日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

久しぶりのプロ野球テレビ観戦 巨人が中日に勝った

2008-10-05 18:07:52 | Weblog
今日は朝から雨、妻は裸の付き合いとかで自治会主催の温泉ツアーに出かけたので留守番である。家に閉じこもって本を読んだりしているうちに時間がどんどんと過ぎ去っていく。新聞を所在なげに眺めているとテレビ番組から東京ドームの巨人×中日戦を放映しているのに気づいた。そう云えば昨日は同じカードで巨人の抑えクルーン投手が中村紀選手にホームランを浴び、3点を失って試合を負けている。それでも巨人は首位の阪神とは0.5ゲーム差の2位でマジックも点灯していない。というわけでテレビをつけたがすでに7回の裏で上原投手が投げている。そして連続3三振でこの回を締めくくりマウンドを下りた。

今年のプロ野球は開幕早々から巨人が負け続けて、私ははやばやと観戦意欲をなくしてしまった。ろくなテレビ番組もないのでテレビ離れが進んでいる間に、阪神は勝ち続け巨人は負け続け13ゲーム差も出来てしまったのに、いつの間にかそのゲーム差がなくなり巨人が単独首位に立つ異変が起こった。その頃から新聞のプロ野球報道に気をつけるようになったのである。。

8回裏には小笠原選手のホームランで巨人は3点目を入れた。それに対して中日はいぜんとして0点である。9回の表、昨日打ち込まれたクルーンが再登場した。155キロを超える速球はいいのだけれど、先頭打者を安打で出塁させ、ワン・アウトは取ったものの中村紀選手と次の打者を連続四球で塁に出し、ホームランが出ると逆転の場面となった。しかし最後は踏ん張りダブルプレーでなんとか試合をものにした。これで一時的であれ巨人はゲーム差なしで阪神と肩を並べた。こうなると10月8日の巨人・阪神戦は見逃すわけに行かない、と、えらい気の変わりようである。やはり勝負事は勝ってナンボの世界である。

それにしても気がついてみると巨人の中軸打者が小笠原、ラミレス、李選手だなんて、ひとつも巨人のような気がしない。抑えのクルーン選手にしてもそうである。試合を見続けておればそれなりにチームに愛着も湧いてくるのかも知れないが、私のようなむら気人間はどうしても冷ややかになってしまう。他にも熱を入れるものがいろいろあるので、プロ野球の優先順位が低くなってしまったのである。野球音痴の妻は、なぜ阪神が優勝したらダイエーが優勝セールをするのだろう、と云いつつ阪神の優勝を待っている。

井形慶子著「少ないお金で夢がかなうイギリス小さな家」を読んで

2008-10-03 18:11:30 | 読書

刊行されたばかりの新潮文庫の中にこの本があった。この著者による5冊目の文庫本であるが、買ったのはこれが初めてである。「イギリス小さな家」に引かれたのである。

著者は「おわりに 小さな空間を大切にすると上質な暮らしが手に入る」で次のように述べている。《イギリスに行くたび、貴族の館や立派なカントリーハウスより小さな家に憧れ続けてきました。そんな私がイギリスの一般労働者の住宅の平均延床面積が、わずか五十㎡(約十五坪)以下であると聞いたのは、つい最近のことでした。その時、自分の憧れ続けてきた小さな家の中に、イギリス人が考える豊かさの本質があるのではないかという思いを強く持ったのです》。

日本では不動産として土地の価値に重きを置くが、イギリス人は家に価値を見出す。なぜそのような価値観の違いが生じるのか、それを著者がこの本の中で追求しているので、なかなか読み応えがある。イギリス人が住まいに「くつろぎ」と「上質」を求めるとはどういうことなのか。たとえばリビングルームでは《そこには座り心地のいい椅子やソファが不規則に置かれていたのです。一見ごちゃごちゃとテーブルや椅子がひしめく小さいけれどホッとする空間で、人々はたわいもないおしゃべりをして、自分たちを人間関係のストレスから解放していました。》と云うことになる。著者はこれを「ホームリー」とも表現している。

そのためにはだだっ広い場所は必要でない。そういえば私が泊まったピンからキリまでのB&Bの部屋は、わが家の部屋と比べても広いという感じはしなかった。「ハズリットホテル」でもそうであったし、また私の手元にある「Living in London」(著者の云う「コーヒテーブルブック」)という本にもいくつもの落ち着きのある部屋が紹介されているが、部屋のサイズをテーブルの大きさと比べるとさほど広くないことがよく分かる。日本流に云うと6畳から8畳で、せいぜい広くても10畳ぐらいではなかろうか。




