星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

夜伽話を・・・

2004-10-13 | …まつわる日もいろいろ
 強烈な台風が過ぎるとともに、ひとつの課題も過ぎたのだけど、来週ある面接のために、これからやらなければいけないことがいっぱい。。でも、自分にとってそれは大事なことなのでテンションは保ったままでいたい、と思う。

 とは言っても、昨日、今日は、楽しくも忙しい休日を過ごしました。私が一段落するのを待って、お友達が次々にお誘いをして下さるので、今月は予定がいっぱい。。その最初、20年来の友人に久しぶりに遊びに来てもらって、パスタを作って一緒に食べて、アダム・クーパーの『SWAN LAKE』のDVDを見て、、そして彼女は、、、休止以後にThe Yellow Monkeyのファンになった人だから(というか彼女は吉井さんが好きなのかな)、新しいCDを一緒に聴いて、DVDを持っていない彼女と一緒に「at the Black Hole」のDVDを見て・・・
 私も見るのは3度目くらいなのに、なんだかこのレコーディング風景が、ずっと以前の出来事のような気がする。映像の中で語る吉井さんも、この時からもうすでにずっと大きな変化をしているように思えるし・・・。
 ・・・この話はここまで・・・(笑)

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 試験なんかがあったりしても、ちゃっかり図書館からMusic Videoも一緒に借りてきてしまう私、、、突然このまえ見たくなって借りてきたのが「Bob Marley All-Star Tribute」。そう、たぶん、下で書いたように、ジョー・ストラマーが歌う「Redemption Song」を聴いたから。。私が10代の終りあたりでレゲエが好きになったのも、クラッシュや70年代PUNKがその礎石を作ってくれたからだろうな。
 99年のこのイベント。ジミー・クリフさんや、クリッシー・ハインドという(この繋がりでジュールズ・ホランドさんの番組での共演があったのね!)素敵な人たち、そしてマーレイファミリーと共に、唯一の白人男性として参加していたのが、Black Crowesのクリス・ロビンソン。参加しているなんて知らなかったけど、ちょっと嬉しくて、、、確か最近、雑誌で見た彼の風貌は、お髭ぼうぼうのナチュラルソウルマンでしたが、この時の彼・・・ルーズなセーター&破れたジーンズで、全身で嬉しそうにリズムを感じて歌う彼は、とっても可愛らしくて、優しい眼で、なんてキュートな人なんでしょう、とびっくり。余りにも素敵だったので遊びに来た上記のお友達に「ね、素敵でしょう? ジャン・ユーグ・アングラードみたいでしょ?」と。。20年前から一緒に映画の話をしてきた彼女だからちゃんとピンと来てくれました・・・
 彼女のお父さんが最近ボブ・マーレーをお好きだという話も、なんだか嬉しい偶然。

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 もうひとつ、つい最近のマイブーム。
 もともとゴシックものは好きだし、ポーも好きだからなんだけど、「ザ・クロウ」のシリーズを3本立て続けに観た。

 ブランドン・リーの「飛翔伝説」を改めて観て、やっぱりすごく素敵だなあ、と。。あの物語に出てくるエリックとシェリーはとても美しいし、少女サラも可愛い。ゴシック聖堂のような部屋、雨に煙る街、死者の魂を連れ帰る鴉、長い黒いコートや、エリックが屋根の上で弾くエレキギターや、、、心に触れるイメージに溢れている。悲しいし、残酷だし、ダークだけれど、なぜかそれで心が鎮まる。私にはいい人ばかりのメルヘンなんて要らない。
 亡き人と永遠の愛を語るポーの詩と同じように、私の心を慰める魔法になってくれるから。。
 エリックが、エレキギターを取り返しに質屋へ押し入る時に、ポーの「The Raven」の詩を呟いていました。レイヴン(大鴉・ワタリガラス)はもうアメリカにはいないのだそうです。Crowはもっと小さな烏のこと。だけど、ポーへのオマージュに満ち満ちた作品ですね。

 続編の「クロウ2」は、フランスの俳優、ヴァンサン・ペレーズ主演。きれいな人ですけど、やっぱりブランドン・リーのクロウには敵わない。。でも、これもびっくりだったけどイギー・ポップがかなりカッコいい役で出ていたのが嬉しかったな。イギー、この時もう50歳近いのでしょ?信じられないような美しさ(美しい、という形容が正しいのかわかりませんが、私には美しいです、彼は)。お願いだからあんまり過酷に倒さないでね、と、悪役なのに肩入れしてしまいました。加えて!イアン・デューリーが出ていたのも嬉しかった。きっとRock贔屓の監督さんなのね、イギーの死に様もなんだか特別待遇のように味があったし。。

 ・・・そう、クロウが蘇る時は・・・ハロウィーンは死者の魂が帰ってくる日。

 ポーのThe Ravenも、ユーラルームという詩も、おなじ万霊節の夜の物語。愛はすべてを超えてめぐり逢う。。。そんなゴシックロマンスに何故だか心なぐさめられる私です。