日々是好日

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『狼少年』まがいの安部官房長官

2006-07-10 16:44:13 | 社会・政治
安倍長官「日本の対応は当然」、韓国のHPに反論 (朝日新聞) - goo ニュース

今回の北朝鮮の弾道ミサイル発射について、私はマスメディアがその脅威を煽っていると批判してきたが、おっとどっこい、安部官房長官までがそのお先棒をかついでいるのに開いた口がふさがらない。まるでイソップ寓話の『狼少年』まがいではないか。

《韓国大統領府が北朝鮮のミサイル発射への日本政府の対応を「未明から大騒ぎする必要はない」としたことについて「日本を射程に入れるノドン、テポドンも含まれており、日本や地域に対する脅威であることは間違いない。日本が危機管理的な対応をとるのは当然のことだ。そうした表現を使うことは残念だ」と述べた》というのである。

『脅威』というのであれば「ロシア、中国、インド、北朝鮮など、わが国と極めて地理的に近い国々は弾道ミサイルを保有している。そのミサイルのいくつかは当然日本に標的が定められていること」自体が脅威なのであって、そのようなことはとっくの昔から分かっていることである。その弾道ミサイルを北朝鮮が発射しようと日本の領海に落としたわけでもなし、それで脅威が強まったわけでも何でもない。インドの弾道ミサイル発射と同じではないか。

それよりなにより政府の代弁者としての姿勢が根本的に間違っている。マスメディアに煽られた『戦争を知らない世代』が、万が一にも『脅威』におびえてパニックに陥らないように、「日米同盟があるから、アメリカの報復力を恐れる北朝鮮が、日本を直接攻撃する恐れは断じてない。国民は流言飛語に惑わされることなく平静心を保ってください。アメリカがとことん日本を守ってくれることを今改めて確認したところであります」とぐらい云えないのか。

一方、安部官房長官は記者会見で「日本の国民と国土、国家を守るために何をすべきかとの観点から常に検討、研究することが必要だ」と述べ、『敵基地攻撃能力』を検討する可能性を匂わせているが、そのようなことはわが国がアメリカからの真の独立を回復して一人前になってからすればよい。

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