日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

午後2時に配達された夕刊から

2006-03-03 16:01:11 | 社会・政治
午後2時頃にもなると『夕刊』が配達されてくる。私の大好き『新明解』では【夕刊】「日刊新聞のうち、夕方に発刊されるものの方」、とある。そして【夕方】とは「日が西に傾いてから、あたりが暗くなるまでの間」とある。何時の間にこのように早く配達されるようになったのだろう。昔は確かに夕飯に間に合うように配達されていたように思う。新聞配達する人がそのような時間帯を敬遠するようになったのだろうか。

呼び名はともかく、勤め人が仕事を終えて帰宅して目にする頃に、中身はNewsではなくてOldsになっている、と書きかけたが、中身をよく見ると速報性が問題になるようなNewsはほとんどと云っていいほど見あたらない。新聞社もやっぱり考えているんだな、と納得した。

その朝日夕刊(3版)の科学欄に「阪大論文 学生、捏造改めて否定」との見いだしで、ファースト・オーサーの学生が朝日新聞社のインタビューに応えての記事があった。「自らの実験の手技が未熟だったことは認めながらも、捏造は改めて否定した」とのことである。ところがこの記事を読んでも実は何が何だか私にはさっぱり分からない。大阪大学の調査委員会と学生が対立していることだけは理解できた。だから裁判沙汰になっているのだろう。そう言えば隠居の我が身、時間はたっぷりとあるからこの裁判を傍聴するのもいいかと思うのだが、どうすればいいのだろう。

大阪大学の調査結果が公表されたとはいうものの、私のような民間人が簡単に目にすることができない。朝日新聞社に電話をして出た広報担当者に報告書を見ることが出来るかと聞いたら、出来ないとの返答であった。報道関係者とその他の関係者に公表されたのだそうである。となれば新聞社は読者に成り代わって報告書の要点を要領よく伝えるべきであると思う。その上で学生の言い分を対比させると、少しは問題の争点が明らかになると思うのだが、昨今の記者はそのような能力に乏しいとみえて、夕刊記事を読んでも表面的な言い分を紹介するだけの記事に終わっている。

『ガセネタメール』事件がそろそろ幕引きのようなので、私の関心は再びこの『論文捏造』問題に向いてきた。