星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

Bob Dylan and his band @Zepp Tokyo Mar.28,2010 ②

2010-03-31 | LIVEにまつわるあれこれ
9.High Water (for Charlie Patton)
 この晩の 8~10曲目はボブに釘付け。。 ボブの吟遊詩人ぶりというか、 ブルースマンぶりにほとんど呆然としたまま見入ってました。 デルタブルース、南部ブルースの色合い濃い今回のZepp Tourで この曲はその特徴的な曲と思っていながら、 歌詞もすごく長いし、 CDで聴いてても情景的にすっと入って来なかったんです。。 でもこの晩は、ジョージさんのビートと ドニーさんのバンジョーのリズムに加え、 ボブの歌のスウィングっぷりの見事さ。。。 (スウィングって言っていいのかよくわからないけど、、)

10.Tryin' To Get To Heaven 
 雪模様の照明の中の美しい曲。 Zepp Tour を4夜見てきて、、 なんというか、、 たまらなくせつない気持ちになったのが、、 ボブの歌声があまりに優しかったこと。。。 間近に見られたボブの姿も、 たしかにおじいちゃんになったせいもあるけど、 客席を見つめる表情の優しさ、茶目っけ、、 そしてこの歌声の優しさ、、。 せつない、って 悲しいんじゃ全然なくて、 感動と 愛おしさと 畏怖と もったいなさすぎるという気持ちと、、、、、
 この歌も、 歌詞をちゃんと覚えてたわけではなかったけど、 真ん中あたりの 「I tried to give you everything... everything...」 ってボブが2回繰り返したところは あまりのせつなさに 私 泣きそうでありました。。。 バックの演奏もよかった。

11. Highway 61 Revisited
 4度目のハイウェイ61。 何度聴いても聴き飽きない。。。 2番の途中でチャーリーが自分のアンプの上からボトルネックを持ってきて、 そこからはずっとスライド。 キーボードがコードの音階練習みたいに「E.G.B」みたいに繰り返す、 ちょっとダークトーンのこの夜の Highway 61 も素敵でした。 チャーリーのスライド、 ボブに合わせていい感じでした。 ギターはレスポール型のSteeltop だった(?) このあとからはまたSteelcasterになったかと。

12. Nettie Moore
 きょうはモダンタイムスデーのようです。。 好きなアルバムだから、 初めての2曲がこの日聴けて幸せ。。 幸せ、、だけど、、 これも ボブの声と ドニーさんの古めかしいバイオリンの調べを聴いていると 遠い遠い古い時代を思い起こさせるノスタルジーでいっぱい。 この歌はまだ私の年ではわからないか。。。  80歳くらいのお婆ちゃんになったら(もし生きてたら、、) 、、30年以上も昔にボブ・ディランが歌ってくれたと思い出して涙しよう、、、
 、、、それにしても、、 今夜のチャーリー、、 時折入れるハーモニクスといい、 ミュート気味のひょわ~~んとした音といい、、、 君は今夜は素晴らしいよ!

13. Thunder On The Mountain
 3日前とまたぜんぜん違った曲になってる。。。 のっけからのチャーリーのリフでもわかるように、、 今夜はすごいブギー感が強調されて、、 こういうリフはどーやって決めてるんだろ、、、 打ち合わせとかしてるのかなぁ、、、 チャーリーとドニーさんが なんか妙~に企んでるような意味ありげな笑みを交わしていたので、 ドニーさんと直前に決めたのかな、、?なんて。
 中盤からは親分、、いえボブが壊しにかかります(笑) しばらく様子見をしたあとで、 ボブのフレーズを引き継いで 一緒に遊んでるような (いえ遊んでないとは思いますが)、、チャーリー。 ほんと可愛いです。 だから可愛がられるのだよ、 きっと。

14. Ballad Of A Thin Man
 この曲を聴くのも今日が最後、、、 という気持ちと、、 あぁ、、 もうすぐ終わっちゃう、、という気持ちと、、 そんなことばっかり頭をよぎってしまいました。。。 ボブは中央でハープを吹き、 長く伸ばすところで深~く腰を落として、、 そういう動きも日に日に大きくなってボブの熱の入り方が感じられます。 ほんとにブルースマンになっていくボブです。 ボブのソロの間、 チャーリーはペダルを踏んで(ワウ?)、、 エコーのかかったような伴奏を。 この感じも前回とは違ってました。

 ***

15. Like A Rolling Stone
 ステージ上はきらっきらに照らされて、 客席にも光がきらきら注がれて、 このZepp Tour の Like A Rolling Stoneは 毎回きらきらのイメージ。 この曲だったかなぁ、、、 いつもは左端っこをキープして淡々とギターを弾いているスチュさんも、 少し中央へ出ていらして、 ベースのトニーさんも少し前へ出て、 なんか横並び一線みたいな感じですごく楽しそうに弾いていた瞬間があったけど、 この曲だった、、? 観客は拳ふりあげて一緒に歌う人や、 身体ゆすってる人や、 きらきらの光の中にそういう姿がいっぱい浮かんでいるから、 なんか楽しくてしょうがない、、みたいなLike A Rolling Stoneにどんどんなってきて。。。 聴き直すと、 ラストの方のボブのメロディの崩し方なんて、 みんなのうた(!)みたいになってて、、 可愛すぎます(笑)

