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星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

伏線~echoes~啓示

2005-07-27 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
台風の前日、
大事な用事に行って来られたのは良かったのだけど
朝から頭痛、、、でも変更はできないので
薬に頼りつつ新幹線に乗る。

調査のため、6時間余りPCの文書をスクロールしていたら、しまいには吐気がしてきた。。予定より少し早めの便で帰京。知らない街でゆっくり珈琲でものんで、、、なんて余裕はなくて、残念。それでも、つらい思いをして行った甲斐はあった、と信じよう。

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ほんのたまにだけど見に行くサイトがある。「東北大学 漱石ライブラリ」、、、ここの、「漱石 今日の言葉」というのを、たまに覗く。ちなみに今日は、「こころ」の一節だった。
ほとんど覚えている一節もあれば、あまり記憶に残っていない一節もある。。今日は後者、、、それにしても、漱石の伏線の周到さには、しばしばぎょっとさせられる。たとえば、今日の一節ならば、、「電燈がふつと消えた」、、、そうか。。。ここで死の予告がされていたんだ。
こういうのが見抜ける時もあれば、まったく無意識に読み飛ばしている時もある。。。一文一文がすべて意味を備えた暗号文だ。それは百年たってもまだ全部解けないような、厖大な謎を孕んだ暗号文。

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できるだけ目を使わない方がいいのだけど、それでは何も出来ないので、、、相変わらず頭痛や眩暈が残ったままになる。。こんな非効率的な人生を送らずに済む人がほんとうに羨ましいです。
昨日からのBGM、、、「ECHOES」、、、前回のシドの映像を見ていて、ああそうか、訳詞がここでも昔とは変わってしまったんだ、、、と思った、、、いいんだよ、「狂ったダイアモンド」で、、、。いまは「時計が狂った、、、」って言えないのか。。人間の身体だって、いくらでも狂うのに。

本日の夕刊より

2005-07-20 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
さて、、、Rock週間終わり。

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私は蓮實重彦氏の文章が苦手である。。単に読解力が無いだけかもしれないが、、、わからない。
クロード・シモン追悼記事の中、、、

   小説は物語ではない。何よりもまず、
   世界の記述でなければならない。
   しかも、その再現に行きつくことのない記述は、
   どこまでも断片化される描写によって、
   世界に向けられた思考を透徹した視線へと変容させてしまう。

途中まではすごくよくわかる、、、「透徹した視線」、、、ここでわからなくなる。いや、前後の文章を読めば、シモンの文の断片に思わず惹き付けられて、通読とは異なる言語の刺激に魅了される、ということを言っているんだと、わかる。でも、、、、「透徹した視線」、、、って何だ。

こういう文章は、、、苦手だ(キライだ、と言ってもいい)。