日々是好日

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駒大苫小牧の校長は辞職で出場権を何故守らないのか

2006-03-04 08:48:12 | Weblog
駒大苫小牧がセンバツ出場辞退…監督辞任、校長辞職 (読売新聞) - goo ニュース


高校野球お馴染み『部員不祥事による出場辞退』がまたマスメディアを賑わせた。主役はあの駒大苫小牧で今度は春の選抜出場辞退のみならず、監督、野球部長、それに校長まで辞職と云うからただ事ではない。ところがその原因は部員が『集団暴行』でも起こしたのならともかく『飲酒・喫煙』で部員が警察に補導されたからだそうである。

居酒屋で『飲酒・喫煙』のうえ相客の顰蹙をかうほど騒ぎ立て、挙げ句の果てに警察に補導されたという『三年生部員』はアホである。自分の行動が他人にどう受け取られるのかまたどのような迷惑をかけることになるのか、『想像力』が決定的に欠如しているからである。

しかし、である。私は《高校野球部、その部員に『模範優等生』のイメージを被せるようなことはしない。少々の悪(わる)ぐらいどういうことではない》と考えており、以前の駒大苫小牧事件の時にもこの見解を表明している。高校生の『飲酒・喫煙』ぐらい昔から珍しくも何ともない。ただ人目を気にせずに大ぴらにやったからアホというだけのことである。新聞記事によると居酒屋の周囲の客が通報したとか、これも大人げのない話である。大人ならら自分で高校生に説教すればいいので、警察に通報するようなことか、と人情話の宝庫『捕物帖』かぶれの私は思うのである。

公になれば致し方がない、ということで選抜高校野球大会への出場を辞退の上、監督、野球部長、それに校長まで辞職するとのことであるが、これは選抜チームは『心・技・体の調和』のとれたものであるべき、という『虚構』に盲目的にひれ伏しているだけに過ぎない。校長の『大人の思慮』何処にありきや、である。

校長は出場メンバーである野球部員を道連れに自爆する権利はない。何を思い違いしているのだろう。自らの辞職と引き替えにひたすら駒大苫小牧の選抜への出場を懇願すべきなのである。それが教育者としての最後のご奉公ではなかろうか。