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日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

鳩山由紀夫首相の「巧言令色 鮮矣仁」?

2010-05-04 20:41:11 | 放言
【県民期待との食い違い】

 ――選挙で「最低でも県外」とおっしゃって、県民の期待も高まった。今回、「申し訳ない」「すべて県外は難しい」という発言もあるが、今日の考え、県民の思いに答えられるか。整合性とどうはかるのか。

 「まず、沖縄の県民の皆さんに、こちらにお邪魔をして、いろんなお話を伺いながら、改めて、もっと早く来いというお気持ちも含めて、おわびを申し上げに参りました。その思いが伝わったどうかということになれば、そう簡単に、一度で十分に伝わったとは、思っておりません。それだけに、また皆さん方と意見交換をできるような機会を、これからも持ちたいと思っています」

 「え、自分自身の気持ちと、それから県民のみなさま方のお気持ちの中で、まだ乖離(かいり)があることは認めます。ただ、決して、私は、沖縄の皆さま方に対して、まあ、歴史的にたいへんある意味で屈辱的な状況の中で、例えば基地を、自分たちの土地を接収されて、強引につくられてしまったという歴史的な事実があるかと思っています。そういった思いというものが強くあるだけに、むしろ、そのお気持ちにこたえるために、沖縄の県民の皆さん方のご負担を、少しでも和らげることができないかという一心で、本来ならもう、ある意味で前政権がなさったことなんだからということで、昨年のうちに結論を出してしまえば、あるいはそれで、私は終わった話にはならないと思ってますが、一つの結論は出せたかも知れませんが、私にはとてもそれをやるという思いにはならなかった。それだけに、なかなか県民の皆さん方にご理解をいただけないですが、これからもおわびを含めてお邪魔をして、そして、皆さん方のご理解を少しでも深めていただけるように努力して参りたいと思います」
(asahi.com 2010年5月4日19時6分)

論語學而第一にある「子曰 巧言令色 鮮矣仁」の「巧言令色」とは「ことばたくみに顔色を和らげて、人を喜ばせ、こびへつらうこと」(「全訳 漢辞海」)、または「鳩山由紀夫首相の言葉」(私の注釈)。こういう人に「仁」、すなわち「他者に対するおもいやり、いつくしみ」の心はないものだ、と孔子様がとっくの昔に仰っている。沖縄の人もとっくに気付いていることだろう。いや、「巧言」という以上はすくなくとも多少はそれなりに頭を働かせて作るだろうに、彼の言葉にはその片鱗をうかがわせるものすらない。彼の話は「音」が口から出ているだけで、言葉のようで言葉でないことは上の引用を見れば一目瞭然であろう。こういう人物がわが国の総理大臣でいられるとは摩訶不思議としか言いようがない。早く目の前から消えてくれないかなぁ・・・。電撃的辞任のニュースを心待ちにしている。

生方民主副幹事長の解任を撤回 次は鳩山民主党代表が小沢幹事長解任を

2010-03-24 09:21:51 | 放言
ことの起こりは産経ニュースの3月17日に現れた次のインタビュー記事のようである。

【単刀直言】生方幸夫民主副幹事長「党の“中央集権”、首相は小沢氏を呼び注意を」
2010.3.17 00:40

 与党に政策部門がないのは絶対におかしい。民主党に元気がなくなったのは、自由に議論する場がなくなったからです。政策調査会と、その下の部会を再び作って、みんなが自由な意見をいえるように戻さないといけません。

 衆院選マニフェスト(政権公約)の実行が思うようにできていません。それに対する十分な説明を民主党がしきれていないのは、党に政策責任者がいないからです。説明を一つ一つしていれば、民主党への信頼が今のように落ちることはなかった。

 鳩山さん(由紀夫首相)は約10年前に「1人1政策作ろう」と、仲間たちに呼びかけたはずです。政権交代で、それを実現しようと思ったら、議員立法も制限されてしまった。政治主導にはほど遠い。

 われわれは自民党政権がやってきた中央集権はダメだと言ってきた。地方分権にしようといってきたのに、民主党の運営はまさに中央集権です。今の民主党は権限と財源をどなたか一人が握っている。下に権限と財源が与えられていない状況はおかしいでしょ。党の代表である鳩山さんは、小沢さん(一郎幹事長)を呼んで党が中央集権になっていることをきちんと注意してほしい。