16. Jolene
 チャーリーは4.と同じ白に黒のピックガードのギター。 Joleneは毎回ずっとそれだった気がします。
、、あ、、、横並び一線は、この曲だったのかも! スチュさんもトニーさんも、 キーボードのボブをにこにこしながら見て、 ドニーさんはいつもの通りにっこにこで身を乗り出して。。。 チャーリーは、 ボブとスチュさんの間を行ったり来たりして (ふ~らふらして、、) ノッてるというか、 もう余裕というか、 ある意味テキトーというか(笑)、、 ボブが間を外す (ン、、ジョリーん)のとこも、 ボブの間を余裕で聴いてから ンチャッ、、と。 巧くなりました。。。 ラストはスチュさんのギターが締めてエンディング。

 メンバー紹介の時に ドニーさんがすでにバイオリンで、 らしい旋律を奏でて下さってたので、、 今日は私も聴けるんだ、、、 とわくわくしながら、、、↓

17. Blowin' In The Wind
 ヘッケルさんのレポでは、、「ロックビートを強調した、、」と書かれてるけど、 私が思ってたのは、、 (こんな優しい Blowin' In The Windを聴いてしまっていいんだろうか、、、)、、と。。。 これこそ場末のキャバレーの終演のような、、、 (いえ悪い意味じゃなくて) 、、ノスタルジー誘うバイオリンに、 語尾をふわっと上げるボブの優しい歌い方に、 チャーリーはグレッチのフルアコだし。。。 なんかぐだぐだに酔っ払ったお客さんを優しく送り出してくれるみたいな曲じゃありません? (涙、涙、涙、、)。。。 
「見張り塔から」の、 まるでパンクのような ハードロックのような 音の塊を見せつけてくれたエンディングを想えば、、 心の中では嬉しくてたまらないのに、、 優しくされるとよけい泣いてしまうみたいな、、 めろめろになってしまうのでした。。 

 曲が終わって暗転したステージがまたパッと明るくなった時、 整列したメンバーの前でボブは最前列のお客さんを指差すようにしていっぱいに笑っています。(ゆうべ判りましたが、 大阪でギターをボブに手渡した方をボブが見つけて指差してくれたそうです。 よかったですね) 
 そして ボブがゆっくりと会釈。 、、、ボブが、、! 

 ***


 客電が点いて、、、、 ぐだぐだになるまで気持ち良く酔っ払ってしまった根なし草のような、、 トロトロの気持ちになりながら、、 (も~~う、 なんにも思い残すことはないゎっ!) 、、と思っていた私です。
 
 外に出たら、、 まだ7時過ぎたばかり。。。 まだやるべきことがあったので、 頭は夢のまま電車に乗って、、、 

 その晩、 ようやく ようやく、、 家に帰り着いた時、、、 記念にチロルチョコの 「Love and Theft」を 1個だけ 食べました。

  

Bob Dylan and his band @Zepp Tokyo Mar.28,2010 ①

2010-03-30 | LIVEにまつわるあれこれ
25日分のレポがまだ 最初しかUPしてないけど、、 ボブ・ディラン and his band 28(日)の追加公演に行けました~。。。
 
それまでの日々それぞれも素晴らしい瞬間満載でしたけど、 トータルとしてそれが吹っ飛ぶくらい、 私が見た中ではバンドの状態が最高に思えた晩でした。

この日 私が行くのは不可能と諦めていたけど、、 とにかく公演があと残り2日となって いてもたってもいられない。。 ウチからZeppは見えないけど、 お台場は見える、、、 こんなこんな近くにいるのに。。。 ウドーさんに前日電話したら当日券も出るとのこと。。 行かなきゃきっと一生後悔する。 、、、でも、 ほんとにミラクルのようにいろんな事が味方してくれました。 お仕事を1時間半抜け出して当日券の列に並び、、 チケットを手にしたらまたお台場を後にして、、、 再びお台場に着いたのは開演の10分前。 これもミラクル。 公演半分見れなくても仕方ないと思ってたから、、、 

会場に滑り込んだ瞬間、 係の方がドアを閉めました。 ボブの好きな御香の香りがただよってる、、、

 ***

この日の音源は すでに動画サイトで聴けるので、 ほんとは私のレポなんかどうでもいいんです。 、、けど、 自分が記憶をとどめておきたいのと、 それにこの晩は、 チャーリー・セクストンのギターの調子と ギターの選択と 曲との相性とが、 見た中ではベストと思えたので、 ちょっと思い出せる事だけ書いておこう。。。 (SONY特設サイトの菅野ヘッケルさんのレポ>>を見ながら思い出してみました。 以下のチャーリーの使用ギターについては、記憶が間違ってるかもしれません、、、ご容赦を) 

1.Gonna Change My Way Of Thinking
 チャーリー、 黒のエピフォンカジノ。 いきなりみんないい音でガツンときます。 すごぉ~い! なんか今日はのっけから凄い! とはしゃぐ。 ボブのこの張りのある声。

