日々是好日

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天皇、皇后両陛下のサイパン島ご訪問と私の『靖国神社』問題

2005-06-28 17:27:58 | 社会・政治
天皇、皇后両陛下が27、28の両日、米自治領サイパン島を訪問された。かっての太平洋戦争で多くの戦没者を出した激戦地で、その戦没者の慰霊が目的である。

ご訪問にあたって天皇陛下はこのようにも述べられている。

《 このたび、海外の地において、あらためて、先の大戦によって命を失ったすべての人々を追悼し、遺族の歩んできた苦難の道をしのび、世界の平和を祈りたいと思います。
 私ども皆が、今日のわが国が、このような多くの人々の犠牲の上に築かれていることを、これからも常に心して歩んでいきたいものと思います。》

両陛下は「中部太平洋戦没者の碑」「バンザイクリフ」「おきなわの塔」「太平洋韓国人追念平和塔」でそれぞれ拝礼されたとのことである。

このご訪問によって口のきけないすべての戦没者とそのご遺族の心に、両陛下の積年の思いが素直にしみとおらんことを祈念するのみである。

それにつけても思うのであるが、両陛下は諸般の事情で靖国神社に参拝しがたい現状に胸を痛めておられるのではなかろうか。生き残ったもの、平和な戦後に生まれたものなべて戦没者の心情を『後智恵』でとやかく憶測することほど、戦没者の心を傷つけることはないと私は思う。戦没者はあくまでも家族の幸せと日本の安寧を願い、「天皇陛下万歳」を祈念して幽明境を異にしたのである。戦没者と天皇陛下との約束は歴代の天皇に引き継がれるものである。天皇陛下の靖国神社への参拝なくして戦没者の慰霊はありえない。

私は靖国神社とは異なる国立慰霊施設の建設は不要なものと考える。その場当たりで後世のものが『後智恵』を振り回すべき問題ではあるまい。それよりなにより天皇陛下が参拝できる靖国神社の在り方を先に論議すべきであろう。

何が天皇陛下の靖国参拝を妨げているのであろう。

妨害の『正体』が分かったとしてそれをどのように取り除いていけるのだろうか。
私の『靖国神社』問題はまだ始まったばかりである。

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