日々是好日

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落ち着いてきた新型インフルエンザ騒動?

2009-05-04 13:46:39 | Weblog
マスクに保存食料などを買い込むべきか、別に慌てなくてもよいのか、新型インフルエンザの季節外流行で少しは考えたが結局静観することにした。正解だったようでWHOも含めて世間が今回の事態に過剰反応したように感じる。

4月28日の朝日朝刊は豚インフルエンザ感染状況として次のように伝えた。



また同日日経夕刊の一面に次の記事が大きく出た。



ここでメキシコ死者149人が目を引く。確かにこの数字に警戒心がかき立てられたのは事実である。その後も死者は増え続けた。4月29日からの感染者(死亡者も含む)データを朝日朝刊から引用すると次のようになる。




上の表ではメキシコの感染者数2498人、死亡者数159人であるが、括弧内には正式に確認された感染者19人、死者は7人と記されており、ここで感染者、死亡者ともに大幅に減少することになる。これが新型インフルエンザによる犠牲者の始めて正確な情報なのである。



この日で疑いを含む死亡者数は176人と最高に達したが、正式に確認された死者は8人で前日より1人増えたに過ぎない。そして翌2日からは正式に確認された感染者ないしは死者数としてデータが公表されることになり、死者数は一挙に十五分の一に減少した。「疑い例を含む」どころかほとんどが疑い例であったようだ。





今日の朝刊での最新データで死者は19人とあるが、前日の16人より3人増えたと言うよりは、死者のなかでさらに3人の死因が新型インフルエンザと確定されたと言うことなのであろう。この表の横にある「流行は一段落」の見出しがそれを物語っているようである。そもそもメキシコに限って死者が異常に多いことに対する疑問が最初からあった。次は4月28日の朝日朝刊の記事であるが、見出しを拾い読みすればその事情が推察できる。おそらく確度の低いデータによりWHOを始めとして世界が振り回されたのが今回の新型インフルエンザ騒動のような気がする。現場の方々にはご苦労なことながら、防疫活動のまたとない訓練の場として、これから迎える海外渡航者の帰国ラッシュを活用していただきたいものである。




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