2.Love Minus Zero/No Limit
 私には聴き覚えのない曲だったけれど、 ボブの声が優しかった。 もう一度聴きたい。。。 チャーリーのギターは黒のテレキャスだったと思う。

3.I'll Be Your Baby Tonight
 ボブはストラトキャスター。 チャーリーは(たぶん)黒のテレキャスター。 ボブ、ソロを弾く弾く。 やっぱり私はボブがエレキを持っているとときめきます。 21日にも見たけど、チャーリーとのツーショットが嬉しい。 後半のソロで、 ボブがひとりでリードを弾いてて、 隣でチャーリーがじっと見ながらちょこちょこ合わせてた時、 ボブが(なんかやれ)、というように顎をくいっとチャーリーに向けたら すかさずチャーリーが ポンポーンと弦を叩いて、 そのあとふたりでユニゾンみたいに弾きつつエンディング。 楽しい!

4.Simple Twist Of Fate
 ドニーさんのペダルスティールが綺麗。 この甘くせつないメロディ。。。 胸が熱くなる。。。 チャーリーは、 白に黒いピックガードの ちょっとムスタングに似た形のギター、、これだけが何てギターかわかりません。。。 少しくぐもった甘いトーンの音を出します。 ボブのキーボードのフレーズを取り入れながら弾いてます。

5.Tweedle Dee & Tweedle Dum
 スチュさんとの掛け合いが楽しい曲。 先のタララタララ・・・がスチュさん。 次に追いかけるのがチャーリー。 ギターは先日書いたチャーリーお気に入りのJames Trussart のカスタムギター。 この時はレスポール形状の Steel Topだったような気がする。。 スチュさんの後を、 テケテケテケ、、とやってみたり、 ジャッズチャッ!と変えてみたり、、 聴き返してみても最高デス。

 ギターのことで言えば、 グレーの鉄板ボディが特徴のJames Trussart のカスタムギター、、、チャーリーがよく使うお気に入りのはずなんだけど、 ディランツアーではこのギターにとても苦しめられた感じ。 23日にも、 25日にも、 これを使いかけてはうまくいかずにペダルを何度も踏み変えたり、 ワンコーラス弾いて別のギターに取り替えてみたり、、、 だから 25日の日記で、 「ねぇ、ストラトもいいかもよ、、、」と思ったのは、 Jamesに余りにも苦しんでるように見えたから。。。 私には何がどうなのかはさっぱりなんですけど、、 お天気とか関係あるの・・・??? 

 それでもJamesのギター、好きなんでしょうね。 28日も、ここから後半は、 スローな曲を除いてはほぼJamesを使ってたようです。 しかし今日は調子良かった。 ここから鉄板サウンド炸裂です。

6.Shelter From The Storm
 チャーリーはJames Trussart のテレキャス形状の Steelcaster(だと思う)。 このギター、 ボディ前面の上の方に何本か刻みが入っているように見えて、 それがただの模様なのか、 シンラインのようなホロウの役割をしてるのかよくわかりません。 でもSteelcasterはホロウボディだそうで、 鉄板の硬さに加えて、反響のトーン、 ホロウボディの奥行き、、、 なんか スライドを使っていないのに、 スライドを使った時の金属っぽさ、、みたいなのが感じられる音です。 いいソロ弾いてます。

7.Summer Days
 チャーリーたぶん同じSteelcaster。 ボブのキーボと ジョージさんのドラムの変化が楽しい。 ボブのリズムに合わせて軽快に合わせていたチャーリーが、 ボブのキーボードがふいに3連符に変わった時、 (おっと そう来ますか)、、ってちょっとおどけた身振りをして、 キャーン!と指をスライドさせて応じます。 音源でもわかります、これ。

8.Workingman's Blues #2
 スチュさんのアコースティックのイントロ 聴いた瞬間、、 うっわぁ、、、 と。。。
、、 本当に聴きたかったこれ。 「モダンタイムス」で1曲だけ選ぶならコレ、、と思っていた曲です。 単調な曲だし、 歌詞がわからないと伝わりにくい歌だから、 日本ではやってくれないかな、、とも思ったけど、、 良かった、、、 来てよかった 今日。。。 
 ボブの歌に どんどん 涙がこみ上げてくる。。。 
 ボブの 詩を詠いあげる能力って なんて素晴らしいんだろう、って思う。 ワーキンメィーーーン ブルゥッ、、、 って放り投げるような言葉が、 放り投げてるみたいなのに 優しくて、、。。 この音源聴きながら、 歌詞見てると 再度ボロボロ泣けてきます。。。 ありがとう、 ボブ。 ハーモニカの間奏も素晴らしいです。

 チャーリーは左サイドに引っ込んで、スチュさんのそばでストラトを弾いていました。

つづく、、、

チャーリーのギターとアンプとクリーンブースター

2010-03-27 | MUSICにまつわるあれこれ
ボブ・ディラン&his band のギタリストとして現在来日中の、 チャーリー・セクストンさん。 Guitaristとしての Charlie Sextonさんに注目して、 もしここを訪れて下さる方がいらっしゃるとしたら、、 と思って、 わかってる事だけ載せてみますね。