著者はリビングに大人が横になれるような大きくて柔らかいソファを置くことが上質な部屋作りのポイント云っている。さらにリビングには本がなくてはならないとも。実は私が隠宅を作るに当たりポイントとしたことがこの二点で、ぴったり一致しているのが面白い。これから家を作ろうとする人、とくに老後の生活に入る世代の人々がこの本に目を通されるといろんなヒントがあるのではと思う。

この本の主題とはすこし離れるが、私がもっとも感銘を受けたのはイギリスで多い20代の住宅購入者のことであった。著者はロンドンの不動産会社社長の言葉をこう伝える。

《「成人したイギリスの若者が最優先で成し遂げることは二つある。一つは仕事を探すこと。そしてもう一つが自分の家を買うことだ。イギリスでは親が子どもに家も含めた資産を残そうとしないため、子どもたちは自力で住まいを手に入れるんです」》。そしてこう続ける。

《イギリスでは、かっては五%前後だった大学進学率が今では四十五%に上昇しています。そして、自らが借金して大学を卒業し、就職後、返済していく若者の平均借入額は五千九百ポンド(約百十八万円)にものぼるのです。
 二十代という若さで、けっして高くない給料の中から学資を返済しながら家を買って住宅ローンまで背負っていくイギリスの若者たち。彼らがフリーターにならず正規の仕事に就こうとする動機はここにありました。》

親の過保護が日本の若者をスポイルしたと云われているようである。


神戸市・敬老優待乗車証(ICカード)の使い初め

2008-10-01 22:12:27 | Weblog
台風15号が温帯低気圧に変わり、午後には心地よい青空が広がり、外気温は22度と実に爽やかである。となると俄然街を歩きたくなって家を出た。

今日は10月1日。これまで使っていた磁気カード式の敬老優待乗車証からICカードの敬老優待乗車証に新しく変わった。理由は有料化である。今後2年間はバスが一回につき50円で、地下鉄、ポートライナー、六甲ライナーが一回につき小児料金のさらに半額となり、2年後はそれぞれ100円と小児料金になる。昭和48年から35年間70才以上の高齢者に無料の敬老優待乗車証を交付していたが、神戸市も財政難で今日から有料になったのである。

新しい敬老パスはチャージ機であらかじめ入金して使うことになっているが、私がすでに使っているICOCAやPiTaPaとどのような関係になっているのか、それが最初は分からなかった。「優待料金の支払い方」として「乗車される前に、駅や区役所などに設置しているチャージ機などで、新しい敬老パスにお金を入金(チャージ)してください」と説明されているが、このチャージ機が敬老パス専用なのか、ICOCAやPiTaPaと共通のものなのかがはっきりしなかったからである。しかし今日駅で説明を受けて、ICOCAやPiTaPaと共通のものであることが始めて分かった。そういわれてみると駅のチャージ機に新しい敬老優待乗車証が描かれている。しかしこの機械のICカード挿入口には「PiTaPa、ICOCAにチャージできます」としか書かれていなかった。



そこで駅員さんに「これでJRとか、阪急、阪神のような私鉄に乗れますか」と確かめたところ、「使えます。ただし普通料金となります」との返事が戻ってきた。それなら最初から使用説明書の「敬老パス ポケットガイド」に「敬老パスはICOCAとしても使えます。ただしその場合は普通料金となります」と一行説明が加えられておれば私には分かりやすかったのであるが、この28ページもあるこのガイドにICOCAの文字はどこにもなかった。

それはともかく、「新しい敬老パス(ICカード)は、最長10年間、継続して利用いただけます」とのことである。これまでは一年ごとに区役所に出かけて更新していたがその必要がなくなったのである。それなら有効期間は10年間ですと簡単に書けばよいのに、と思ってふと気がついた。70才から使い始めて誰しも80才まで生きられるとは限らないことを「最長10年間」という言葉遣いで表現しているのである。正しい言葉遣いとは冷徹なものである。「利用料金でポイントを加算し、ポイント100点で寿命を一日延長します」とでも書いてくれてたら面白いのに・・・。。

敬老優待乗車証とPiTaPa2枚を電磁シールドで遮蔽できるパスケースに入れて改札口を無事通過、県庁前駅で降り私の散歩コースを久しぶりに歩いて「にしむら珈琲」でケーキと珈琲を味わい、ジュンク堂で本を仕入れて3時間の周遊を終えた。