日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

日本共産党志位和夫委員長の街頭演説に出会して

2011-04-02 17:25:04 | 社会・政治
用があって街に出た。鯉川筋を下がってくるにつれて拡声器からの音が大きくなる。元町大丸の周辺に大勢の人が集まっているので党首クラスの人かなと思ったら、共産党の志位委員長が熱弁をふるっているところだった。


時間は12時を少し過ぎた頃、遠目で顔がはっきりしないが声は間違いなく志位さんである。急ぎの用でもなし、名のある政治家の演説を直接聞くのも滅多にないことなので耳を傾けることにした。とにかく感心したのが演説のうまいことである。まず声がいい。言葉が明瞭だから一言一句すべてが聞き取られる。そして淀みがないうえにめりはりがきいている。それを忠実に伝える拡声装置の性能がよいのだろう、言葉の持つ力、その力強さをいかんなく伝える。話に引きずり込まれてふと気がつくと目頭が熱くなっている。日本に真の政治家がいないわけではない、とでも思ったのだろうか。

演説の中身も理路整然でなかなか分かりやすい。それに具体的なのがよい。東日本大震災の復興の財源として「震災復興国債」を発行して、それを244兆円にも及ぶ内部留保を積み上げている大企業に引き受けて貰えばとの提案にはなるほどと思った。そのうち64兆円は現金であるとのことである。この金額の信憑性はさておいても、こういうお金のあることは十分頷けられる。志位さんは利子0で、と言っていたけれど、大企業が本当に応じるのなら少々の利子ぐらいはいいだろう、と話に乗っていけた。320億円の政党助成金も廃止して復興へ、というのも共産党だからこそ言えること、私もまったく賛成である。

原子力発電所の問題についても、原発の新増設中止と安全最優先の原発政策への転換という路線はまさに私の思うところでもあり、その現実的な対応ぶりが十分に評価出来る。そのほかあれこれ、気がついたら30分ほどの演説が終わったときは力強く拍手をしていた。

この演説を聞いた限りでは志位さんに日本の舵取りを任せるのも一つの手かなと思った。共産党まで含めた大連立でその総理大臣も悪くはない、と私をして言わせるほど演説の力を実感したのである。


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