星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

Happy Birthday~ 音楽ネタもまとめて(^^♪

2018-02-23 | MUSICにまつわるあれこれ
昨日は霙が吹雪のように吹き付けたりして、、 まだまだ寒い日が続いてますが風邪ひいていませんか? 、、そういえば今冬はワタシ風邪ひいてません。。 これは良い事のひとつですね。

、、その代わり痛む場所があったり、 不整脈に苦しんだり、、 でもこのところ治まってだいぶ動けるようになってきました。。 そしたら忙しくって、 今度はなかなか日記も書けず…

、、だから まとめて音楽ネタのおぼえがき。。

 ***

今朝見たら、 npr music で ジョナサン・ウィルソンさんの新譜の全曲試聴ができるようになっていました。
First Listen: Jonathan Wilson, 'Rare Birds'

早速、聴くには聴いたんですけど 1時間18分て、、 長いよジョナサン。。 ジョナサンの曲はひとつひとつが長めではあるけれど、 長すぎて腰を落ち着けて一気に聴けない。。 オープニングはいかにもジョナサンらしい Pink Floyd 的な感じに始まるんですが、、 妙にポップな曲があったり、 ホーンが入るソウルがあったり、、 途中よく覚えてないけど最後のほうはなんだかプログレぽかったり、、 まだ全体印象が掴めてないです。。 (結局買うとは思うんだけどね)


その Jonathan Wilson さんが Roger Waters さんの新譜および ツアーに参加している、というのは以前に書きましたが(>>

「ロジャー・ウォーターズの最新ライヴ・ツアー<Us + Them tour>からプロショット映像が4本公開」 という記事がありました。
http://amass.jp/100927/
これ以外にも ファン撮影のライヴまるごとの映像なども動画にはありますが、、 ジョナサン、 たくさん歌っています。 声質がギルモアに少し似てるものね。。 でも今も映像で見ると、 ロジャーの横でジョナサンが歌っているのが なんか不思議。。
ロジャーは7月辺りから欧州ツアーだそうですが、 今チェックしたら、 ジョナサンのソロツアーは4月までとなっていたので、 もしかしたらまた欧州ツアーにも参加するのかもしれませんね。
、、 ロジャーの大掛かりなLIVEを日本へ持ってくるのは大変だと思いますが、、 どうせならジョナサンと一緒に見てみたいわ。。

 ***

この春は、 新譜がたくさん出るようなんだけど、、 14年ぶりの A Perfect Circle のアルバムが4月に出るという事だけがとにかく頭にあって、、 あとの人の予定が脳みそに入って来ない… (許容量少ないんです・笑)

Black Rebel Motorcycle Club は先月新譜がもう出ました、、けどまだ買ってないです。
今朝、 とても素敵なMVがUPされていました。
Black Rebel Motorcycle Club - Little Thing Gone Wild

Robert Levon Been の艶めかしい声はデビュー時から変わらず、、 ほんと恵まれた声だなぁ…と惚れ惚れするのだが、、 Peter Hayes が急に渋い大人な男になっていて吃驚。。 (←見た目なの? ハイ、見た目も大事) BRMCは紅一点リアのカッコよさも含めて、 3人黒ずくめの見た目のカッコ良さに加えて、 ブルースの土臭さとシューゲイズの先鋭さのバランス加減もクールで。。 

先日公開された(けど忘れていた) レディオセッション、 今見てますが アコースティックセッションも聴かせます。
Black Rebel Motorcycle Club || FM4 SESSION (full) 2017

派手さは無いけれども、こういうバンドがちゃんと大人になって、 ずっと支持されていて欲しいよね。。。


 ***



明日は、 Nicky Hopkins さんのお誕生日です。 (あさっては George Harrison さんの)

お祝いに、 昨日見つけた Happy Birthday ニッキーの音源を。
The Rolling Stones - Little Queenie (and happy birthday to Nicky Hopkins) - Perth 1973 >>

アッピバーダイトゥヨーゥ! って言うミックが良いですね。。 で、ニッキーもノリノリで弾いてます。 ニッキーが参加したストーンズツアーは、 映像を見ても どこにニッキーがいるのか全然姿は見えず、、 ニッキーファンとしては淋しいばかりなんですけど、、 こういう楽しそうな演奏が聴かれるのは嬉しい。。


もうひとつ、、 ストーンズを演奏する Alexis Korner さん。
ピーター・フランプトンさんに、 スティーヴ・マリオットさんに、 キースまで参加なのね、、 このアルバムも出ているのですね。 この演奏も渋い!
Alexis Korner- Get Off My Cloud


