星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

Doyle Bramhall II Live at The Great Wall of China

2010-04-27 | MUSICにまつわるあれこれ
このライブが行われたのは 2004年の秋~冬? はっきりした時期はちょっとわかりませんが、 2004年にエリック・クラプトンさん主催の Crossroads Guitar Festival がダラスで開かれて、 それと時期を同じくして、 ドイル・ブラムホール II は、エリック・クラプトンさんのバンドと共に 『セッションズ・フォー・ロバート・J』 という CD/DVDに参加し、、  ロバート・ジョンソンがかつてレコーディングしたダラスの同じ場所でクラプトンさんとセッションを撮影して、 その翌日がクロスロードギターフェス、、、

クロスロードが終わって数週間して、 この万里の長城のライブが決まった、、ということがインタビューで語られてるので、 時期的にはそういう順序のようです。

万里の長城ライブは、 3ピースで出演。 Doyle Bramhall IIと、ベーシストが Mike Elizaondo、 ドラマーが J.J. Johnson。 これは2004年のクロスロードフェスに出演の時のメンバーですね。 収録曲目は以下です。

1. I Wanna Be
2. Chariot
3. Smokestack
4. Who I Am
5. I'm Leavin'
6. Flesh
7. Time
8. Green Light Girl

7.がファーストアルバム「>DOYLE BRAMHALLII」から。 1.2.4.5.がセカンド「>ジェリークリーム (Jellycream)>」から。 3.8.がサード「ウエルカム (Welcome)」から。 6.は未収録曲ですが Flesh and Bloodというタイトルです。

あと、 特典映像が これが凄くて、、 先に書いた クラプトンさんとの 『Sessions for Robert J』から2曲、 シェリル・クロウさんの Austin City Limitsにゲストで出た時の映像が1曲、 そしてロジャー・ウォーターズさんのツアー 『イン・ザ・フレッシュ [DVD]』から クライマックスの「Comfortably Numb」をまるごと1曲、、、 その他、 クラプトンさんのインタビュー、 ベーシストのMike Elizaondoのインタビュー、、 そしてドイルへのインタビュー(これが相当に長い!)、、 という特典映像です。

、、、 よく収録できたなぁ、、というのがクラプトンさんとのセッションと、 ロジャー・ウォーターズさんのツアーの映像。 ロジャーもよく許可したなぁ、、 ほんと。 私がドイルを初めて見て吹っ飛んだ映像です(笑

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本編の、万里の長城ライブについては、、、

、、、うむ、、、(笑)、、、、、正直言って、 よほどドイルが好きか、、 よほどギタープレイに興味があるか、、 でないとあんまり楽しめないかもしれません。。。

ノリの良い曲というよりも、 ドイルらしいギターを聴かせる為の曲を重点に選んだ感じで、、 2,3曲目など 長い長いソロが聴けます。 と言っても 速弾きプレイヤーではないし、 エフェクターを多用した独特の歪んだトーンで、、 ブルージィというか 淡々と、、というか ドロドロというか、、(どっちなんだ、、)、、鬱々と、、といってもいいような、、 

ロックンロールではない、 ブルースとも言えない、、 ツェッペリン風のエスニックなギターリフもあるし、、 ジミヘン風もあるし、、 それらとブラインド・フェイスを混ぜたみたいな感じ、、というのが一番近いかなぁ。。。 中国の人にはどう響くのかしら、、、 と思ったり、、

雨に濡れた石舞台で、 ドイルの白い息が見えて、、 寒そう。。 でもラストの 8ビートの Green Light になったら、 ノリノリで踊っている会場の人たちも映ります。。。 

ま、ともかく、、 終わってみれば ドイルらしいギターサウンド(スライドも聴けるし)、 ドイルらしいメロウな歌声、 ドイルらしいスタンス、 ドイルの全部が詰まった感じではあります。 クラプトンさんも、 ベーシストさんも、 共に言うのは、 ドイルは独特、、 他にはないギタープレイ、、  私も、、独得、、 としか言いようがないかも。。(そこが好きだけど)