 1年生議員は民主党に入ったときから、強度の管理体制下に置かれているから、しゃべっていいものかどうかすら分からないんじゃないでしょうか。

 民主党への信頼が低下している要因には「政治とカネ」の問題もあります。小沢さんに関して、今までの説明に納得していない人が圧倒的に多数で、幹事長をお辞めになるべきだという意見が多い。小沢さんがしかるべき場所できちんと説明するのが第一。それで国民の納得が得られなければ自ら進退を考えるしかないです。

 国民は小沢さんが不起訴になったから全部シロだとは思っていないんですよ。おそらく説明できないんでしょうね。小沢さんは前よりだいぶ権威づけられてきたというか、権力者になってきましたね。

 北海道教職員組合の問題は、これも一番上は(出身母体が日本教職員組合の)輿石さん(東・参院議員会長)ですからね…。(民主党議員は)組合からあまりお金をもらっちゃいけない。組織内候補といわれる方の献金額は常識的な額ではない。参院選への影響は、政治ですから何があるか分かりませんけど、要するに言い訳から入る選挙は勝てませんよ。

 公明党とどうするかは党の方針の問題です。議員の意見を聞かないといけません。国会運営をうまくするためにとか、味方が一人でも多けりゃいいと思って連携するなら大間違い。誰かの思いつきでやっていいことではない。選挙で公明党がイヤだから応援してくれた人だっていっぱいいたわけですから。(坂井広志)

    ◇

 うぶかた・ゆきお 衆院千葉6区選出。当選4回。横路孝弘衆院議長のグループに所属。昭和22年、東京都生まれ。47年、早大卒。読売新聞記者を経て経済評論家に。平成8年の衆院選で初当選。今年3月、民主党有志でつくる「政策調査会の設置を目指す会」世話人に就任。

この強調部分(私)など、ほとんどの国民が同感するのではなかろうか。ところが民主党の高嶋良充筆頭副幹事長が生方氏に対して「執行部を批判した」として、副幹事長職の辞表提出を求めたことからことが広まった。産経ニュースの記事の見出しを連ねてみる。

* 生方副幹事長、辞任拒否 「小沢氏は元秘書ら3人逮捕されているのに…」3.18 15:08
* 民主、生方副幹事長を解任 辞任拒否で“粛清” 「動き出てくる」?3.18 20:42
* 生方氏解任「残念だ」 首相3.19 08:37
* 「生方氏解任」余震続く政府・民主 小沢氏は沈黙 閣僚は賛否3.19 20:43
* 生方氏解任で賛否応酬続く 執行部からは「反省」も3.20 19:32
* 「自由なき民主党だ」 小沢氏の地元で大島氏3.21 00:26
* 全体的にダメージ-細野氏 生方氏の解任問題3.21 12:02
* 民主・渡部氏「国民が辞めてほしい人は辞めよ」「世論大事にしないと民主党亡ぶ」3.23 13:14
* 小沢氏、生方民主副幹事長の解任を撤回 「もう一度補佐してほしい」3.23 13:46

世間ではこの高嶋筆頭副幹事長のような人を「茶坊主」と呼ぶが、その本来の意味は『権力者にへつらうものをののしって言う語』なのである。ご本人の小沢幹事長が一言も発しないのに、あたかもその意を汲んだかのような発言をすることで自ずとその正体を明らかにする。しかし所詮茶坊主は茶坊主、主(権力者)の器量とは比べるべくもない才覚でなすことであるから、大局の見通しがきくはずもない。そこで主がおもむろに声を発することでさらにその存在感を誇示する。それがこのたびのドタバタ劇なのである。

しかし国民の多くはそんな茶番をとっくにお見通しである。民主党がとことん国民に愛想を尽かされるまえの起死回生は鳩山代表による小沢幹事長解任があるのみ、としか思えないが、できれば4月1日までに朗報を期待したいものである。



