星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

ATTITUDE

2007-12-31 | …まつわる日もいろいろ
年の終わりのおわりに見たビデオは

PUNK : ATTITUDE / A FILM BY DON LETTS

ほかに、 ジョン・ルーリーの出ていたジム・ジャームッシュ監督の映画とか、、レンタルしてきた。
「パーマネント・ヴァケーション」なんて公開以来、一度も見てなかったなあ。
いかしたジョン・ルーリーの姿が急に見たくなったの。

先のドン・レッツの映画は、タイトルの通り、「PUNK」という「姿勢」とは何ぞや、、
というのを、70年代~90年代に至るまでの多くのパンクロッカー達の証言でつづった
ドキュメンタリー映画で、、 
べつにいまさらそれを知りたいから、というのではなくって、ドン・レッツだからちょっと見てみようか
という感じで、、。 でも、楽しかった、です。 というか、かつての中学生でもちゃんとわかってたよ、
、、って。。

思い起こせば、あっちこっち手術して、その間に父も亡くなって、、という
傍目にはヒドイ状況だったかもしれないけど、
ローティーンの多感な時代がそのままPUNKの時代だったことは、助けられたんだな、と。
PUNKの精神とは、、。 はい、 「反抗」でも「暴動」でもありません。
「自分のアタマで考えろ」 「そして自分で解決しろ」、、そういうことです。

 ***

今年、 ひさびさに大手術を経験しました。 
ローティーンの頃とは違い、おっそろしく体力の喪失が激しくて、 マジで家にはもう帰れないかと
ICUの小さな窓から早春の青い空を見上げてました。
いろんな人の力で、無事にお家に帰してもらい、、 それからが闘いでした。 あれこれ書かないが
よく頑張った。

、、で、、 14歳の時には、 手術から3ヶ月でレスポール抱えてバンドやってましたけど、
いまは、 手術から11ヶ月で、武道館で踊ってました。。 おんなじじゃん、自分、、
て、、思いました。 。。 PUNK ATTITUDE が染みついてたお陰かもね。

でも昨日は一日、お台所に立ちっぱなしでお料理してたんだよ。。 
、、武道館での筋肉痛がちょっと脚にきてたけど(笑)。
ふたたびこれだけの体力を与えてくれたドクター達や、もちろん自分の為、自分の大事な人の為にも、
たいせつにお仕事をしたい、 もっと来年は誰かのためにお仕事を楽しくやりたい、、
そう思っています。

今年、 見守っていてくださった方、  心配してくださった方、 ありがとう。
本当に感謝しています。  I'm gonna give you my love.

そんな気持ちでいたいから、、

2007-12-26 | 映画にまつわるあれこれ
帰郷の往復の疲れがすこしのこっているので
きょうは、 このDVDを見て過ごしました。

『NOEL』 (2004年)

このビデオを観たのは、 クリスマスとは全然関係のない季節、、
退院してしばらくした 夏のころだったと思います。
それからずっと、 心のどこかで 今年のクリスマスを楽しみに待っていた気がする。
まえにここにも書いたように、 クリスマスのオーナメントを見て歩くのが楽しみだったのも
この映画の中に出てきた 天使のオーナメントが素敵だったから。。

主役はスーザン・サランドン。
10年間、 病気の母の介護をしている現在独り身の女性。
クリスマスイブのNY。街には大きなツリーが飾られて、シスターたちが聖歌を歌っている。
そんな中を、仕事の前に病院に立ち寄ろうとして急いでいるシーンから始まる。

でもこの映画の主役はひとりだけじゃなくて、街の警官と、諍いをしてしまうその恋人や、
警官を自分の知り合いだと突然声をかけるカフェのウェイターや、
スーザンの母親の隣の病室にいる、ひとりぼっちの患者さんや、
同じくひとりぼっちがイヤで救急センターに来ようとしてしまう青年や、

、、、みんな、どこかしら ギリギリの人ばっかりで、、、

そんな、 何かしらを抱えた人たちに、 クリスマスイブに小さな何かが起こる。。

そういうお話。

だから、、、 のちに 『バッカ』を聴いた時、 すぐにこの映画のこと、 思い出した。
あのフレーズがとてもいいと思ったし、 
あのフレーズがなかったらこんなに胸に残る歌にはならなかったと思う。
今、映画を観て、 またあの曲を思い出すわけではないけれど、 
初めて聴いた時は、すぐこの映画が結びついた。