クラプトンさんとの『Sessions for~』のDVDに、 ロジャー・ウォーターズの『In The Flesh Live』のDVD、、 そしてこれ。。。 3本とも全然異なるギター(音色のことです)を弾いているから、 そこも結構面白いです。。 でも、 たぶん この後のドイルもまだまだ変わって来ているんだろうな、、、と。 今後の動向がやっぱり気になります。


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インタビューでは、、 クラプトンさんとの出会いもいきさつも、 ロジャーとのことも、 ロバート・ジョンソンのセッションの様子も、 ギターに関することも、、 相当に充実したインタビューなのですが、、、 何について喋っているかは判るものの、、 どこが どう という肝心の所がわからなかったりして、、(泣)。。。

(ちなみにドイルの英語はとってもキレイ。 クラプトンさんの発音に慣れるのに苦労しそうだゎ)
まぁ、、 英語の勉強だと思って 繰り返し聞いてみますゎ。。


追悼 アラン・シリトー

2010-04-26 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
昨日、 アラン・シリトーが亡くなった。 英国の労働者階級の「怒れる若者たち」を描いた作家。(wiki>>

フォトは、、 私の 「怒れる子供」時代を支えてくれた 彼の本たち。。

『長距離走者の孤独』以外は、 ほとんどもう絶版 なんだね。。。

アラン・シリトー作品 (Amazon.co.jp)


心の恋人(たち)に 逢って来ま~す

2010-04-18 | MUSICにまつわるあれこれ
、、というわけで 今朝はニッキー・ホプキンスさん 「夢見る人」(The Tin Man Was a Dreamer / Nicky Hopkins 

このアルバム聴いてなかったら、、 いやニッキー・ホプキンスさんに出会って無かったら、、 その後の私の音楽人生 そうとう貧困なものでせうね。。。 THE YELLOW MONKEYだって 好きになってたかどうか、、、 というのは言い過ぎ?

いやいや、、、 マーク・ボランとニッキー・ホプキンスとヴェルヴェット・アンダーグラウンドが大好きでなかったら、 ザ・イエロー・モンキーを好きでは無かったと、、思ふ。。。

いくらデヴィッド・ボウイとKISSとエアロスミスを好きでも、、ね。。。


、、、と、、 なんだか解らない事書いてますが、、 今日は HEEFEST 2010 、、こんな こんな 浮気者の風来坊の私を 誘ってくれたお友だち、、 ほんとうに感謝です。 行けるなんて思ってもいなかったです。

、、、つづきは のちほど。 


The Wall と The Great Wall

2010-04-13 | MUSICにまつわるあれこれ
昨年末からの噂通り、、ロジャー・ウォーターズさんの The Wall Live 2010の日程が発表されましたね。

Roger Waters Official Site>>

2001年のロジャー・ウォーターズさんの「In The Flesh Live」で カンファタブリーナムを弾くドイル・ブラムホール II の演奏に驚愕して、 翌日からドイル熱に冒されてしまったのは、、 まだ記憶に新しい昨年秋のこと(笑)、、、 

2002年には、 このツアーでロジャーは来日していて、、 お友だちはその時行ったんだけど、 私は学業とかもあってパス。。 だから、 ドイルを知った時、 慌てふためいて真っ先にそのライブに行った友に訊いたのは 「ギタリスト、左利きだった?」 
、、、でも、 2002年のツアーにドイルは不参加だったのでした。 (詳しくはIn the Flesh (tour) wiki>>

 ***

今度のThe Wall Live 2010のツアーメンバーも もちろん興味津々ですが、、、 きっとロジャーは新たな演出を考えていそうだから、、 ドイルの参加は無いかも、、、? ん~~でも、 「In The Flesh Live」では素晴らしいギターを弾いていたドイルだから、 参加して欲しいという期待も半分、、 無理だろうなという想いも半分。。 

「In The Flesh Live」の事はまたいずれ書こうとは思ってますが、、 ややもすると大方のギルモアファンの神経を逆撫でするようなプレイだったかもしれないし、、 でも それゆえにロジャーがドイルを選んだ理由はそこにあったのだろうし、、(オーディションで選ばれたんですよね)、、 批判も覚悟で自分のプレイで通したドイルは偉いぞと思うし、、、