きょうは久しぶりにたくさん音楽聴きました。


良い週末になりますように。。。


ブルース・チャトウィン『黒ヶ丘の上で ON THE BLACK HILL』:裂け目と結び目の物語

2018-02-16 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
『パタゴニア』で有名な紀行作家、 ブルース・チャトウィンが唯一残した長編小説 『黒ヶ丘の上で ON THE BLACK HILL』(栩木伸明訳・みすず書房 2014年)のこと、 少し書いておきましょう。。



チャトウィンの作品は もう20年近く前に 『どうして僕はこんなところに』、 それからだいぶ経って 『パタゴニア』と『パタゴニアふたたび』を、、 いずれも図書館で借りて読んだのだと思います (確か当時、絶版だった気がする…) 
時系列に沿った紀行文というのではなくて、、 子供の頃の思い出や、 旅の記憶や、出会った人のエピソードや、、 いったいどこをどういうルートで旅して来たのか結局はよくわからない、 語られる作家や芸術の固有名詞についても若造だった自分にはよくわかっていない部分も多くて、読み込めたとは言えなかったのだけれど、、 
紀行文というにはまとまりなく、でも豊富な知識やウィットに富んだ文章は魅力的で、、 (89年にすでに亡くなっていたけれど) ブルース・チャトウィンという存在のほうにより強く惹きつけられ、 また読み返したいな、、とずっと頭の片隅にあった人でした。

、、個人的には子供の頃から 沢木耕太郎さんや、 ケルアックや、 ロバート・ハリスさんの『エグザイルズ』や、 藤原新也さんや、、 《旅する作家たち》の本をたくさん読んできたし、 当時の私は すべての大陸を歩いて来たというようなバッグパッカーや、 ジャーナリストさんの友人とよく語らっていたので、 『どうして僕はこんなところに』なんていうタイトルがついてしまう作家には親密な感情もあったのでした。。

 ***

、、そういう 旅を書き、旅に生き、旅に去った作家チャトウィンが書いた、村から出ずに生涯を終える双子の兄弟の物語だという 『黒ヶ丘の上で』、、 物語の舞台は、 イングランドとウェールズの境界、ハードフォードシャーにある「Black Hill」

実際にある場所だそうです、、 (https://en.wikipedia.org/wiki/Black_Hill_(Herefordshire)

本の表紙の写真のような、、 少しさびしいけれども長閑にも見える丘陵地。 その村で20世紀と同時に生まれ、 80年の生涯をふたりで一つのベッドに眠り、 ともに結婚もせず子供も残さず、 農夫として村を離れることなく生涯を終える双子。 波乱は無いけれども自然の中で共に手を取り合って生きた穏やかな人生… などと、、最初に想像したものとは じつは全く違った作品でした。。

著者が舞台をイングランドとウェールズの境界に置いたように、、 イングランドとウェールズはそもそも異なる国、、 異なる宗教を持ち、 異なる価値観、 領主と小作、 富と貧、 旅立つ者ととどまる者、 そして二つの大戦、、 志願する者と忌避する者、、 崇められる者と蔑まれる者、、 

小さな柵囲いの中の羊のように寄り添いながらも、 時代と世界の変遷は この小さな黒ケ丘の人間たちを引き裂く。。 愛し合って結婚した夫婦、双子の両親でさえ、 父親はこの村で生きる事しか知らない農夫、、 一方、 母親になるメアリーは牧師の娘として外国暮らしをして育ち、 たまたまこの村の教区に赴任した父が急逝した為に黒ケ丘で生きる事になった女性。 もともとは身分もそれなりで、 知性も教養も、 税や法律に対する才覚もあるような女性が農婦となって、、 夫婦のあいだでもまた、 育った環境や考えの違いから亀裂が生まれていく。

このような、 異なるふたつの背景を持った人間たちが その違いゆえに互いの関係に「裂け目」ができ、、 それでも共に生きていこうとしてなんとか「結び目」を繕おうとあがく姿は、 けなげではあるけれども 読んでいて苦しい部分は沢山ありました。




『黒ヶ丘の上で』の翻訳は、 アイルランド文学や アイルランドの現代詩を数多く訳された栩木伸明先生ですが、 アイルランド文学にも通じるところのある イングランドとの関係、 異なる宗教・宗派の問題、、 富や貧困や差別の問題、、等々。。 美しい自然のありがたさだけでは無い、 二つに裂かれながらも共に生きていかなければならない宿命のようなものを、『黒ヶ丘の上で』にも同様に感じたのでした。。 チャトウィンは はたしてその事を意識して、 舞台をこの境界の村にして、 主人公を「双子」にしたのだろうか、と。

