建築等に重用され、辰野金吾博士監修の旧唐津銀行の柱頭飾りにアカンサスが使われている縁で、ここにアカンサスを植えているという意味のことが書かれています。

やはり、この植物は古代ギリシャ建築の柱頭を飾る植物ということで、よく知られている様です。それにしても古代ギリシャ人によって創造された建築物の柱頭にデザインされた植物が、遥かな時間を越え現代まで生き続けているのを知ると、アカンサスの生命力の凄さを思うとともにロマンを感じますね。
   

アカンサスは大人の背丈位の高さがあり葉は大きく、花も軸が太く触ると固くガサガサした感じがし、圧倒的な存在感がありました。このお花を実際に見た友達は、個性の強いお花で一度見ると忘れられないと書いてこられました。私も同感です。

(2枚の建物の写真はネットよりお借りしました)