星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
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チューリヒ美術館展

2014-10-14 | アートにまつわるあれこれ
台風がまだ来ない連休初日、 国立新美術館の 「チューリヒ美術館展」に出かけました。 素晴らしいお天気。 普段行かない六本木をしばしお散歩。

http://zurich2014-15.jp/

展覧会ポスターに載っている モネ、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッポ、ジャガール、ピカソ etc、、、 といえば、 まぁなんて豪勢、お買い得、、的な関心は殆ど無くて、 ダリの「バラの頭の女」(観ていないバージョン) たった1点だけでもいいかな、、 と思いつつ出掛けたのでしたが

、、 スイスの美術館とあって、 今まであまり馴染みの無かった セガンティーニ(少し前に日曜美術館でやっていましたね)、 ホドラー、 ヴァロットン(今夏 三菱一号館美術館でやっていましたが未見) などが数点ずつ見られたのが嬉しかったです。

アルプスの風景画と少し異なる セガンティーニの「淫蕩な女たちへの懲罰」(女性が奇怪な樹形に変化してしまっている)なども 印象深かったし。

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その他、 ドイツ表現主義の彫刻家 エルンスト・バルラハの作品はたった1点でしたが、 たいへん胸に刺さる作品でした。 「難民」というタイトルの、 小ぶりな木彫ですが、 赤ん坊とおぼしき小さな塊を抱いて倒れるほどの前かがみで前方をめざす(逃げる?)姿。 像の周りをひとまわりしながら、 荒々しい削り跡と美しいフォルムを眺め、 研ぎ澄まされた、鬼気迫る鋭角の小さな顔、その一点に目が釘付けになります。

オーストリアの(表現主義に入るのかしら?) オスカー・ココシュカも、 今まで僅かしか見たおぼえがないけれど、 まとめて観る事ができ、 こちらも印象に残りました。


当初のお目当ての ダリは、、 驚くほど小さな作品。 ダリの絵は大きいとばかり思っていたので。。 でも 宝石のように色彩が美しかった。 今回の「バラの頭の女」は 松葉杖の無いバージョン。 薔薇頭の女の子は私のお気に入り。 いつ観ても愛おしいです。

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ところで、 今後の展覧会のチラシを見て、、 わぉ またフェルメールが来るのね(来てしまうのね)。。 行かないわけには・・・ いかないでしょうね。。。 構図的には 「地理学者」とほとんど同じなんですけどね。 


今年は 二度の台風で、 金木犀の開花が少し遅れているのかもしれませんね。 家の近くでは この連休に金色の香がたちはじめたところ。 

ふたたび雨になる前に、 明朝 香りをたしかめにまた行ってみましょうか。。。