星のひとかけ

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描写音楽のはじまり…:『時計屋の店』レオン・ポップス・オーケストラ

2018-12-24 | MUSICにまつわるあれこれ
パパのレコード棚シリーズ 第6弾は、 パパの というより 私が小さい時にほんとによく聴いたレコード『時計屋の店』レオン・ポップス・オーケストラ キング・レコード




発売年は書いてないのですが たぶん60年代だと思います。 レオン・ポップス・オーケストラというのは キング・レコード専属の楽団で、映画音楽やクラシック音楽をポピュラー音楽としてアレンジして演奏していたようです。
このアルバムの編曲者は石川皓也さん。 有名な方なのですね。。

ほんとに自分では記憶に無いくらい小さい時から、 自分でレコードを出して針をのせることを覚えて聴いていました。 お人形遊びやおままごとなんかよりも レコードを聴く方が好きだったかも…

、、 最近、、 小さなお子さんにスマホ動画を見せるのが良いかどうか、、という話題がありましたが、 自分で操作をおぼえて 夢中になって見ている(聴いている)という点ではもしかしたら似ているのかも、、。 あの黒い丸い盤面から音楽が流れてくるんですから、、。

ただし動画と違うのは 絵が出てこない事ですね。 この『時計屋の店』の解説で 石川皓也さんが《描写音楽》という言葉を使っておられますが、、(さっき読んで初めてその言葉を知りました) 時計屋さんの時計たちが時を刻んで、 だんだんゆっくりになって時計が止まってしまって、、 ギーギーギーとネジを巻く、、そしてまた動き出す。。

口笛吹きと犬では、 少年と犬が軽快に並んで散歩している。。 どこにも《少年とは書いて無いのに、 でもあの歩くリズムと口笛の感じで きっと少年だと思うし、 今までずうっとそう思ってきました。。

ドナウ川がどこを流れているのかも、 ペルシャの市場がどこの国なのかも、 子供には何も分かっていなかったけど、、 でも誰に教えられたわけでもないのに《音風景》はちゃんと正確な像を頭の中に描いてくれて、、 不思議ですね… 

先日まで シューベルトの『冬の旅』を聴きながら イアン・ボストリッジさんの著書を読んでこの冬の旅人のことに想いを馳せて書いてきましたけど、、 そうやって音の中に風景を想像し 感情を読みとる、ということを もしかしたらずっと小さな子供の時から自然とやっていたのかもしれません。。


クラシックも 演歌も ラテン音楽も 映画音楽も 小唄も、、 (私と過ごした時間はとても短い年月だったけれど) いっぱいいろんな音楽を聴かせてくれたパパには 今更ながら感謝、、です。

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きょうは クリスマスイヴですね。







今年のチキンレッグは自分で焼いたんです、、 ハーブ&ペッパーで 上出来♡
(家族の都合で一足早く昨夜いただいてしまいましたが…)

、、その代わり今夜はお鍋になります… 笑


サンタさん、、 鱈ちりと吟醸酒でおもてなししても宜しいかしら…?



 ☆ どうぞ よき聖夜を ☆