(私はプレイヤーではないので専門的な話はできなくて、、ゴメンなさい)

前にもリンクしましたが、 チャーリーが Guitars、 Amp、 Guitar Effectsなどについて語っている動画。 こちらは チャーリーが ドイル・ブラムホール II (エリック・クラプトンさんの長年のツアーギタリスト)と組んでるバンド、 ARC ANGELS でのインタビューなので、 ディランバンドのものではないけれども、、、

でも、ディランバンドを見たら、 チャーリー、、 アンプもいつものを使用してましたね。

Arc Angels Video Interview (ちなみに英語です)
http://www.youtube.com/watch?v=gnzXZl7s348

この中で語られている、 チャーリーがよく使用している独特のギターは、 James Trussart のカスタムギターが多いようですね。 ディランバンドでも見ました。
http://www.jamestrussart.com/

アンプはこちら。 これはディランバンドでも使用中。
http://www.65amps.com/main.html

エフェクターについては、 上のビデオインタビューの中でも エフェクターをずらりと繋げたチャーリーのペダルボードの写真が出てくるので、 プレイヤーの方ならそれを見ればたぶん分かると思います。 あの中で語られていた、 チャーリーが友人のダーハムと共同開発したという、クリーンブースターが、「Sex Drive」。 このクリーンブースター、 とても評判がいいみたいですね。 ディランバンドでは使用してるか確認できませんが、 チャーリーが踏み変えている足元に、 青いランプが見えました。 もしかしたら、これかも。。。
http://www.durhamelectronics.com/

ディランバンドでのチャーリーのギタープレイには、 さまざま、、賛否があるみたいですね。 感想のブログを読んだりするのも私には楽しみです。。 私もあれこれ思い出してみては、 考え中。。 あとは、 ギター雑誌さんが載せて下さると嬉しいんだけど。。。

ディランのZepp Tourは、 残すところあと2日となりました。。。 あ~~~~、諦めたはずなんだけど、、、  チケットが欲しい~~~!!! 


Bob Dylan and his band @Zepp Tokyo Mar.25,2010 ①

2010-03-27 | LIVEにまつわるあれこれ
1. Watching The River Flow
2. It's All Over Now, Baby Blue
3. The Levee's Gonna Break

1曲目のWatching The River Flowを聴いていた時、 その朝に読んでいた ロッキンオンの渋谷サンのブログの言葉を想い出して、、 (渋谷サンは、 ディランバンドの様子を、、場末のキャバレーの箱バンみたいな猥雑なエネルギーに満ちた、、と。 http://ro69.jp/blog/shibuya/)

その言葉を想い出して、、 (でしょ? でしょ? 渋谷サン、 まさにこの感じ、 キャバレーバンドでしょ?) と心で喋っておりました。 、、24日、25日の日記にも書いたように、 チャーリー・セクストンさんが どんどんロビー・ロバートソンに見えてくるのも、 今回のディランライブが Bluesやルーツミュージックやロカビリーの匂いでいっぱいなのも、 毎夜 先の読めないジャムを繰り広げるのも、、 まさにキャバレーバンドの雰囲気! と感じてたので。。。 

昨年、 ロッド・スチュワートさんを観に行った頃にも似たような事かきましたが、 英国きってのキャバレーバンドが フェイセズなら、 米国きって、、は もちろんザ・バンド。 その匂い、大好き。 それが今のディランバンドにも感じられたので、 25日のさぶいさぶい雨の中、 会場を目指してる時、 ちょうどそんな事かんがえていたのです。 去年のロッドも、 往年のR&Bなどいっぱい歌ってくれたけど、 あのバックバンドも 箱バン感覚ですごい良かったんだよなぁ~~~、、って。

、、というわけで、 25日のオープニングはのっけから気持ちよ~く乗せてくれる曲でした。 23日と違って、 チャーリーのギターもいきなりいい調子。 チャーリー、珍しく ごくノーマルなストラトキャスターをこの時弾いてて(記憶違いでなければ、、) 、、ねぇ、、ストラトもいいかもよ、、、と 思ったんですけど、 2曲しか使わなかったかな、、? 1曲目からボブの方へ来て 顔を見合わせ、、 いい調子みたい。

毎回2曲目は ちょっとサプライズ? とか思ったので期待してしまったんだけど、 私が23日に聴いたのと同じIt's All Over Now, Baby Blue。 あの時、 絶対調子悪かったので、 今日はきっとリベンジ。 やっとこの好きな曲で乗れた~~~。
 