ドイルがソロで余りにかっ飛んだ音を出すので、、 ロジャーやアンディ・フェアウェザーロウさんが顔を見合わせて笑ってるし、 ドラマーさんまでドイル見て笑ってるし、、 その笑いが、、 (まったくこいつは・・・!)、、と なんか嬉しそうで、、

まあ兎に角 史上に残る名演であったと思いまする。



 ***

ロジャーのこれまでの姿勢とか、 近作から見て、 今度のライヴも一層、政治的意味合いの濃いものになるように思われますが、、 今のところ発表されているツアー日程は北米だけで、、、 ロジャーはきっと中東や、 アジアでライヴをやりたいのではないかな。。。 だけど、、 先月の ボブ・ディランのツアーが 中国での公演を拒否されたという事から見ても、、 とりわけ 「The Wall Live」など 現在の中国ではほぼ不可能なんだろうか。。。

、、ディランの中国公演が拒否された と知ってからずっと頭にあったのが、、、

2004年? に、中国の万里の長城で行われた 「The Great Wall Concert」。 出演者は、 Alicia Keys、 Boyz II Men、Cyndi Lauper、Doyle Bramhall II ほか。。 ここになぜドイルが参加しているのかは さっぱりわからないものの、 ここで演った、 ということはyoutubeで見て知ってたのです。 

そして、 どうやらこのライブの音響・録音を請け負ったらしい会社 Allusion Studio のプロモ映像も youtubeにありました。 

この映像を見る限り、、 中国の人たちも みな楽しそうに踊ったりして聴いている姿が映ってる、、(軍人のような、 警官のような、 制服の人も見えるけど)。。 万里の長城がライトアップされて、 兵馬俑のような像が幾つも並んでいて、、 たぶん この時は 本当に歴史的な音楽イベントだったのかもしれない、、、 (The Great Wall Concertに関する情報がなかなか見つかりません)


この時から比べると、 中国側の姿勢は 欧米のロックコンサートに対してより厳しくなってしまった、、ということなのでしょうか。。 それにしても、ドイルは貴重な場所で演奏出来たのですね。


色々書きましたが、、、

音楽に国境は無い と言われつつ、、、  眼に見える そして眼に見えない 巨大な壁の存在を 考えざるを得ない、、、 現実です。 、、でも、、 いまここにいる私たちは、 こうやって自由に情報を得て、 海外からも音楽やDVDを自由に取り寄せられる環境にいるってことです。

2度目のお花見

2010-04-10 | …まつわる日もいろいろ

今年は 肌寒い日がつづいていましたが、、 かえって花は長持ちしてくれてるようです。


染井吉野は いま 花吹雪。。。

花舞う中をこどもたちが駈けまわって、 たくさんの人がお弁当ひろげて、、

彼女の膝まくらでお昼寝するお兄さん、、 心地良いでしょうね、、

団体さんの宴会組は もう先週がピークだったようで

きょうは のどかな アトホームな 公園でした。



八重桜はちょうど見ごろになってきたところ。 「一葉」という木でした。 来週も大丈夫かも。



真っ白な八重桜。 名前は、、「白妙」?だったかな、、、 少し曖昧。



染井吉野は 花絨毯に。。。


ボブや チャーリーにも 見せたかったな。。。

2010-04-03 | …まつわる日もいろいろ
早起きして おにぎりつくって お花見に行きました~。









たくさんの種類があって まだ蕾の桜もあったので 来週も楽しめそうです。


Baby, Let Me Follow You Down

2010-04-03 | LIVEにまつわるあれこれ
、、まったく チャーリーったら、、、(笑)

Zepp Tokyo 28日のアンコールで、 チャーリーの襟元がなにか違う、、、 と思って、、 スカーフ? えー、、まさかまさかね、、 みんな揃いのディランツアーで まさかね、、、 と思ったら

スカーフ? マフラー? ボウタイ? 何て言うかは知らないけど、 それでした。 ソウルの映像見たら。。。 まったく このお洒落さんってば!
あんまりええかっこしぃ しててボブに怒られないかと ほんとに。。。

えっと、、 Bob Dylan & his band の話題は、 そろそろこれでお終いにします。。 (きりがないから、、)