鳩山由紀夫首相が偽装の政治資金で購ったものは・・・

2009-12-25 13:36:37 | 放言
朝鮮から戦後引き揚げてきて地方都市の国民学校に2学期間通ったことがある。5年生だったか6年生だったか覚えていないが、クラスに女郎屋の息子がいた。世間に誇るような商売ではなさそうなことは子どもにもうすうす分かっていたが、クラスでその子のいじめなどはなかったし、大ぴらに口にするような空気でもなかった。食糧難のあのころに、時々黒砂糖の小さな欠片がクラスの中で回ってくるのである。小さな欠片をさらに小さくして口に入れると、うっとりとするような甘さが口中に漂う。それと同時にその出所があの子だという認識を皆で確かめ合ったように思う。いじめなんて起こるはずがない。そういうことを子どもの頃に経験した。

昨夜の鳩山首相が偽装献金問題で謝罪会見を開いたときに、私がふと思い出したのがこの話なのである。一国の宰相がこのような不様な会見を開くことだけでもう宰相の資格なしと私は思っている。即刻退場していただくのは当然として、この事態に何一つ言葉を発しない民主党国会議員に、そうだ、ここに偽装で作り上げた巨額の金が流れこんだのだと黒砂糖で口を閉ざしたかっての国民学校児童が直感したのである。同僚議員を金で黙らせて代表選挙の票を稼ぐ。見え見えではないか。

鳩山首相の口から出る言葉に私はなんの関心もない。論う気さえ起こらない。今日の朝日朝刊にまとめられている過去の最初の発言こそ、鳩山首相がこの際にどのように行動すべきかを過不足なく語っているからである。とやかく言い抜けようとするのは男の風上に置けない卑怯者である。卑怯者ついでに言えば、自分の言い抜けに大恩ある高齢の母親を世間のさらし者にした男の口にする「友愛」(私はもともと大嫌いであるが)のなんと軽いことよ。


鳩山由紀夫首相は民主党代表の座を、ひいては首相の座を金で買ったことは間違い無い。政権から離れていた政党の最大の金づるの一つが鳩山氏であったことは、誰が考えても分かることである。その金の流れを今の制度では実証しにくいからこそ良識を働かせて事の本質を見抜くべきなのである。母親に出して貰ったお金を政治資金に偽装して、それで首相の座を購った男、これだけは歴史に残るのではなかろうか。


鳩山由紀夫首相偽装献金問題 日本の頭脳抗議の結集? iPSの特許

2009-11-26 11:40:19 | 放言
鳩山首相の偽装献金問題では、反民主を標榜?している産経ニュースの記事が面白い。

実母から首相に十数億円 実母の参考人聴取も検討

 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金問題で、同会の会計事務担当だった元公設第1秘書が東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、鳩山氏の実母(87)から資金提供があったことを認めた上で、「10年以上前から始まり、鳩山氏の政治活動費などに充てていた」と供述していることが25日、関係者への取材で分かった。総額は十数億円に上り、一部は偽装献金の原資になったという。特捜部は資金提供の経緯などについて、実母への参考人聴取について慎重に検討しているもようだ。

 鳩山氏側が実母の潤沢な資金を個人献金と偽り、長期にわたって政治資金収支報告書の虚偽記載を繰り返していた疑いが浮上した。()中略)

 関係者によると、元秘書は特捜部の聴取に対し、10年以上前から、資金が不足すると実母側に相談して資金提供を受けてきたと説明。「鳩山氏個人の支出についても六幸商会が管理する実母の資金を充てていた」と話しているという。平成14年から資金提供が本格化し、毎月1500万円の提供を受け、16年から20年までの5年間で約9億円、総額では十数億円に上るという。
(2009.11.26 01:45)

実母からの巨額の資金が鳩山氏への個人的な貸付金だったとすると、政治資金規正法にかかわる違法行為とはならないそうである。元秘書はそのように説明しているとのことであるが、常識のある人なら誰一人そんなことを信じるまい。また貸付金云々で法の規正から免れるというのが事実であれば、抜け穴を認める法律が間違っているのであって、直ちに改正しなければならない。亡くなった人や献金をした覚えのない人までが鳩山氏への献金者とされてきたことに、なぜそこまでしなければならないのか理解しかねたが、実母からの資金の流れを隠すためだとするとすんなりと話が通る。