その「双子」たち… 離れていても相手の危険を察知するくらい一心同体の部分もあり、 好みや性格も反対に育って、片方の欠如を片方が補って、 二人でひとつにぴったり合う「片割れ」ずつとして描かれているけれども、 それは「一人」ずつでは不完全なことも意味している。 本当は、 たった独りで別々に生きていきたいのかも… だけど、 自分を埋めてくれる存在は「二人でひとつ」の兄弟しかいないこともわかっている…

、、 読んでいて、もしかしたらこれは チャトウィン自身の「心の物語」なのかな… とちらっと頭を掠めた。。 双子の母メアリーはすでに世界を知っていて 知識も才覚も豊富。 一方でこの村には 「何も持たず何も求めず」自然と共にまるで原始の人間のように生きて逞しい生を終えていく人間もいる、、 そのような憧れもきっとチャトウィンのもの。 だけどどうしようもなく自分を補って一緒にいてくれる「片割れ」を求める淋しさ・孤独も、 それって、もしかしたら旅に生きていたチャトウィン自身の、 心の告白だったのかも…

 ***

、、などと思いつつ 読み終えた後で、 みすず書房のこちらの「トピックス」の記事を読んでちょっと驚いた事が…⤵
https://www.msz.co.jp/topics/07863/

チャトウィンの死因は何か感染症だという事しか知らなかったので、あらためて経歴を調べてみたら、、 ロバート・メープルソープとも繋がりのあった人だと。。 そのことは全く知らなかったし、 チャトウィンは英国人、 メープルソープは70~80年代のNYでの時代の寵児、、 どこで繋がりがあったのだろう…と思ったら、 メープルソープを一躍有名写真家にした写真集『LADY LISA LYON』のイントロダクションを チャトウィンが書いているのだそうです。

奇しくも二人は同じ年、1989年に亡くなっています。 その死因とかに関心を持っているのではありません、、 メープルソープが私にとって40年前から大切なフォトグラファーだったから、 彼とチャトウィンが繋がった事に 率直に驚きをおぼえているだけです。



メープルソープのフォトはかなりの作品を目にしているはずだけど、 ブルース・チャトウィンを撮影したものって記憶が無い。。 そう思って検索したら、 メープルソープによるチャトウィンの肖像が、 スコットランド・ナショナル・ギャラリーにありました⤵
https://www.nationalgalleries.org/art-and-artists/90864/bruce-chatwin

NYタイムスのこちらの記事にも チャトウィンの詳しい記事と、メープルソープによるフォトが載っています⤵
https://www.nytimes.com/2017/09/07/t-magazine/bruce-chatwin.html

パティ・スミスらと交流があった時代からメープルソープに関する雑誌や、 彼の死後に出された本などもいくつか見た記憶があるけど、 チャトウィンの事も、 こういう肖像写真の事も知らなかったな。。 メープルソープにしては構図もコントラストも、じつに自然体な、あまりアーティスティックではない肖像写真ですよね、、 作品としてでなく友達だからなのかな。。 それもまたちょっとした驚きでした。


、、 話が 『黒ケ丘』からだいぶ逸れてしまいましたが、、 チャトウィンも、 メープルソープも、 その後ずっと元気でいたら、、 どんな作品を生んでいったでしょう。。。 おそらく二人とも、 がらりとスタイルを変えた、 古典にも通じるような重厚さを持った傑作を生みだしていったような気がします。。

『黒ヶ丘の上で』はそんな予感も感じさせる深みある長編作品でした。 閉ざされた農村という小さな共同体の物語でありながら、 描かれているのは確実に「世界」だった。。 20世紀の激動の世界。。 
これを読んでから、 いつかまた『パタゴニア』などの紀行文学に戻って読み返したら、 あらたな発見がまた出来そうな気がする。。 それはまたいつか…


あ、、 そのまえに最後の作品 『ソングライン』も読んでみたいな。。 

カズオ・イシグロの『忘れられた巨人』の後くらいがいいかな… なんとなく、、。 この世界で失われつつあるもの、 守ろうとするもの、、 そういう物語? 


