日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

生徒も先生と一緒にWBCの試合を観ればよかったのに

2006-03-21 00:04:04 | 社会・政治
大阪の小学校教諭、授業中にWBC観戦 「気になって」 (朝日新聞) - goo ニュース

徳川慶喜公の孫で高松宮妃殿下の妹である榊原喜佐子さんの書かれた「徳川慶喜家の子ども部屋」に出てくる話であったと思う。学習院に通っていた頃、昼食後の授業の常として眠たくなる。そこで漢学者の塩谷温先生の授業が始まると先生に「長恨歌を」とお願するのがいつものことで先生が朗々と吟じられるのを子守歌に快く午睡をむさぼった、というのである。その本がどこかに雲隠れして内容の確認ができていないが大筋はこの通りであると思う。その続きがあって、夢うつつに聞いていたのであろうがその長恨歌が今でもしっかりと脳裏に刻まれている、というのである。

そのようなやんごとなきお方とは縁遠い話であるが、私が中学生の頃吉川英治著「宮本武蔵」大好きの国語の先生がおられて、授業の時にわれわれ生徒が「宮本武蔵」とおねだりすると、気の向いた折には講釈師よろしく「さわり」を語ってくださったものである。

厳密に言えば本来の授業から逸脱しているこのような話を何故思い出したかというと、上の新聞記事を読んだからである。私が生徒なら「先生、WBCの試合をテレビで一緒に観ませんか」と仲間と一緒に持ちかけるかも知れないし、教師なら「先生は試合が気になるのでテレビを観たいけれど、一緒に観たい人」とか云って生徒に手をあげさせ、多数決かなんかで一緒に試合を楽しむのではなかろうか。プリント学習がどのようなものか知らないが、それより大事に作り上げていきたいのは教師と生徒の心の触れあいである。WBCの観戦もその一助にもなろうかと思うのだが「ゆとり教育」のゆとりはどこに行っているのだろう。

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