台北に出かけてさほど美食したとは思わないのに、体重は人生史上最高を記録した。留守番の今日、昼食に情熱が湧いてこない。と、天津甘栗の袋が目に入った。シールには製造年月日が07.2.18、消費期限が07.2.20と印刷されている。台北に出かける前の食べ残しだ。お昼はこれに決めた。
OLFAの切り出しで栗の腹に一文字を入れる。アルミフォイルの上に並べて、オーブントースターで５分ほど加熱する。少し煙が出だすが慌てずに取り出す。手で触れらるようになったら、一文字を押しつぶすように指に力を加える。栗の皮がパクッと割れて、渋皮も一緒に実から綺麗に離れる。加熱しないとこのようにはいかない。渋皮が必ず実にへばりついて、剥がすのに往生する。
一粒口に入れる。うん、いける。ひからびた感じはしないし、ちゃんと栗の味がする。消費期限から１０日ほど経っているが、食用に差し障りはない。自分で確かめたから問題はない。木の実を味わっていると森のリスになったような気分である。かれこれ２０粒は食べただろうか、お茶を飲む。水分を吸った栗がお腹の中で膨れあがったようだ。
それにしても消費期限切れの食品の行方が気になる。半値ぐらい値下げして売ればいいお得意さんになってあげるのに、お目にかからないのが残念である。