Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

七草粥に始まる日本伝承

2016-01-07 | 生後30ヶ月

【2歳6ヶ月】
ジャジャーン! 今夜は七草粥を作ってみました・・・って、七草なんてフランスで用意できない…。細長くてチビな大根は時々売られているけれど、今日はカブしか見つけられなかった。それも、売られている時点で葉はすでに取られているから実だけを刻み、色合い的に緑っぽいものが欲しいので、ほうれん草を入れてみる。何だかこれではお腹いっぱいにならないよと、豆腐まで投入したら、よもや七草粥から遠く離れた、ただの雑炊もどきとなってしまった。それも、朝でなく、夜ご飯に食べてるし…。


でも、良いのです。こういう身を持った異文化体験が、我が子に大切と感じたことが最近あるのです。日本人カップルのママ友ちゃん宅の5歳児くん、9月からは小学生になるそうです。その前ステップとして、学校から紹介された「フランス語発音矯正教室」へ通っていると聞いて、驚きました。これからの長い学校人生を前に、その子が転ばないよう、専門家がフランス語を直してくれるんだとか。そしてこれ、保険がきくから無料、つまりは国をあげてのプロジェクトなんですね。私の実家・浜松にも日系ブラジル人家族が多く住んでいるのですが、一昔前の私が居た頃には、無料の日本語教室さえもなかったような…。
移民もひっくるめて“国民”として受け入れようとするフランスの姿勢、スゴイ国だなあと感心したと同時に、どうしてそんな国で育った若者が自国に向けたテロ行為に走るのだろうと、悩まずにはいられません。何事にも完璧はなく、どこかでボタンをかけ違えた若者が疎外感を持ってしまった故の結末なんでしょうが、ね…。
小さな一個人である私にいま出来ることは、「我が子をテロリストにしない」ことなんじゃないかな。そのために何をすれば…と考えれば、フランスという国を共に学び、日本という国を伝えて、全く異なる文化・宗教があり、人は皆ちがうのだということを教えたい。そこから始まる、「七草なくとも七草粥」なのです。


今夜は、ママンの習い事・弓道の初稽古でした。新年の初めですから、金的と言って、おめでたい時に使われる小さな的を、あたるまで順番に射る余興をやるんですよ。
弓道って、的にあてるだけのスポーツではなくて、普通に子供の頃から親に怒られて躾けられた日本の作法なんかも重んじる武道です。今夜、落とした矢をかがまずに立ったままで拾ったら、フランス人からダメ出しがでて、軽いショック。




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