3. The Levee's Gonna Break。 チャーリー、 白かクリーム色のフルアコ(グレッチかな?) 、、 箱バン感覚全開! ボブはキーボに屈み込み、 ドニーさんはペダルスティールに屈み込み、 ジョージさんはスネアの上から首を前に突き出して、 チャーリーはボブのキーボードの前に屈み込み、、、 みんながボブを一心に見つめてセッション。 なんかあの半径1,5メートルくらいの中の熱気が、、 ものすごいものでした。 でまた、 チャーリーのフルアコもいい音してた。 私はボブを見つめるジョージさんの視線の延長線上にいたので、 この晩はジョージさんと終始見つめ合っていた気分。 気持ちの良い〈おかず〉はビシビシ決まるし、 すっごい調子の良さそうな御顔をしていました。 もう聴いてて気持ち良くって、 がんがん踊ってしまいました。
大阪の音源を聴くと、 この曲9分以上もあるのね、、 その大半はジャムセッションだったから、 もう楽しくて楽しくて。。 で、 バンドマン達は見てる人以上に楽しかったことでしょう、、、 チャーリー、、 ボブのキーボードの下に滑り込みそうな感じに低くしゃがみ込んで 弾く弾く。 

、、で、よっぽど気持ち良かったんでしょうね、 ジャムの最後に チャーリー吠えた!
イェー!とヤー!の中間くらいの発音で。 その生声が私にはっきり届くくらいデカイ声だったのでびっくりした、、 と同時に吹き出しちゃった。 チャ、チャーリー、、、吠えた(笑) 。。。 ひざまずくくらいの格好で、 フルアコのでかいボディを前に抱えて 弾いてた腕でガッツポーズするみたいに一瞬構えて吠えたので、 まるでサッカー選手がゴール決めた瞬間みたいでしたよ(笑) 、、、 これが間近に見えたのが 最高の瞬間でありました。。。

つづく、、、
 

Bob Dylan and his band @Zepp Tokyo Mar.23,2010

2010-03-24 | LIVEにまつわるあれこれ
今日も Charlie Sexton中心に書きます。
、、 わたし、、決してチャーリー・セクストンさんだけを見にZeppへ出掛けてるわけではありませぬ。。 あくまでボブ・ディラン&his band の公演を観に行ってるのです、、、が!

ボブの様子はきっといろんな方が載せて下さるだろうし、、 ん~、、 やっぱり私はギタリストが好き! そして私の音楽人生はずっとずっと ボブ・ディランに関わるギタリストさん達とつながってきたのですから。。。 当然のごとく、、の ロビー・ロバートソン、、 ローリングサンダーレヴューツアーでのミック・ロンソン、、 80年代以降 今もアルバムでもギターを弾いてる トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのマイク・キャンベル、、、 そして今 チャーリー・セクストン! 

昨夜の日記にも書きましたが、 Zepp Tourでのチャーリーは まさしくディランバンドのリードギタリストとしてますます自由度が増して、 自信も増しているように見えました。 それはディランのエネルギーに煽られて、、 というのもあるだろうし、 逆にチャーリーに自由に弾かせて その弾けっぷりをボブが面白がってる感じさえします。 昨年までの映像の、 そうとう神経質に気遣い・気配りのチャーリーの姿も とってもチャーリーらしいと思っていたから、 Zepp Tokyo2夜のチャーリーには吃驚しました~~ (大阪もそうだったのかもしれませんけど見てないので、、) まだ二日目だよ、チャーリー、、、 このままだとラストにはどこまでいっちゃうんだ??? 

それでまた ボブのエネルギーが物凄いっ! ほんっと凄い! たいへんなものを見てしまった、、というか、 まさにLIVE! こんなライヴを年間100回以上つづけているボブ、、 しかも東京で7晩も演奏を繰り広げるなんて。。。 ローリングサンダーレヴューを見れなかった(観れるわけないですが、、)私も、、 今回の現場にいることが出来て幸せです! 本当に幸せ!

 ***
セットリストは前回同様 Sony MusicさんのBob Dylan特設サイトからです。

1. Cats In The Well
2. It's All Over Now, Baby Blue
3. Summer Days
4. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)

大阪でもやった 軽快なCats In The Wellからでしたが、、、 チャーリー、、調子悪い。。 音がうまく出てないのか、 音が気に入らないのか、、 何度も何度も自分のエフェクター位置に戻って 踏み変えてみたり、、、 ドラムのジョージさんに何か話しかけてたり、、 ドラムスの方を見てるから チャーリー、お客さんには背中向けてます。 
2曲目、、 好きな曲なんです、これ。 、、でもまだチャーリー駄目。。。 せわしなくエフェクター位置と中央を行ったり来たり、、 これには私もハラハラ。。。 ボブの側に行ったりボブと楽しそうに視線を交わす余裕も無く、、 ちょっと苛立ってるように見えました。

3曲目Summer Days。 東京1日目の音源がすでにUPされてますが、 21日のチャーリーのノリノリぶりが聴こえるような音でした、、 けど、、 この晩は、、 まだちょっとダメです。。 やっとやっと、 この曲の中間くらいから突如チャーリーのギターもちゃんと聞こえるようになったと感じたんですけど、、 原因は何だったんでしょう。。。 相変わらずドラムスさんと顔を合わせて何やら交わしてるようでしたが、、 曲の終わりには チャーリー、 ギターのヘッドでドラムのシンバルを パシッ! なんてやるお茶目なシーンも。 (たぶん、そう見えた) 、、ようやく ホッです。

