Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

パピィがやって来た!~バロルシン村ガイドツアー~

2016-10-26 | シャモニ周辺案内

【3歳3ヶ月】
本日は悪天につき、実父をともなって「バロルシン村ガイドツアー( Visite guidée Vallorcine )」へ参加。バロルシンはシャモニから車で30分ほどの、スイスとの国境にある小さな村です。毎週水曜の10時から2時間行程で、バロルシンの村の中を歩き回りながら、その歴史や独自の文化などを教えてくれるツアーが通年をとおしてやっているので( www.xavierdun.com/Racine.html )、こういうオフシーズン時の催しにはもってこいです。
俗に「熊の谷」と呼ばれるバロルシンは、シャモニ谷とは異なる文化が発達していました。ここには山岳民族であるワルザー人が住んでいたというから驚きです。イタリア・アルプスやスイスなどではこのアルプスの遊牧民の名を聞くことはありますが、フランスでの居住地はここバロルシンだけなんだそうです。


村の中には、ワルザー民族の特徴的な建築である、木組みと石で作られた納屋などを見ることができます。日本の高床式倉庫のようなものですね。スイス・ツェルマット( Zermatt )を訪れると、村の一画にまとまった形で見ることができるので、これまでに見たこともあったのですが、どうしてでしょう、説明がなければ、いつも知らずに通り過ぎていましたよ。


今では数が少なくなった歴史的建造物、残念ながらここでは保護する動きはなく、少しずつ外国人のセカンドハウスとして建て替えられてしまっているんだとか。それでも、心ある人たちは上手に家の建て替えに廃材を利用していて、そういったものを見て回るのも楽しいです。


ワルザー民族の文化だけでなく、ここバロルシン独自の生活様式も知ることができます。家の造りの特徴として、バロルシンの家屋には必ずドアが2つあり、1つは人が出入りする玄関、もう一つは、牛舎の入り口なんですって。同じ屋敷の中に人と牛が暮らしていたわけなんですね。そう言えば、村の主要道路沿いにあるレストラン『 La Ferme des 3 Ours 』ではその昔、食事をするホールの壁を一枚へだてた向こう側に牛が飼われていて(今は改装されました)、そんな状況で牛ステーキとか食べちゃってたりして、「フランス人、恐るべし!」と思っていましたが、これもバロルシン様式がそのまま使われていただけなんですね。
実父はこの、1階部分が石造りで、2階部分が木を使ったシャレー様式がえらく気に入ったようで、「(日本の)家もこうやって造りたいなあ」と言っていたけれど、耐震と湿度の問題がねえ…。


その他にも、雪崩の巣になっているバロルシンならではの対策とか、牛の種類の話だとか、教会の特徴だとか、興味深い話が盛りだくさんでした! 知っているようで知らないことを教えてもらうって、本当に楽しいですね。

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