星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

George Harrison→ Nicky Hopkins→ Art Garfunkel みんなありがとう。

2013-11-29 | MUSICにまつわるあれこれ
昨日から Thanks Giving Day(欧米では)、、 そして 今日はジョージの日だから、、 「Give Me Love」を聴こうと、、

大好きなジョージのスライド、 そしてニッキーのピアノ、、 で、、 二人がこの曲を共演しているライヴは無いのでしたよね… とふと思って見てみたら、、(ありませんでした)、、 思わぬプレゼントが…

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アート・ガーファンクルさんの映像が出てきて、、(?? あぁ、、ニッキーはガーファンクルさんとツアーしていたのよね!)と、、 こちらです↓

Art Garfunkel - Texas Girl At The Funeral Of Her Father - Live
89年のニッキーです。 この美しい曲は、 ランディ・ニューマンさんの曲だそうです。 歌声もすばらしい、、

88年にアート・ガーファンクルさんは 「Lefty」というカヴァーアルバムを出していて、、 そこにニッキーは参加して、 そのままツアーに同行していたのでした。。 (前にも書きましたが、 John Cipollinaが89年に亡くなった時、、 ニッキーはガーファンクルさんのツアー先の豪州から駆け付けて 追悼ライヴに参加したと…>>) その頃のニッキーの姿だったのね。。。

もうひとつ、、 「Lefty」の中の曲から、、 ↓これには吃驚しました。。。 87年。 これもニッキーがエレピを弾いているようです。
Art Garfunkel - When a Man Loves a Woman - Live

パーシー・スレッジが元歌の 「男が女を愛する時」については、 今さら何も言いますまい、、、 自分にとっての意味も内緒。。 でも、、 この歌をこんな風に聴くことができるなんて、、。 こんな風に歌うことができるなんて、、。 

なんだか、、 人生の憑き物が落ちるような思い、、 でした。

、、アルバム「Lefty」、、 聴いてみたこと無かったのですが、、 アルバムバージョンの方も聴いてみました。。 アレンジは基本的に一緒なんだけど、、 間奏のフルート?? 尺八みたいな音の… これ、、 凄いです。。 興味があったら聴いてみて欲しいです、、 (リンクはしませんけど)

アート・ガーファンクルさん、、 このアルバムの時に、 一日だけ東京ドームで来日公演していたんですね、、 もちろんニッキーも一緒に。。
KIRIN DRY GIGS '88 (ウドー)
BILLY JOEL, BOZ SCAGGS, ART GARFUNKEL, HOOTERS、、で8時間、、ですって。。 すごいコンサートだったんですね。。

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最後に、、  この歌を ニッキー・ホプキンスさんのピアノで聴くことが出来るなんて、、 ほんとうに ほんとうに 感謝!! です。

Art Garfunkel - A Royal Gala

88年の 英国プリンストラストの映像です。。 確か、、 私 プリンストラストの録画持ってたはず、、 でも これを見た記憶が無い、、、 と思って amazonとか調べたら DVDにガーファンクルさんの映像は入って無いみたい。。。

この歌声 素晴らしいです。 このピアノも 素晴らしいです。。 もともとの、、 オリジナルのピアノが余りにも素晴らしいから(Larry Knechtelさんだそうです)、、 妙なアレンジもすることなく 忠実にニッキー弾いていますが、、 4分辺りから (あぁニッキーのピアノだ)、、って 嬉しくなります。。 オリジナルではストリングスが入って壮大になっていくラスト部分まで、、 ピアノがしっかり聴けて。。

ぜひ ぜひ 聴いてみてくださいな。。 (ていうか、、このライヴ盤出して欲しい!)