5. Forgetful Heart
6. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again
7. John Brown
8. Under The Red Sky

Forgetful Heartは、 ボブのヴォーカルが素晴らしかったな。 John Brownも。。 ステージのライトが落とされて、 その中に 鍔のある帽子をかぶったボブのシルエット。。 確かチャーリーはこのどちらかの曲で、 中央に立つボブの脇で、 ずっとしゃがんで片膝立ちの間にギターのボディを構えるようにして、 たまに弦を擦るような音を出しながら、、、 そのシルエットも素敵だったな。。。 

John Brown、、 ウッドベースとバンジョーの、 とても素敵な曲ですが、 スパニッシュの血も引く(のよね?)テキサスの男 チャーリーもこういう曲はすごく似合う。 暗がりに浮かぶ中央のボブといい、 傍らのチャーリーといい、 西部劇のワンシーンみたいでした。 前日は、 Sugar Babyとか、 ボブの甘く魅惑的な表情などとても印象的な夜でしたが、 この晩は、 どっちかというとハードな男のイメージ。 バンドの音もぶ厚いんです。

話前後しますが、 6.のThe Memphis Bluesの頃にはチャーリーのノリも良くなって、 ギターを弾きながら身体でリズムを刻んだり、、 ドニーさんの前へ行って 顔を見合わせたり、 
8.は ボブがストラトを縦に構えるように弾くのに合わせて 並んでツインリードも。

さて、、 ここから怒涛のチャーリーの弾けっぷりが始まります。

9. Honest With Me
10. Masters Of War
11. Highway 61 Revisited
12. Shelter From The Storm
13. Thunder On The Mountain
14. Ballad Of A Thin Man

「Love and Theft」の曲ではチャーリー俄然燃えるのでしょうか。。 Honest With Me、曲もすごくワイルドな曲ですが、 ギターの弦をバンって叩いてひょわ~~んと反響させてみたり、 弾きまくりながらステージ中央を行き来したり、 それが今までのように常にボブを意識して、、 っていうより、 絶対観客にアピールしてる。 で、、 すっごいすっごい驚いたのが、 旋律の合い間の、ダンダンダンダンっ!というリズムに合わせて チャーリーが胸の前に腕を振り上げるようにして オーディエンスに何か吠えた! えぇ!? あんなチャーリー、 初めて見た。。。 私は ひょぇ~~~、、とか 思わず声を出してましたが、、、(笑) この音源、 聴いてみたい!

戦争の親玉もすごいブルージィなカッコいい曲になってて、、、 
さらに、 Highway 61 Revisitedでは、 えっ! えっ!? チャーリー、スライド弾いてる! 嘘ぉ? 昨日は弾いてなかったよね? 小指に銀色のボトルネックを嵌めてスライドです。 (ARC ANGELSではドイルがスライド専門だから、 チャーリーのスライドは見た事なかった) 、、 かと 思いきや、 そのボトルネックをジャケットの左ポケットに振り落とすようにして 次には指で弾き、 かと 思いきや、 ピックを口にぱくってくわえて、 今度はフィンガーピッキング、、、 忙しい。。。 でまた、 ポケットからボトルネックを取り出そうとするんだけど、 スーツのジャケットってポケットにフラップがあるじゃないですが、 すぐに取り出せないんだこれが。。 、、んで、、 それでも出してスライド弾いてまたポケットにうまく仕舞えなかったり、、 口のピックをぱっと取ってまた弾いたり、、、めっちゃ忙しい(笑) かわいそうだからボトルネックを挿しておく場所つくってあげればいいのに、、 とか思いつつ、、 チャーリーはべつにイライラしてる感じもなく、、 なんか手を変え品を変え弾くのを面白がってる様子。 弾き方変えながら、 たまにちゃんと客席も見るんだよね、 ぜったい見せようとしてます、、 あれは。

Shelter From The Stormでは雪みたいな照明がきれいだったなあ。。。

さらにまたノリノリの曲、Thunder On The Mountainでは、 チャーリー、 長い両足を開いたまま横向きにちょっとギターを高く構えてみせたり(ちょっとエルヴィス風?)、、 arc angelsのDVDなどでも見せてますが、 チャーリーお得意の、 脇の下にギターのボディを一瞬ライフルみたいに構えてネックを銃身に見たてる、、、 出たっ! チャーリーのポーズ。 こういうロカビリー調の曲、、 お得意だものね。

、、チャーリーのことしか書いてませんが、、 もちろんボブもノリノリ。。 お客さんもノリノリ。。
ボブはキーボに前かがみに身を乗り出して、 チャーリーとリフをやりとりしたり、、 
Ballad Of A Thin Manも、 すばらしいブルースでした。。。 

あ、、 もう書ききれない。 あまりにチャーリーが動くので、 ボブと見較べるのにほんと疲れました(笑)