なんだか、そんな気がしている。
 

いっぱいの感謝と いっぱいの愛を…

2018-02-14 | …まつわる日もいろいろ
きょうは St. Valentine's Day

、、なんだか 義理チョコよそう… みたいな広告があったと最近話題になりましたが、、 会社って規模も女性社員の数もさまざまだから、 本当にタイヘンな思いをしてまで続けることではないと思うし、、 誰のがより豪華だとかそういうのは止したほうがいいと思うし、、

でも、 OL時代 わたしこの日は好きでした。 ひとつの部署なら多くても十人くらいのものだったので。。 自分の社以外にも、 日頃 電話でしかやりとりの無い他県の取引先の担当者さんに(みなさんで食べて)と、 毎年 地元のチョコ系お菓子をお送りしてました。

、、ほんと お世話にもなっていたし、 泣きそうな思いで交渉もしたし、 すっごい無理なお願いもしたし、、 しんどい思いも一杯したけど、 その担当者さんがいなかったら動かない仕事たくさんあったし。。

、、 そんな日々から数年。。
私は訳あってすでに退職したあとだったけれど、、 後日談をかの地の女子社員が教えてくれて、、 「〇〇さんね、 あなたが送ってくれた付箋とか、まだ机の中に取ってあるのよ」って。。 「え? 付箋?」 「そう、 お世話になっております、とか書いてある…」


アメリカには 「ボスの日」とか、 「秘書の日」とかありますが、、(最近のパワハラとかセクハラとかの騒ぎの中で、 そういう日の意味合いは変わりつつあるのでしょうか… それは知らないけど) 、、 でも同僚や仕事相手に感謝する記念日がとくに無い日本では、 「バレンタインデー」って一番 気兼ねなく感謝を伝えられるような気がして、、

いつもお世話になっております、、 助けてもらってます、 いつも無理言ってすみません、、 等々

なにかしらの感謝のこころがあれば、 それは 「義理」じゃないよね。。




 ***

きょうは 『アラジン・セイン 30th アニヴァーサリー・エディション』と、『リアリティ・ツアー』を聴いています。

去年(だったかな?) ネットラジオで 「All The Young Dudes」のサックスの流れるバージョンを初めて聴いて、、 ちょっとアメリカ南部ぽいアレンジで、、 (これって、何に入っているんだろう?!)って 検索して。。

、、 まだまだ聴いていないバージョンのって沢山あるんだろうな。 

『リアリティ・ツアー』は、、 去年の今ごろ ボウイ展でいつも流れていたのを思い出す、、 ものすごく楽しそうに(はしゃいでいるくらいに)歌っている Bowie の声。。




、、11年前のバレンタインデーにも一緒にいてくれた UMAくんと。。


ありがとう。。  これからもそばにいてね…

光の詩…

2018-02-10 | 文学にまつわるあれこれ(詩人の海)
11年前の今ごろ、、

毎日、 毎日、 窓越しの四角い空ばかり眺めていましたね。。 思わぬトラブルに見舞われえて、 もうお外には出られないかも、、 と目を曇らせていた私に気づいてくれたのでしょうか… 先生がベッドを 空が見える場所に少し移動してくれた。。

覚えているのは、 青空だったこと。

同じ場所の、 何も見えない四角い青空だったけど、、 それでも光で季節がすすんでいたことに気づいた。。 あの2月の短い言葉で それがわかる。。


ね?  光、ってすごい。。


 ***

毎朝、、

シェードを引き上げて、 いっぱいの光を部屋に招き入れる。 まだ闇の残る時間から、、 頬が熱くなるほどの陽の強さを感じる時間まで、、 刻々と 光と空の色が変化する。  そうして、 部屋の中の、 壁や 額や 椅子や 花の、、 その彩りに魔法をかける。。


毎朝のようにスマホを手に窓辺へ走ったり 冷たいベランダへ出たり 朝ごはんを作っているのに 余りに綺麗だとバタバタと写真を撮って それで満足して忘れてしまったりするから、 ちょっとまとめて載せておきます。。


今朝。



おとといの花。




霙のあとの街灯り。




春めく。



 ***


谷川俊太郎さんが 月一回、 朝日新聞に詩を寄せています。 全文はデジタルのほうで読めます。

1月末の詩から、、 最後だけ。。





谷川さんの詩は、 50年代からの長い長い年月の深さで、、 時間の重みを含んだことばは谷川さんの痩身のようにむしろ軽(かろ)みにふわりと逍遥しているかのよう…

、、 私のような未熟者はとてもそんな境地に至れません、、 私は、、




「疑問符」には 追いつけず…

「感嘆符」は、、 約束もない…  


まだ まだ まだ、、



、、 貴方は… ?



衣更着の春…

2018-02-05 | …まつわる日もいろいろ
古傷でもある関節を痛めてしまい、、 パソコンに向かうのがままならない数日のあいだに

暦は春へ…


いろんなことも起こっていて、、 鬼さんならぬ鳩が豆鉄砲を食らったような週明け…


だいじょうぶです。。 こころはまっすぐです。。


 ***

雪の日の思い出を…









鬼さんこちら手の鳴るほうへ…


ドラゴンも ガーゴイルも 大好きですが(笑



大寒波はちょっと苦手。。 春よこい。