レコードで聴いていた頃も もちろん大好きな歌だったし、、 生あることに感謝したくなる歌、、 

この歌がこの世界にあることに 感謝したくなる歌です。。


金と赤とがちるぞえな…

2013-11-24 | 文学にまつわるあれこれ(詩人の海)


銀杏並木の金、、 真っ青な空を背景に。。




サンタさんの赤、、 真っ赤な林檎も添えて。。

お友だちから貰ったスナフキンにも、 むりやりサンタ帽かぶせてしまいました、、 反則?(笑)

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 あかしやの金と赤とがちるぞえな。
 かはたれの秋の光にちるぞえな。
 片恋の薄着のねるのわがうれひ
 「曳舟」の水のほとりをゆくころを。
 やはらかな君が吐息のちるぞえな。

 あかしやの金と赤とがちるぞえな。

     北原白秋 「片恋」


、、アカシアではありませんけれど、、 色づいた木の葉のかがやきを見ていると、、 この詩を思い出しました。。

、、「ねる」、、は 「ネル」(素材)だったのですね、、 こどもの時に読んだ記憶では わからなかったのでした。。。 

どんなに意味がつかめなくても、、 ひとたび心にとどいた詩は ずっと忘れないもの。。 そして あるとき 天啓のように も一度 言葉が降りてきます。。


ルーと龍の対談

2013-11-01 | MUSICにまつわるあれこれ
ルー・リードさんのことでコメントをいただいて思い出した、、昔の 村上龍さんとルーとの対談記事。 ミュージックライフの記事。

 龍さん若い。。

切り取ってしまってあるので正確な年月がわからないのだけれど、 文面から察するに77年12月の対談だろうと思う。 (龍さんが『ブルー』で芥川賞をとったのが76年)

これは ルーと龍がお酒を飲みながら語り合ったものなので、35年も経った今読んで、 どこまで本音かよくわからない部分もあり、、(笑) ディランもビートルズも大嫌い、、 ミック・ジャガーの詞はすばらしい、、って。あとボウイも。。 後半ではドラッグの話、、、。

、、だんだん思い出してきました。。 74年ごろに クラスメイト(のお兄さん)からヴェルヴェッツのバナナアルバムを借りて聴いて、、 77年ごろにはドアーズも、NYアンダーグラウンドのものも 色々と聴いていたから、 龍さんの『ブルー』に出てくるアーティストもだいたいわかるようになってたのかな。。 (ローティーンの娘だったのにね…)

下に写っているのはロッキンオンのインタビュー。「ニュー・センセーションズ」を出した時だそうだから、84年? インタビュアーの名前がないけれど、たぶん渋谷さんでしょう。。
渋谷さん、 ルーの訃報に際してこんなブログを載せていらして、、(http://ro69.jp/blog/shibuya/91238>>)うまくコミュニケーションがとれなかったことを振り返っておられるけれど、、 このインタビューでは、 かなりルーの考えを聞き出せていると、そう思えます。

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文学を学んだルー・リードさんには当たり前のことなのだろうけど、 ルーの意識は常に「作家」として働いていたのでしょう、、 初めから、亡くなる時までずっと。

詩や小説という表現の中で、 60年代~70年代にすでに乗り越えられてしまったタブーの壁、、(バイオレンスや、ドラッグや、セクシャリティや、、) それらが文学的に表現されうるのに対して、 ロックンロールでは未だハッピーな愛や恋しか歌えない、、

エリオットやフォークナーや、 チャンドラーやバロウズが表現できたことを、 ロックで表現したい、、 だから、 24歳くらいで『ブルー』で芥川賞をとってしまった龍さんには、 共感と同時に羨望の気持ちもすごくあったのではないかしら、、 

ルーが晩年まで、 「The Raven」でポーと向き合い、 そして「Lulu」をつくり、、 文学とロックの融合をずっと目指していたその先を、、 本当に見つづけたかった。。。

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今日ツイートされていました、、 ルーのおそらく最後のステージ。 アントニーとの共演。。 美しいです。

Lou Reed & Antony, Candy Says, Salle Pleyel, Paris 6-3-2013