いろいろ書いてませんが、 キーボードのドニーさんの笑顔、 大好きです。
 
15. Like A Rolling Stone
16. Jolene
17. All Along The Watchtower

アンコール。
チャーリー、 黒のジャケット脱いで登場。 これにも驚く。。 大丈夫なの? チャーリー。 ボブに怒られない? 、、、心配になる、、が、、 カッコいい。。 あまりにもかっこ良いです。 Honest With Meあたりで胸から飛び出した 銀のペンダントは出しっぱなし。 ライトにキラキラ光を放ってます。 ジャケ脱ぐと脚の長さが、、、 (もう以下省略)

Joleneでは、 ボブの歌の 間(マ)の外しっぷりが見事でした。。 が、、 チャーリーは学んでました。 ちゃんと受けてました(笑) ほんと、 同じ演奏はしたがらないボブの凄さ。 だからチャーリーも頑張ろうとするんだろうな。

All Along The Watchtowerでも驚かされましたね。 前日の音源でも、 終わりの方で チャーリーが弦を指で擦って、 ひゅん! ひゅん! って音を出すのが入ってますが、 この晩はそれが キュキュキュキュキュキュ・・・・になって、 (Rage Against the Machineの Tom Morelloのスクラッチ奏法と一緒ですよ、、) トム・モレロかいっ!って言ってしまいました。。 あそこだけラップになってた。。 けど、 ザ、ザ、ザ、ザ、、というビートと ボブの放り投げるような歌い方と スクラッチ、、 結構似合ってたと思います。 いや~~、 斬新。 チャーリー、ほんと好きにやらせてもらってますね、、、 というか、、 「ちょっとお前 目立ち過ぎだ」とか、 怒られないかと、、。。 

この先は どうなっていくんだろう。。。

 *** 

幾人かのブログやつぶやきで、 チャーリー・セクストンさんが 若い頃のロビー・ロバートソンさんに似てる、、と書かれてるのを目にしました。 それを見て、 あ!ほんとだ、、 と思います。 あくまで、 ラスト・ワルツの時の、 首にピンクのスカーフをかけて場を仕切っていた伊達男、、 あのロビー・ロバートソンさん ですが。 

あのロビーが、 ボブ・ディランや いろんなシンガーさんの微妙な動きに即応して、 決して滑らかではないけれども 気の効いたギターを加えるあの感じ、、 背の高さ、 艶っぽさ、、 確かに似てます。 特にこの晩の、 なんかワイルドなチャーリーには そう感じさせられました。 あの、 奥ゆかしい 気配りのチャーリーですから、 たぶん バンドの仕切り屋にはならないでしょうけど、、 ザ・バンドの南部ブルースも、 古き良きルーツミュージックも、 ロカビリーも、 10歳からテキサスのギターの世界で自らご飯を食べてきたチャーリーにはしっかりその素養が出来ているんだと思います。 

チャーリーにもし、 「ロビー・ロバートソンに似てる、って」、、と伝えたら、 きっとチャーリー、 喜ぶだろうな。

長いもの お読み下さった方、 どうもありがとうございました!

Bob Dylan and his band @Zepp Tokyo Mar.21,2010

2010-03-22 | LIVEにまつわるあれこれ
今にも開きそうな桜の梢を見上げつつ、、Zepp開場の列に並び、、

チケ番号のわりにはかなり前の方に入れました。 でも周りは9割かた男の人なのでなかなか視界を確保するのが大変です。 、、けど、、 こんな前の方でスタンディングライブに臨むのは、、 もう8年も前になったフジロックのパティ・スミス以来かも。。 しかも、 フジロックの前列よりも混み合い具合が凄い~。。

先日、、 しょうもない関心事ですが、、と書いてました チャーリーセクストンさんのお姿、 指輪のチェックは、、 右手の人差し指と、左手の小指に大きめのシルバーのリング。 それから、、 黒いスーツ、黒いシャツの胸元に 最初は隠れていましたが、動きが激しくなりだした中盤には、胸元からシルバーのペンダントがとび出して、、 あれ、チャーリーがいつもしてるものですけど、 なんかこれも太い指輪のようなものを鎖に通しているように見えますが、、 何だろ。。。 今度、オペラグラスで見てみたい。。 というわけでファッションチェック 終わり。

セットリストは Sony Musinの特設サイトからいただきました(>>
1. Watching The River Flow
2. Don't Think Twice, It's All Right
3. I'll Be Your Baby Tonight
4. Sugar Baby
5. Tweedle Dee & Tweedle Dum
6. Shelter From The Storm
7. Summer Days

前半はなんか歓喜の連続でした! 
目の前のボブ・ディラン&チャーリー・セクストンの姿にぼーーっとなっているままにオープニングを聴いて、 2曲目のイントロできゃぁあ!、、、と。 「くよくよするなよ」
ボブがストラトです。 エレキギターを構えたディランの姿はやっぱりカッコいい! Don't Think Twice, It's All Rightの言葉に泣きそうになります。。。 そしてこの曲にはやっぱりギターが似合う! Bluesに変化するラストには 胸の中できゃーきゃー叫んでました。
3曲目I'll Be Your Baby Tonightも、ボブ、ストラトです。 ボブがリードをとる間、 ボブと並んでチャーリーが、視線をじっとボブの手元に注いで それに合わせてそっと自分の音を加えています。 チャーリーのこういう時の、 なんか嬉しそうな表情。 このふたりのツーショットのギタープレイが、 私にはこの晩の最高の絵でした。 あの瞬間を額に納めて飾っておきたいです。

