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日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

緊急事態

2004-09-26 09:48:12 | Weblog
私のトイレへのこだわり、その一つに、トイレをおろそかにすることで塗炭の苦しみをしばしば舐めたことを挙げることが出来る。

最近ではこのような経験をした。

まだ寒さも残っていることだろうか、烏丸から阪急電車の特急だか通勤急行だかに飛び乗った。夕食を済ませついでにビールの中ジョッキを一杯楽しんだ後である。飛び乗ったのはいいけれどトイレに寄っておくべきだったかなとふと気になりだした。人間は不思議なもので気にし出すとそのことが脳中にどっかりと居座り始める。でもまだ何の徴候も感じないからまあ大丈夫だろうと思っている間に、電車は京都寄りのいくつかの駅に停まった後高槻を目指して走り出した。その頃からである。考えまいと思っているのが仇になったか、下腹のあたりに何か違和感を感じだした。だんだんとそれが成長してくる、そしてまがいなく尿意であると覚らざるをえなくなった。

高槻駅に電車が着いた時、なんとか十三まで保ちそうな気がした。第一途中下車してトイレを探してなんて億劫ではないか。もう少し我慢すれば遠慮無く解放感に浸れる、ということでパスした。ところが電車が動き出すと尿意が急成長しだした。いままで意識から遠ざけようとして抑えていた反動だろうか、子供の頃からお世話になっていた呪文「南無八幡大菩薩」を念じても尿意は逼迫する一方である。そしてひょっとしたら淡路で停まってくれるかもと一縷の望みも、われ関せずとばかり走り続ける電車に打ち砕かれるに及んで打開策を考えざるをえなかった。

とにかく排泄すること。もちろん車内でするわけにはいかない。考えられる所は車両の連結部、通路のドアに挟まれているから人目に触れることなく用を足せる。いや、人が通り抜けるかも知れない。もし見つかったら、それも女性にだったらさっそく新聞だねになりかねない、そんな不名誉を避けるためには、止むに止まれる生理状況にあったことを証明できないといけない。そうだ、お隣の男性にその旨をこっそり断ってから駆け込もう、それにしても状況を分かって貰うためにははじめから話さないといけないだろうし、時間がありそうもない。もう吹き出しそう、けれど手で押さえるとかえって刺激になって間違いなく噴出する。

冷や汗がタラタラ、このまま意識を失ってくれたら楽になれる・・・ともがいている内に神の助け、十三にようやく電車がたどり着いてくれた。足をX型にたもち人目も気にならずよたよた歩きだしたが、いや、こんなことではかってスパルタ教育で鍛えられた軍国少年の名がすたる。頭上げ、歩調取れ!と号令をかけると不思議とまともに歩けるようになった。京都線から渡り通路で神戸線へ、そして匂い懐かしいトイレに無事たどり着いた。

が、出てくれない。もてるあらゆる力で抑えていたものだから関門が閉じたままで容易に開いてくれない。有難いことにもう焦ることはなにもない、電車が入ってくるのも気にならず悠然と待ちの姿勢に入った。

という次第で、残念ながら今日はピッタリの写真を公開できない。どうかお許しあれ!



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