そこまでして集めた鳩山氏の政治資金が誰にどのように流れたのか、これも知りたいところであるが、いずれにせよ政権を親がかりの潤沢な金で買ったとのイメージからは逃れようがあるまい。国会で野党側の手厳しい実態解明を期待する。鳩山氏には政権の座から滑り落ちようと、友愛精神に基づき潤沢な資金で社会奉仕する道は確保されているので遠慮することはあるい。

話は変わって昨日の「事業仕分け」で「国立大学運営費交付金」や「大学の先端的取り組み支援」などが取り上げられたが、残念ながらその実況は見ていないし動画サイトにもまだ登録されていないようなので、新聞で報道される結果しか分かっていない。科学技術予算が軒並みに縮減されていく現状に科学者が異議を唱え始めたが、どうも説得力の弱い声明止まりなのが口惜しい。朝日朝刊の一面に日本の頭脳抗議の結集とノーベル賞やフィールズ賞受賞者の写真が大きく出ていた。昨夜のテレビニュースでその一部が報道されていたが、私の印象に残ったのは利根川進博士のスーパーコンピュータについての発言で、「一位にはなれないと思うけれど、一位を目指さなければ二位にも三位にもはいれない」という含みのある言葉だった。別にノーベル賞学者に言われなくても研究者なら誰でも心得ていることであるから、利根川さんの真意はスーパーコンピュータの必要性を世界一とか、そう言う稚拙な言葉でしか言い表せ得なかった説明者への厳しい批判であると私は受け取った。そう思うとこれは東京新聞の報道であるが

 野依氏も「科学技術予算を減らすのは論外。むしろ倍増しなければならない。優れた研究者も優れたインフラがなければ力を発揮できない」と険しい表情で強調した。
(2009年11月26日)

と出ている。野依良治博士のどのような発言からこの報道になったのかは分からないが、少なくとも東京新聞の記者にはこれが博士の強調点と伝わったのであろう。とするとこのご時世に科学技術予算をむしろ倍増とは、いかにも学者の世間知らずを吹聴しているようで私はいい気がしなかった。そういえば野依博士はスーパーコンピュータ推進のお膝元である理化学研究所の理事長である。この理事長にしてあの「事業仕分け」での説明者なのかな、とふと思った。

私がさすがだと思ったのは江崎玲於奈博士の「(事業仕分けで)大変だというが、日本に科学を根付かせるために我々が考え直すチャンスだ」との言葉である。朝日朝刊が伝えている。基礎研究を日本に根付かせるために若手研究者をどのように育てるべきかが今問われていることなのである。私の考えの一端をやはり目をつけられたか グローバルCOEプログラムなどでご覧頂けると有難い。

同じ朝日朝刊に「iPS 京大新たに2特許」の見出しで山中伸弥教授らの近況が報じられていた。その記事の最後が山中教授の言葉で括られている。

山中教授は会見で「再生医療などで最終的にiPS細胞を使うときには何十、何百の特許が必要になり、一つの研究機関ですべてカバーできないが、重要な特許を押さえることが出来た」と話した。

人間の医療技術のひとつに何十、何百の特許が絡んでくる。これが現実であろうが、人間の細胞を扱うのにそこまで特許が絡んでくるとは考えただけでぞーっとする。これも私の過去ログ大学人、とくに生命科学研究者は特許申請に超然たれをご覧頂ければ幸いである。山中教授も実は特許申請に超然とありたいと心の底から思っておられる科学者であると私は確信している。このように真の科学者を特許申請に駆り立てる今の研究環境は是非とも改めないといけないのに、ますますその反対の方向に走らせようとしているのが今の間違った大学行政・科学行政である。

この「事業仕分け」は考えようによれば、江崎玲於奈博士の言葉のように、日本に科学を根付かせるために我々が考え直すチャンスだと言える。日本の頭脳とも言われる人たちが一部といえ「取り返しのつかない事態」とか「国家存亡にかかわる」なんて、かりそめにも「東条英機」が国民を煽ったような言葉をもてあそび、自らを貶めていただきたくはないものである。妄言多謝。

