日々是好日

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『朝日新聞不祥事』事件と謝罪のかたち

2005-09-03 10:17:46 | 社会・政治
朝日新聞に『不祥事』が続発している。『げすの勘ぐり』では他の新聞社でも似たようなものではないかと思うのだが、サイコロの目と同じで今のところはたまたま「一の目」が出続けているのであろう。

『朝日新聞不祥事』事件が短期間に集中して発生したのは、世間の耳目を集める意味ではよかったと思う。新聞記事には作為・不作為を問わず間違いが起こりやすいもので、簡単に信じない方がいいと云うことを知らしめたことになったからである。

私がこのブログで指摘した『取材源の秘匿』は騙しの手口にもなるということが、今回の不祥事でいみじくも裏付けられた。『取材源の秘匿』を金科玉条の如く振りかざしている肝腎の新聞社で『取材記録』の外部への流出があり、未だにその経路すら分かっていないというのである。このちゃらんぽらんな『取材記録』の管理の在り方自体が、『取材源の秘匿』が外部へ対する言い訳に過ぎなかったことを証明している。

私は新聞社・新聞記事の無謬性を要求しているのではない。そんなことは絶対にあり得ないからである。それを新聞社と読者の双方が心得ておくことが常識となって欲しいのである。だからといって読者が欠陥記事に寛容になることを説いているわけでもない。建前としては読者は『正しい内容の記事』を購入しているのであるから、『間違った記事』=欠陥商品を押し付けられたときは返品なり取り替えを求める権利がある。

『朝日新聞不祥事』事件続発で『謝罪』が相次ぐ。しかしどうも言葉が白々しく聞こえる。と、ふと思った。何かことある度に日本国政府なり時の総理大臣が中国や韓国などに謝罪する、それと同じじゃないのかな、と。

『謝罪』にかたちが伴ったらどうだろうか。朝日新聞社が謝罪する度に何かの入場券をタダで配る。絵も見ない音楽も聴かないという読者にはやっぱり金券がいいのかもしれない。『不祥事』の程度では何日か休刊することで真の謝罪・贖罪を知らしめるのもよい。もちろん読者にはその間の料金は返金する。間違いなく読者には真摯な謝罪と伝わるであろう。

朝日新聞社側にもメリットが無いわけではない。中国や韓国などから『謝れ』の声が再び起こったら、言葉の『謝罪』だけでは駄目だ。我が社が『謝罪』のかたちを『金品』で示したように各国に『金品』を送るべきであるとでも胸を張って社説で論じ、日本国政府に教示できるではないか。


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