それはさておき、
この映画を観たときには、 まさか自分もクリスマスの病室に母を見舞いに行くとは思いもしませんでした。
、、、もしかして、何かしらの啓示だったのかしら、、、
こころがまえが出来るように、、 って。
こんな不思議な映画だと、ついそんなことを考えてしまう。 神さまは私にいろんな予兆をくれるから。。

でも、
母は心配していたよりもしっかりしていたし、、、 長い入院になるとは思うけど、、
だから、 私はちっともギリギリではないから、 だいじょうぶ。

この映画、、 せつない部分もあるけれど、 たくさん嬉しいことが起こる。
自分の目の前しか見えなかった人が、 ふっと、ラクになる。
それを見て、 また嬉しくなる。。

そんな気持ちでいたいと思うから、、。



ねがいごと。

2007-12-24 | …まつわる日もいろいろ

豪華なディナーもいらない

シャンパンもなくていい

赤ちょうちんでもいいよ

こころひそやかに


よき聖夜でありますように


still...





たくさん笑って、たくさん歌って、 元気になろう♪

2007-12-11 | 映画にまつわるあれこれ
ジム・キャリーが好き。。という話は何度か書いてますが、
日本のお笑い芸人さんとは違う意味で、笑わせてくれる俳優さん、好きなんです。
佐々木蔵之介さんもそうだし、大泉洋さん、大好き~! 見てるだけで幸せな気分になれます。
ベン・スティラーも、ウィル・スミスも、、そばにいたらいつも笑わせてくれそうだし、
ウォーケンに、ウィレム・デフォーの笑いも、欠かせません。

、、そんなわけで、たくさん笑える映画を3つ。 音楽つながりで。。新しいとこから。

『ラブソングができるまで』(原題:MUSIC AND LYRICS)2007年
これ、シネマ番組で紹介されるたび、観たくてたまらなかった作品。
観たいのは、ヒュー・グラントのPVだけ(!)、、だったんです(失礼)。
80年代に売れたPOPシンガーの片割れで、「あの人は今、、」状態のミュージシャンの話なんだけど、
売れた当時のPVが、フルで見られるのが80年代ポップを知る人には爆笑もので。。
素晴らしい出来栄えですよね、これ。 このままCD化できる位のイイ曲だし、、
ヒュー、歌うまいのにも驚きだし、何と言っても、前髪ぱらりのデュランデュラン頭で、
腰振りダンスをする見事さ!(お腹まわりの寸法が、ちょっとかなしい、、笑)
、、ところどころ出てくるアーティストの名前とかシュールだし、、ブラックな笑いもあるんですけど、、

ストーリーは日本語タイトルのとおりのお話で、なんてことない展開ではありますが
イベントでかつての歌を披露する(遊園地とか、同窓会場とか、なんだよ)ヒューが
ぜんぜん卑屈そうじゃなくて、楽しげに腰を振ってみせる姿がだんだん素敵に思えてきて
愛らしく励ますドリュー・バリモアも可愛くて、マネージャーもいい人で、
なんだか、前向きでいい人しか出てこない映画なんだ、、、これが。。
目尻に皺の寄った、おじさんになったな~~、、のヒューの体当たりの演技に、大拍手!
の映画でした。

『アメリカン・ドリームズ』(原題:AMERICAN DREAMZ)2006年
同じくヒュー主演。。
、、で、今きづきました。 何でコレ、日本劇場未公開なの?!
全米で大人気だったスター発掘のオーディションTV番組、、その毒舌司会者役がヒュー。
ハイテンションでニカっと笑いながら出場者に罵声を浴びせる、、これが出来るのもヒューだけです。

こういうシチュエーションだけ初めから知っていて、、でも、何故これが映画になるのかな?
とちょっと不思議でいたら、大統領ネタが重要に絡んでいたのですね。
対テロ戦争に世論の不信感がつのりはじめた昨今、デニス・クエイド扮する大統領が
「うつ」になってしまう。。自信喪失で、ひきこもり状態になってしまった大統領の
信頼性アピールと、人気復活のために、補佐官ウィレム・デフォーは人気番組「アメリカン・ドリームズ」への出演をもくろむ。
、、いままで、(デニス・クエイドという俳優さんて、、どうなの、、?)という印象だった私ですが
大統領役最高!素晴らしい。。 デフォーはいつもながら、、爆笑。

で、、さらに恐ろしいことに、このオーディション番組に、対テロ戦争の当事国からの出場者が、、
、、、このあたりのブラック加減が、劇場未公開の所以なのでしょうね。でも創ったのは
当のアメリカなんだから、映画業界まだまだ捨てたものではありません。大拍手!