姿が見えない菅直人副総理・国家戦略大臣 姿を見せすぎ亀井静香金融・郵政担当大臣

2009-09-25 13:15:41 | 放言
鳩山内閣の各大臣は大童のようである。前原国土交通相は八ッ場ダムを視察に訪れたかと思うと、経営再建中の日本航空西松社長と会見、日航がまとめている再建計画が不十分だとして拒絶し、再建の政府案をまとめる意気込みである。福島瑞穂消費者・少子化担当相は消費者庁が入居しているビルの年間賃料8億円が高すぎるので移転するのかどうか今月中に決めるとのことであるが、一方、2009年度補正予算の見直しに関して、削減しない分野を先に決めることで自己主張を貫こうとしている。

それよりも強引なのが亀井静香金融・郵政担当大臣である。中小企業向け融資や住宅ローンを返済猶予(モラトリアム)する制度を法案化し、10月にも召集される臨時国会への提出を目指しているようであるが、毎日新聞は次のように問題点を指摘する。

 亀井担当相は、返済を3年程度猶予する制度の検討を表明している。会議後、「中小企業やサラリーマンが返済に困っている状況を政治が責任をもって解決していく」と、立法に意欲をみせた。連立3党は政策合意に「貸し渋り・貸しはがし防止法(仮称)」を盛り込んでいるが、返済猶予制度は対象外だ。平野博文官房長官は24日の会見で、「慎重に進めるべき問題で、与党3党で十分に調整して、対応を決めていくべきだ」とくぎを刺した。(中略)

 返済猶予制度は、日本では1923年の関東大震災で被災地に限定して被災企業の手形支払いを猶予したケースと、27年の金融恐慌で全国的に3週間行ったのが有名。戦後は、95年の阪神大震災など大規模災害時に、被災地企業の手形不渡りの猶予を特例として実施したことがある。
(毎日新聞 2009年9月25日 東京朝刊)

返済猶予制度が連立3党による政策合意の対象外というのが事実なら、これは明らかに亀井大臣の独走であろう。返済猶予制度が何らかの形で実行に移されたのは、1923年の関東大震災、27年の金融恐慌に95年の阪神大震災の時に限られており、われわれの目から見ても妥当に思える。しかし今の今がこのようは大変事に相当する事態なのだろうか。私にはそのようには思えないし、まして一大臣の思いつきで実施されることではなかろう。

民主主義を破壊しかねない民主党・社民党・国民新党ですでに述べたことであるが、民主党の308議席に対して3議席の国民新党の代表である亀井静香氏が閣僚であること自体、そしてその言動は民主主義に対する挑戦であると思っている。その亀井氏が3党合意として明記されていない返済猶予制度の導入をぶち上げるのは、早くも次の選挙を視野に入れての人気取りであるとしか私には思えない。

それにしても菅直人副総理・国家戦略大臣の姿が少しも見えてこない。「国家戦略局」は鳩山内閣の大きな目玉と言われているが、何をするところなのか、何をしようとしているのか、国民の目にはなかなか見えてこない。たとえば首相直属の国家戦略局が予算の大枠や重要施策を決定し、財務省は査定などの実務を担うなどと説明されたが、藤井財務相自身が 「予算の編成権はあくまで財務省にある。その大原則は何ら変わらない」と言っている始末である。亀井大臣の進める返済猶予制度は国家の重要施策ではないとでも言うのだろうか。そんなことはあるまい。「国家戦略局」が無言の行を貫いている間に、各大臣が無闇に張り切って思い思いの方向に走り出すようなことがあってはならない。とにかく今のままでは「国家戦略局」の影は薄すぎる。

各大臣に言いたい放題言わせて、これではどうにもならん、と思った大臣を早めにズバリと首切り。それを今「国家戦略局」が狙っているとしたらますます政治は面白くなるのだが、さて、どうなることだろう。



100歳以上の高齢者で女性が86.5% この異常な男女比の原因は?

