
雨が多い、雨が続く。こういうのを『走り梅雨』というのだろうか。
今日もお昼から神戸市立博物館の「江戸の誘惑」展を観にいくつもりだったけれど、雨脚に気後れがして迷っているところにAmazon.comから15日に注文した本が届いた。
斉藤憐著のかずかず、どれも面白そうだ。たとえば「昭和不良伝」の帯には
永井荷風を捨てた女 藤蔭静枝
マンハッタンからの眺め 石垣綾子
金子光晴と巴里道中 森三千代
シャボン玉の人生 佐藤千夜子
モスクワの裏切り 岡田嘉子
なんて旧知?の女性が紹介されている。
旧知というと誤解を招くが、藤蔭静枝の二代目とは一つ写真に納まったことがあるし、石垣綾子の「石垣綾子日記」上下(岩波書店)はなかなか面白かったし、森三千代は金子光晴の一連の『放浪もの』でとっくにお馴染み、ソプラノの佐藤美枝子をいつも佐藤千夜子と言ってしまうし、岡田嘉子とはテレビでお目にかかっているから、と言う程度のこと。それにしても今も昔も日本女性は逞しい。
雨の音を聞きながら読んでみようと思っている矢先、外が明るくなってきた。