『世界で一番パパが好き!』(原題:JERSEY GIRL)2004年
なんでこれが音楽つながりの映画なの? 最近のでもないし、、
なんですけど、ホントはこれが一番書きたかったの。。 原題を見て、ピン!と来た方、、
そしてニヤリ、として(見てみようか?)と思った方、、以下は読まないほうがいいかも。

私も、ピン!と来て、あぁわかったよぉ~(微笑)、、と思いました。
この監督さん、ケヴィン・スミスなんです。
過去には『ドグマ』とか『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』とか撮ってます。
両作品とも、ベン・アフレックとマット・デイモンの仲良しコンビが、
まるで爆笑問題の凸凹コンビのように出たりしてます。。 つまり、『世界で一番~』も
単なるハートウォーミング映画じゃないんです。 お子様とご一緒に、は見れません(笑)。

ちょっと話が逸れましたが、この監督、ニュージャージー出身なんです。
で、かなり思い入れがあるようなんです。
『世界で一番~』は、その思い入れだけの為に撮った映画だろお、おそらく。

NYの一流広告マンだったベンの奥さんが、出産で不幸にも亡くなってしまう、女の子を遺して、、
子連れビジネスマンになった彼は、それから大失敗をやらかし、地位も無くして、
故郷のニュージャージーの実家へ戻って暮らし始める。
NJの素朴なんだか、人懐こいひとたち。あっけらかんとした田舎娘風のリブちゃんも
はまり役。
成長していくおしゃまな娘も超カワイイ。

そんなほのぼの、、、の生活なんだけど、ベンとしてはもう一度NYで花咲きたい。
、、そんな再帰を賭けた面接に挑む時にバックに流れて来るのが、、そうですよ! ボスですよ!
NJとNYを結ぶのは、ボスの歌しかないじゃありませんか。

男として仕事で成功したい気持ちと、心なごむ家庭を捨てられない気持ちと、、
そのあたりはけっこう難しい問題だなあ、、、 と、この展開でいいのか、ベン? と
思ったりもするけれど、、 そこは一応ハートウォーミングコメディだから。。。

で! エンディングなんです、この映画の総ては。。 (以下ネタばれ)
エンドクレジットと共に爪弾かれるベースと湧き上がってくる歓声。。 (思ったとおり!!)
「JERSEY GIRL」、、しかも、あのNJでのLIVEバージョンですよ。
、、(河を越えて、NJへ行くのさ)、、という所で(きゃぁぁー!)とあがる歓声。
、、(海辺へ降りればすべてオーライさ。。)、、でまた、(きゃあぁ!)。。
、、(君と、君のBabyと、土曜の晩なんだぜ)
、、(ジャージーガールに恋しちゃったんだからな)、、、

はい。すべてはこの歌のために創られた映画ですよね~、ケヴィン監督。
以前に、ボウイを使ったウェス・アンダースン監督の映画のこと書きましたが(>>
こういう「愛」のある映画(つたわる人にしかつたわらないけど、、)、、大好きだよ。


ジョン・レノン・スーパーライヴ@日本武道館 Dec.8、2007

2007-12-10 | LIVEにまつわるあれこれ
今朝、『とくダネ!』を見ていたら、
8日の ジョン・レノン・スーパーライヴの一場面のあと、
ジョンを射殺したチャプマンの肉声、というのを放送していた。
その中で、「ジョンは心の広い人だから、僕が釈放されるのをきっと喜ぶと思う」
という発言があった。

、、、 ジョンの命を奪った銃弾は、こんなにも軽いのか 、、、 

 ***

気をとりなおしてライヴの話。。 清志郎さんと吉井サンのことだけ、、。

と言いながらまず関係ない話からなんですが、
パティ・スミスが30周年の記念として『Horses』をLIVEで再現したアルバムがあるのですが
(Horses: 30th Anniversary Legacy Edition / Amazon.co.jp)
バンド以外のメンバーとしてトム・ヴァーレインがギターを弾いている。。言うまでもなく、
30年前、トムはパティの恋人だったわけで、当時のアルバムでもギターを弾いているからなんだけど、
、、このプレイが異常に良い、、 トムのソロLIVEで聴いたギターよりも良いくらい。。
、、、(好きな女の為だとどうしてこうもいい音出せるのさ、、!) 
あのギターを聴く限り、30年経ってもぜったい、トムはパティを愛してるわな、、、 
と余計なジェラシーさえ感じてしまい
正直パティがにくらしく思えてしまったほどで、、(だからまだ余り聴いてない)