2009-09-11 20:33:24 | 放言

100歳以上の高齢者が4万人を超えたそうである。日経夕刊にあるこの図でも、100歳以上の高齢者の急増振りが鮮明である。しかしそれと同時に、その男女比があまりにも女性側に傾いていることに、男性の一人として私はやるせない思いを抱いた。女性が86.5%を占めているというのである。出生率の男女比では男の方が女より高い。男児の方が生物的に弱くて死にやすいので、繁殖期にちょうど男女比のバランスが取れるように仕組まれたものである、なんて話を昔聞いた。真偽のほどは知らないが、なるほど、と私などは素直に頷いてしまう。しかし生物的と言えば、その違いは性染色体が男はXYで女がXX、即ち男がYなるものと持っているだけ、もしくはXを揃いで持っていないだけで、これほど生存率に差が出てくるものだろうか。私は社会的には長年にわたり男が女に虐げられ、男が女に奉仕させられてきたものだからストレスが異常なほど蓄積し、それが男の生存率を極度に押し下げたのだろうと思う。

どの程度男性が女性に奉仕させられているのか、その一例を今回の総選挙の結果で見ても一目瞭然である。480人の衆議院議員のなかで女性議員は54名で、全体に占める割合はたった11.3%である。参議院では242の定員に対して女性議員は43名で、こちらは全体の17.8%と国政への寄与はやや高めであるが、衆参両院を合わせると定員722名に対して女性議員は97名だから、平均して13.4%となる。この数字、なんと驚くなかれ100歳以上の高齢者中、女性の占める割合の86.5%とちょうど補完関係にあるではないか。偶然の結果ではない。これこそ男性が女性に虐げられてきた如実の証なのである。

世界の平和を守り、より豊かな国民生活の実現に向けて、国会議員の昼夜を分かたぬ粉骨砕身があってこそ、わが国の安寧秩序がたもたれ、世界にも類を見ない長寿社会が生まれたのである。それなのに女性の寄与はたったの13.4%、あまりにも低すぎる数字である。有権者数は男女ほぼ同数であろうに、女性が男性を圧倒的に選ぶ。その仕事がいかに過酷でその寿命を縮めるかを天性的に知っているから、同性を選ぶような愚は犯さない。したがって男性は目覚めるべきなのである。男ばかりがストレスを過剰に背負い込むことはない。女性にも重荷をもっと背負わせて、男性と同等の生命維持へのリスクを分担させるべく、われわれ男性は声を一にしようではないか。

なんて、一度言ってみたかった。

民主主義を破壊しかねない民主党・社民党・国民新党

2009-09-08 18:42:57 | 放言
午後6時現在、民主・社民・国民新の連立協議が難航しているそうである。安全保障問題で折り合いがつかないとか。そんなこと、最初から分かっていることである。最善の策は安易な妥協をお互いがせずに連立の企てを白紙に戻すことである。

私はなぜ民主が社民・国民新に連立協議を打診と思いきや


民主党からすると、社民との連立は衆議院議席数に関する限り屋上屋を重ねるだけで、なんのメリットもない。それどころか憲法論議、防衛問題ではそれぞれの主張の隔たりが鮮明になって、数合わせのみしか念頭にない民主党(と私は思っている)にとって、連立に向けての協議は徒労感を生むのみであろう。

と述べているように、この連立協議に否定的である。ところがその後、何回か重ねられた協議の経緯を見るに、社民党、国民新党が変な勘違いをしており、民主党がそれを正すどころか優柔不断であることが、結局は民意をねじ曲げてしまうことを恐れる。

民意とは今回の総選挙で獲得した議席数で、民主党308に対して社民党が7、国民新党が3で、合わせてもただの10である。この10が308に対してなぜ自分の主義主張を飲み込ませようとするのだろうか。思い違い、思い上がりとしか言いようがない。

民主党も民主党である。数合わせを最初から考えることはさらさらない。国民のためになる政策を実行するとの確信があれば、そのための法案審議において、他党であろうとその支持を得るべく、正々堂々と論戦を挑み説得にかかればよいではないか。国民の目は節穴ではない。それぞれの党の振る舞いを冷静に見守っている。民主主義の破壊に連なりかねない連立協議は即止めるべきである。

9月7日の朝日朝刊に次のような記事が出ていた。

全敗関西 公明の苦悩

辛うじて比例区で議席を守った議員は「傲慢すぎた。身の丈であるべきだった。三十数議席で300議席を持つ大政党を振り回し、自分たちの力を錯覚した。不信感が相手にも募った」と総括した。