でも、、 毎日毎日、 (あれ良かったなぁ、、)と思い出しては音源を捜してしまう、 忘れられない名演がいっぱい。 私が行けたのは4日間だけ(4日間、も?ですか)、、だけど、、、 おぼえがき。

 *** 

21日 東京1日目は どきどきと感動の夜でした。

Don't Think Twice, It's All Right
この速いリズムでの「DONT THINK~」がすっごくすっごく嬉しかった。 ストラトを構えたボブが、 くるっとドラムスに振り向いてBluesの合図を出す瞬間は、 30数年前のボブと何も変わってない気がした。

Mr. Tambourine Man
なんて優しいタンブリンマンなんだ~~。。。

COLD IRONS BOUND
私は1回しか聴けなかったから、どの晩が最高とは言えないけど、、 前から聴きたかったこの曲、 すごいスリリングでした。

LIKE A ROLLING STONE
4回聴いた中で ひとつ挙げるなら1日目。 オルガンもギターもとにかくキラキラしてた。 一緒に歌うお客さんの声もいっぱいきらきらしてた。

 ***

23日 東京2日目は、 前半おもわしくなかったけど、 後半は 無敵のロック!の日でしたね。
 
HONEST WITH ME
ボブのヴォーカルが超イケてます。 ジョージさんも最高です。 チャーリー吠えました。

HIGHWAY61 REVISITED
まだチャーリーがスライドと指弾きを併用してたバージョン。 こっちの方がチャーリーらしくて私は好き。 キーボードとのジャムがスリリングでロックです。

THUNDER ON THE MOUNTAIN
ジョージさんのドラムスがキマリすぎでした。 とってもロック感のあるソリッドな演奏。

ALL ALONG THE WATCHTOWER
この晩の最高傑作だと思う。 ドラムスがもうとんでもなくハードロック。 なんか ロックンロールニガーを聴いてるみたいな気分でした。 チャーリーのスクラッチも新鮮だった。 終わった後、 周囲から、(すげぇ~~~、 鳥肌~~)って聞こえてた。

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25日 東京4日目は、胸キュンの日でした。

音源がないのが残念だけど、 The Levee's Gonna Breakのジャムにときめき、、

Just Like A Woman
Girl From The North Country
A Hard Rain's A-Gonna Fall

これら3曲が聴けたなんて、 なんて幸せ。 Just Like A Woman♪ も、 It's a hard~♪ も、 一緒に歌いました。 歌ってるとき すごい幸せだった。。。

 ***

28日 東京6日目は前にも書いたけど バンドがものすごく楽しそうでした。

Gonna Change My Way Of Thinking
オープニング曲の中で この日が一番カッコ良かった。

I'll Be Your Baby Tonight
ボブのギターソロに尽きます。

Summer Days
やっぱりボブは こうしてジャムをやるのが本当に楽しいんだと思いました。 それだからこそ毎日やっても、 年間100本やっても 飽きる事がない。。 チャーリーが今のディランバンドに迎えられてる意味も、 こういうジャムにあるんだと思うな。

High Water (for Charlie Patton)
これも今のディランバンドの象徴みたいな曲。 ボブのスウィングっぷりの見事さ。 

Thunder On The Mountain
23日のと聴き比べると、 このdylan band がいかに日々変貌してるかがわかる、、 こちらはほんと楽しいバージョン。 アンコール曲までずっと楽しそうでした。

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前に、、 
中学の時、 先生から 「ディランがやってるのが あれがロックか?」 と質問された話を書きました

がきっちょだった私は そのとき返事が出来なかったけど、 ディランを初めて見て、、今
 「先生、 ディランはロックでした」 って答えたいです。。。 やってる音楽のスリリングさも、 無謀な(笑)リフを繰り出すボブも、 受け止めるバンドのやんちゃさも。。。 中学生の時、 The Last Waltz でディランが歌う 「Baby Let Me Follow You Down(連れてってよ)」を聴いて、 なんてカッコいいんだろ、、 と思ったけど、

、、 ボブは、、 あんまり変わってない 気がしたよ。

 
何より COLD IRONS BOUNDと  ALL ALONG THE WATCHTOWER 聴けば 何をかいわんや、、、 とんでもなくロックでしたもの。