と、関係無い話で失礼しました。。

何が言いたいかというと、「好きな人の為に弾くギターはどうしてこうもいいんだろ」
っていうことで、清志郎さんの後ろで弾くチャボさんのギターに、この日の総てが吹っ飛ぶ程
感激していた私なのでした。

清志郎さん、、 喉頭ガンの闘病をしていたのですけど、どういう治療をされたのか、
全く声には遜色なく、 すばらしい声に まず感動。 ほんとに、完全復活。
われらが吉井クンのあとの、大トリで清志郎さんwithチャボさん登場。
歌ったのは、日本語の「Mother」と 「Hard Day's Night」と  「Imagine」。

私、遠い席でもめったにオペラグラス見続けるなんてこと、ないのですが、
歌ってる清志郎さんを見たくて覗いたら、両目の円の中に、清志郎さんと、斜め後ろのチャボさんが
ぴったり収まって、、 あまりにもカッコ良くて、 眼が離せなくなって、
チャボさん、最初のセミアコ(?)の音もすばらしく、途中、スライドを奏で、そのボトルネックを
さっと口にくわえてストロークを弾き、またスライドでソロを弾き、、う~ん素敵。
清志郎さんが声を張り上げるのと、チャボさんがストロークを弾いたあと腕を上に振り上げて
ピタっと静止する、、それがキマってて、 その姿、カッコ良すぎる。 
ギターを弾くチャボさんの容姿には20数年 惚れっぱなしだけど、清志郎の傍に立つチャボさんを
生で観るのは、、、 いつぞやの野音以来かしら、、? 
清志郎さんの歌声が嬉しいのと、ふたりがカッコ良いのと、清志郎の日本語の詩が天才なのと、
いっぱいの感動で、涙が出てしょうがない。。。

チャボさん、 弾いてる間、 ずっと清志郎のところ じっと見てるんだよね。 そのお顔が
男とか女とかより、それ以上に「愛している人」をじっと見る眼だと思うんだなあ、、、
チャボさん、いつもそういう素敵な眼をもってますが、清志郎を見る眼は特別だと思う。

、、で、、歌い終えた清志郎の頭を、チャボさんぽんぽん、と撫でる。。。 
どうしようもなく、感涙。。

 ***

すみません。。 われらが吉井さんの事も書かず、、、

スローバージョンの「HELP」、、私はよいと思いました。
ほんとうに 吉井さん、歌がうまくなりましたね。 歌を、本当に聴かせたいんでしょうね。
でも、、「I'm losing you」といい、「HELP」といい、、 聴いている女の子に
(なんとかしてあげなくちゃ、、)って思わせたいのかな、、? 寂しがり、、?
それとも、、思わせぶり、、?

、、なんだか、、今回の吉井さん、、
なんとな~く所在なげに見えて仕方なかったのは、私だけでしょうか、、、?
どこ見て歌えばいいんだろ、、オレ、、。 っていう風に見えた、というか。。
、、吉井サン、、 気心知れたバンドの傍に立ってる時は本当に安心した気持ちの良さそうな
そんな感じがしますもの、、ね。 、、清志郎&チャボさんを見ちゃったからかなあ。。。

、、と、 勝手なひとりごとのような、 レノン祭メモでした。 


素敵なプレゼント。

2007-12-03 | …まつわる日もいろいろ
おともだちから、 ガラスのX'mas オーナメントのセットをいただきました。





(↑) こんな 繊細で かわいい ガラスの小物たち。。
どうやって飾りましょう、、、 どうやったら いちばん綺麗に見える、、、??
、、と、、 あれこれ思い巡らすこと 数日。。。

ふと、思い立って、 
昔むかし 使っていたスペイン製の鏡の上に、 並べてみることにしました。
ステンドグラス風の キャンドルスタンドと一緒に。。 (↓)





そして、 大好きな ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの 『荒野の洗礼者聖ヨハネ』の画の前に、、

キャンドルに火をともして、 明りを消すと、、、 ほら!




とっても 綺麗!  どうかしら?
、、聖ヨハネのうつくしいお姿にも 柔らかな光が射して、、、

いつも いつも、 私のちょっとした呟きに気を留めて贈り物をしてくれる優しさに 感謝。。
ありがとうね。  

みんなの胸に 暖かい光がともりますように。。。