この公明党議員の言葉を社民党、国民新党にぶっつけてやりたい。

なぜ民主が社民・国民新に連立協議を打診と思いきや

2009-09-01 11:16:34 | 放言
asahi.comの記事である。

民主、連立協議を打診 社民・国民新ともに前向き

 民主党の鳩山代表は31日、社民党の福島党首、国民新党の亀井静香新代表にそれぞれ電話し、連立協議を打診した。両党とも前向きで、連立政権の樹立は確実な情勢だ。民主党の岡田克也幹事長は山岡賢次国会対策委員長に対し、特別国会の日程について与党との協議を急ぐよう指示。山岡氏が1日、自民党の大島理森国対委員長と今後の段取りを話し合う。
(2009年8月31日23時7分)

民主党の衆議院議席数308に対して社民党はわずか7、国民新党もたった3である。このような弱小政党になぜ民主党が連立を、と不思議に思ったが、問題は参議院での勢力分布にあることを忘れていたのである。参議院議員定数242のうち民主党の議席は109なので、単独では過半数に達しない。社民5、国民新5を加えてもまだ足りない。改革クラブ4、新党日本1を加えてようやく124で、辛うじて過半数を超えることになる。これまでの衆参ねじれ国会を生み出していた「野党勢力」の実態とは、均衡に極端な偏りのある寄り合い所帯で、ある意味では単なる数あわせの集合体に過ぎなかったのである。自民・公明への反発力が集合体の粘着剤となっていたのだろう。

民主党からすると、社民との連立は衆議院議席数に関する限り屋上屋を重ねるだけで、なんのメリットもない。それどころか憲法論議、防衛問題ではそれぞれの主張の隔たりが鮮明になって、数合わせのみしか念頭にない民主党(と私は思っている)にとって、連立に向けての協議は徒労感を生むのみであろう。政権勢力として連立する際の凝集力は、反政権勢力としての連帯感とはまったく異質のものであるから、そう簡単に話がまとまる筋合いのものではない。民主・社民の連立が可能になるのは、社民があわよくば閣内ポストを、というような助平心に惑わされた時であろう。土井たか子さんが今社民党の党首であるなら、節を曲げるような妥協を絶対にしないだろうと思う。共産党ではないが建設的野党として妥協しない論陣を張ることで社民党はその存在感を誇示すべきなのである。福島瑞穂党首の器量はいかばかりのものだろうか。

では数合わせの欲しい民主党はどうすればよいのか。話は簡単、公明党と連立すればよいのである。衆参とも盤石の安定与党勢力となるではないか。私としては権力にすり寄る公明党がその本性を国民の目の前にさらけだすのを見たくて仕方がないのである。

別居・離婚・廃太子?

2009-07-09 17:46:54 | 放言
朝刊に出ていた女性週刊誌の広告にある「別居」「離婚」「廃太子」の文言が目を引いた。皇太子ご夫妻を取り沙汰してのことであろうが、皇室も身近になりすぎたようである。ところが私にもそれに便乗したい気持ちがあるので困ってしまう。

私はかって女帝か後宮制度かで、「天皇家は国民の親愛により存続できるものではない。歴史・伝統に起因する尊崇を受けるからこそ存続できるのである」と述べ、さらに歴史的・伝統的存在としての天皇非嫡出男系男子の皇位継承があってこそあり得たことを強調した。そして後宮制度の復活にまで妄想が及んだが、それはこのエントリーを記した2006年1月21日現在には皇統を継ぐべき男子が皇太子にも秋篠宮にもおられず、秋篠宮妃の悠仁親王ご懐妊もまだ国民の知るところではなかったからである。秋篠宮家に悠仁親王がお生まれになったのは同年9月6日であった。

皇太子ご夫妻に親王がおられない上に雅子妃にご不例があり、そのせいかどうか、皇太子妃としての公の動静が国民になかなか伝わってこないので、その存在感がきわめて希薄である。さらに皇太子も雅子妃の心強きよき伴侶としての一面は印象づけられているものの、その印象が強すぎてか、天つ日嗣の皇子なる皇太子として仰ぎ奉るにはなんとなくためらいがある。

