星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

やりたいこと、 やるべきことがあったら。

2007-05-29 | …まつわる日もいろいろ
とつぜん、
本当に突然に、 身内に訃報があった。
働き盛り、、 40代半ばの死。。

私もできたら行きたかったけれど、
赴任先が、 あまりにも遠い所なので、
向うで体調でも悪くしたら余計迷惑がかかるので
こちらに残りました。

ほんとうに、、

類は友を呼ぶのか、 親の背中を見て子は育つのか、
どうしてこう私の周囲の男どもは
我が身を省みないのでしょう、、 まったく。
過労死予備軍みたいな人間ばっかりで、、 まったく。

かなしみなんかより、 腹立たしいような口惜しい気持ちだけでね、、 ほんとにもう。

自分の身体を、 どうか過信しないでくれ。

命を掛けてもいいほどの仕事を、最後までしたと思うけれど、
その大事なもののために、 それを続けるために、
もうちょっとだけ、 自分も大事にして欲しかった。

病気ひとつしたことない人こそ、
どうか自分を過信しないで。

漱石の講演

2007-05-24 | 文学にまつわるあれこれ(漱石と猫の篭)
『新聞記者 夏目漱石』読了。

ちょっと興味をひかれた部分に、

「漱石の講演はどれも好評だった。長谷川如是閑は『相当難しい話を通俗に崩して話す手際』に驚いた。ざわつく大聴衆を前に、まず言葉とジェスチャーで聴衆の心理を捕らえておき、おもむろに話を進めていく。とくに『大劇場で世話物を演じる俳優のように、通常の会話風の言葉を大声で語り得る技術』には舌を巻いた」(第三章 朝日文芸欄より)

とある。
この少し前には、4千7百人余りが集まった、とも書かれている。
考えてみれば、、 この時代、、 マイク無しなのだ。 今では、大学の教室でさえ、ちょっとマイクの調子が悪かったりすると、 「先生、聞こえません」なんて言われてしまうのに、 4700人余りに講演するには、どんな声を張り上げたのやら。。

常日頃、 頭をかかえたような、 憂鬱そうな漱石の写真ばかり見せられているものだから、 『世話物を演じる俳優』 みたいな漱石なんて、想像つかない。 でも、、 大学での講義はかなり名調子だったそうだから、 案外、漱石は美声? いやいや、 謡を習う漱石の声は、なんだか周囲に笑われていたり、、。

近頃、 TVで拝見する房之介氏のお顔立ちは、 ずいぶん漱石の骨格に似てこられた気がしますね、、。 でも、 お声はなんだか ぼそぼそとお話になる優しい声だったような、、。 軽妙な語り口は、でも、さすがお孫さんだなあ、、と思います。

それにしても、、 
4700人て、、 コンサート並み。。 (驚)


読書日記。

2007-05-22 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
PCと心臓の相性が悪いので、
ついつい、ここもご無沙汰になってしまってごめんなさい。
先日、先生にそれを話したら、
「本よむのは?」

、、、退院後は、本よむのもダメでした。だからそれを話して
「神経つかうとダメなのかなあ、、」と言ったら、
「じゃ、とうぶん神経使わないで(笑)」  、、、て、、、。

でも、最近本が読めるようになってきた。嬉しい。。 パソは、いい日とダメな日があるけど。

 ***

日曜日、 丸の内OAZOの『丸善』に行って来た。
土曜日には、てくてく歩いて、 久しぶりの古本屋も覗いて来た。 嬉し。。

いま読んでるのは、、 
150年前のドイツの作家、テオドール・シュトルム『みずうみ』(岩波文庫)。
入院中に読んでいたシュペルヴィエルも詩人であり、短篇小説家でありましたが、退院後に読んだ堀辰雄もそうです、、。ちょっとそういう流れを欲しているのでしょうね、静謐で詩のような物語を、、。 この本も短篇集です。

新学社 近代浪漫派文庫の(←こういうシリーズがあったのね)、『立原道造・津村信夫』集。
おなじく、、詩人であった立原道造の短篇物語集。彼が短篇を書いていたことは知りませんでした。かなり、メルヘンの世界。子供らしいおとぎ話みたいな、という意味じゃなくて、現実や恋や少女を、詩人のメルヘンの目と言葉で記した世界。

平凡社新書 牧村健一郎著『新聞記者 夏目漱石』
現在、朝日新聞夕刊で漱石のことを連載中の、朝日新聞記者による本。自社ネタや、当時の新聞発行の事情がわかって面白いです。これはお勉強のため。