カナダ・ハワイご訪問の天皇皇后両陛下のご出発前の会見で、皇后さまの花束(コサージュ?)を持たれた左手が絶えず小刻みに震えているのを拝見して、なにかご不例でもとの思いにとらわれた。どのようないわれで外国ご訪問となったのかはいざ知らず、元来なら「後期高齢者」の両陛下に成り代わり、皇太子ご夫妻が行かれたとしても、誰一人として奇異に感じる人はいないだろう。ところが現状では天皇皇后両陛下の孤軍奮闘である。両陛下が望んでそうしておられるのかも知れないが、それをよいことにしてとは言葉が過ぎるようが、国民の目に映る皇太子ご夫妻の懈怠さ加減には声を挙げたい思いがある。だからこそ週刊誌の広告に私も便乗するのである。

皇太子が早晩なんらかの決断をされるべきではなかろうか。もし家庭人として雅子妃のご養生を第一義とされるのならそれもよし、皇太子としての桎梏から解放されて専念なさる選択もあり得ると思う。

一年以上前になるエントリーで皇太子さま どうか親孝行をと申し上げたことがあったが、今、あらためて読み返して残ったのは、なんともむなしい思いである。


鳩山民主党代表を待つのが罰金刑に公民権停止であれかし

2009-07-01 15:08:05 | 放言

今日の朝日朝刊第一面トップの見出しである。この見出し通りだとすると、これは明らかに政治資金規正法違反(虚偽記載)にあたる。政治資金規正法第6章罰則のうち、第25条を見てみる。

第25条 次の各号の一に該当する者は、5年以下の禁錮又は100万円以下の罰金に処する。
 1.第12条又は第17条の規定に違反して報告書又はこれに併せて提出すべき書面の提出をしなかつた者
 1の2.第19条の14の規定に違反して、政治資金監査報告書の提出をしなかつた者
 2.第12条、第17条、第18条第4項又は第19条の5の規定に違反して第12条第1項若しくは第17条第1項の報告書又はこれに併せて提出すべき書面に記載すべき事項の記載をしなかつた者
 3.第12条第1項若しくは第17条第1項の報告書又はこれに併せて提出すべき書面に虚偽の記入をした者

2 前項の場合(第17条の規定に係る違反の場合を除く。)において、政治団体の代表者が当該政治団体の会計責任者の選任及び監督について相当の注意を怠つたときは、50万円以下の罰金に処する。

私は法律の専門家ではないので、この強調部分、とくに「相当の注意」がどの程度の注意なのか判断がつかないが、市民感覚では会計責任者(実務担当者)が政治資金を横領するなど私腹を肥やすような個人的犯罪を犯した場合はともかく、日常の会計処理が不適切であることを見抜けなかった場合は、明らかに「相当の注意」を怠ったことになる。事実、上の新聞記事によると鳩山氏は監督責任をこのようにはっきり認めている。

虚偽記載の事実については「寝耳に水だった」と説明。自らの責任に関しては「監督責任は当然ある」としたが、「説明責任を果たしていく中で代表としての職責を全うしたい」と語った。

小沢氏とは大違いで、虚偽記載と監督責任をはっきり認めているのであるから、これで鳩山代表自身も政治資金規正法に違反したことになり、起訴されて罰金刑の有罪判決が下されると公民権が停止され、被選挙権を失う可能性が出てきた。私は以前から世襲議員の廃止を日本の近代化は『世襲議員』の廃止から「議員世襲制度廃止」を再び!などで呼びかけているが、このようにして一人でもよいから世襲議員が消え去ることを衷心より望む次第である。

それにしても鳩山氏の掲げる旗印「友愛」のなんと浅薄なことよ。企業献金を廃止して個人献金の拡充を打ち出している民主党。その中心幹部である鳩山氏の意を汲んでか、死人の名前まで借りる秀逸なアイディアで鳩山氏への個人献金の多さを際立たせる功績のあった20年来の秘書、いわば股肱の臣を、家来の罪は主である自分の罪と親身になって庇うどころか「実務担当の秘書が一人でやった」と冷たく突き放し、自らの保身のために早々と解雇する始末である。これが鳩山氏の唱える「友愛」の正体であることを自らの行動で世間に広く知らしめたことだけは評価出来る。こういう口先政治家の言葉にころりとだまされるほど日本国民は愚かではないことが、まだこういう世襲議員にはお分かりでないようだ。