 ***

でも、あんまり本を読むと動かなくなるから、
第一に家事、 それからお散歩と運動、 そうしてちょっぴり読書、 なんです。


フォトは、、高原の少女、、なイメージなんですが、、。

2007-05-15 | …まつわる日もいろいろ
先週の、ボス先生の診察は
、、待った~~~~。。

診察前に採血とか、心電図とかあるから
11時予約のところ、 10時には行っていたけど、
診察室に入ったのは、、、 13時半過ぎ 。。。

でもそうよね、、
自分でオペした患者のその後を、ずっと診察していたら、
患者さんは累積する一方。。 よね?
で、、 なんでも、ボス先生の技術は大変すばらしいそうなので
患者さん 増える一方・・ じゃない? 

 **

月に1回以上はこれからも通院するのだと知って、 ちょと困ってることがある。
外出着には、ワンピースが好きで、 ワンピースばかり買っていた私。。
診察にワンピースは着ていけません、、。

こまった。

傷が見えるのはべつに平気なんだけど、
まだ弱い部分が日焼けするといやだし、、 と考えると、ネックラインの開いた服ばかり。
かと言って、 男の子みたいなTシャツ着るのは 絶対イヤ~。

、、困ってるの。

 **

待ち時間3時間半で、やっと診察室へ。。

「次回の予約は、、 11時ね」 とボス先生おっしゃるので、
、、思わず、、
「センセ、 いま何時?」 とふざけてしまいました。 

「13時」、、先生、即答。 (実は14時に近い)
そして、笑いながら、 「11時ってのは、13時。。。」

ボス先生にこんな茶々入れるのは、私くらいかもしれないです、、スミマセン(笑)
でも次月は、こん多忙な心臓チームの先生方に、 お菓子持って行こうかな、 と思ってます。
、、、 ほんと、 何着て行こう 、、。


きらきらの、 うちあけ話(笑)。

2007-05-09 | …まつわる日もいろいろ
昨日、
退院後 はじめて髪をカットした。
入院直前に行ったきりだから、 5ヶ月ぶり。

ここの美容師さん(年配のおじさんです)には おまかせなので
「ちょっと軽くしたいけど、 どうしましょう?」と相談すると、
「病気のときの髪型には おさらばしようね」と言って
ちゃきちゃきいっぱい切ってくれました。 夏だね。

「ICUでお世話になった先生に、 すっごいイケメン先生がいたんですよ」、、とか
話をしたら
「そんな風に思えるようで良かったですね、生きるか死ぬかだったらそんな余裕ないもんね」
と言われましたが、、 そうでもないの、、
身体は生きるか死ぬか、でめっちゃ苦しいのに、頭は妙に冷静だったりね、、

術後7日目、 緊急でまたちょっとした手術をしたんだけど、
それに運ばれていって、
「私が今日担当します」、、って見下ろされたセンセのお顔が余りにも美形で
(、、なんかTVドラマみたいだなあ、、)と思ってた。

でも、結局うまくいかなくて、
翌日、再トライをしなくちゃいけなくて、 精神的にめちゃめちゃキツくて、
入院中の主治医のMセンセに、 「これがうまく行かなかったらアタシどうなるの?」と
泣き言いってた最中に、 またそのイケメン先生がいらしてしまって、
困ったような悲しいお顔をして私を見下ろしてた。
「優しくやりますから、 頑張りましょうね」と励ましてくれるイケメン先生の隣で、
心臓外科医のMセンセは、、 「頑張って来てね~、 ボクは痛くないからね~」と手を振っていた。。

バカヤロウ~、、、 なんて奴!? って思ったけど、 
それはMセンセの狙いだったんだよね。。 バカヤロウ~、、 って思わせて力を与えるのが。


、、退院後の外来で、 運良くそのイケメン先生にもお会いできた。
身長180超、 きらきらの笑顔で、「お元気になられましたね、良かったですね」と言われました(笑)。。

今、 夕方の再放送で、「救命病棟24時」というのをやってるけど、
(これが見られる精神状態になっただけ、元気になったなあ、、と思います)
江口洋介さん、 というより、福山雅治さん、、をもっときらきらにした感じなんだよ。

それにしても、、 高身長でイケメン先生の多い病院なんだ~。。

(どこかはおしえてあげない。 笑)