Sugar Babyもすごく聴きたかった曲。
ボブは 手を客席のほうに伸ばしては、 誘うように笑顔をみせます。 あのボブの手の先に見えてたらいいな、、、なんて思いつつ、、、 見えてなかっただろうな、、(笑)

チャーリーは、 なんか始めかっらすごくノッてる感じがしました。。。 常にボブの演奏を注視しているから、 動画とかで見ると 険しい表情に見えることが多いのですが、 ボブとのツアーも長くなってけっこうリラックスしている感じ。
Tweedle Dee & Tweedle Dum は特にね! チャーリー、 もうノリノリでした。 動きもだんだん激しくなって、 途中、 かがみ込みながら髪の毛を左手で クシャクシャっと。。 なんであそこで髪をくしゃくしゃにする必要があるのか(笑) わかりませんが、、 ノッてくるとじっとしてられなくなるんでしょうね、、きっと。 めっちゃ可愛いかったよ!

そして ボブがキーボードを弾くいろんな曲で、 チャーリーはそばに寄って行っては、、 ギターのリードを弾いた後に 少し低く身を反らせて (これでどう?) というように  斜めにちらっと見上げるような視線をボブに送ります。 それが妙に子供っぽくて。。。 前にコメントで書いていただいた 「お父ちゃんに褒めてもらいたい息子みたいやな」、、というのは まさに名言!  (ドイルもソロを弾いては、 クラプトンさんや、 ロジャー・ウォーターズさんに ねぇいまの見てくれた? と言わんばかりのにやけた視線を送りますが、、 それと同じ。 ふたりとも可愛いなぁ、、、) 

たしかSummer Daysでも、 ボブがキーボードのソロを弾いている間、、 次にどう弾くか考えてるみたいに、 髪の毛をクシャってやってましたね。 あとノリノリになってくると、 頭を左右にぶんぶん振るし、、。。 心からボブとの演奏を楽しんでる感じでした。 

8. Tryin' To Get To Heaven
9. Cold Irons Bound
10. Mr. Tambourine Man
11. Highway 61 Revisited
12. Not Dark Yet
13. Thunder On The Mountain
14. Ballad Of A Thin Man

後半はこの通り、 緩急の曲が交互に繰り返されましたが、 ハードな曲の客席の盛り上がりようが尋常ではありませんでしたね。。 Cold Irons Boundなんて、 ビートに合わせて縦方向にみんな身体を揺すって、、 ぎゅうぎゅう詰めだし、、 なんじゃこりぁあ、、モッシュしてるみたいだぁ、、、と思いつつ耐えてました、、(笑) いやいや、、 大変だったけど演奏は素晴らしかったです。 
、、 そんなオーディエンスの様子を見ても、 ボブはほんとに嬉しそうに余裕の笑顔。

Mr. Tambourine Manがきて、、 ここでもまた きゃぁあ、、、と胸が高鳴り。。。 ボブはまるで語りかけるように、 それは穏やかに Sweetに。。 チャーリーのギターも優しく歌ってました。 

ボブはなんか終始、 余裕の表情で 笑顔がとっても多くて、、 かつての 眉間を寄せて歌うような、、 そんな表情をよく覚えているので、 あれから長い長い年月を歌い続けて こんな素敵な余裕の表情になるのかなぁ、、、とちょっと感慨深く、、、 でも、 それが愛想ふりまいてる笑顔とは全然ちがうのですよね。 ものすごくチャーミングで、 魅惑的とさえ見えるような。。。 笑顔でさえ 煽っているような、、 そしてこちらは その笑顔に煽られて、 とろとろになってしまうような。。。


15. Like A Rolling Stone
16. Jolene
17. All Along The Watchtower

アンコールもすごい盛り上がりでした。 若い子は腕を振り上げるは、、 飛び跳ねるは、、で だんだん ステージが見えなくなる私。。。

メンバー紹介では、 チャーリーはしゃがんだまま、 ちょっとギターの陰に半分隠れるようにギターを立てて ご挨拶。 、、、チャーリーがしゃがんだりするのは、 ギターを膝の上で弾くのがいい時、、 という理由もあるかもしれないし、、 背の一番高いチャーリーが、 他の人を立てるように自分が低くなってる、、って時もあるように思うな。。 だから ボブがソロを弾いている時など、 けっこうしゃがんでるようにも見えます。 (ARCでもよくチャーリーはしゃがんで弾くから、 それを見慣れてる私にはぜんぜん違和感ないんですけどね、、)

面白かったのは、、
、、ラストの整列の前、、 ギターを置きに行ったチャーリーが、 珍しくオーディエンスに片手を軽く上げて視線を客席に向けたので (私の位置からは一番遠くて定かではないんですが、、) 、、でもそのあと、、 整列している場所に自分の立ち位置がなくって、 隣のスチュさんに (僕入れてくれる?) みたいな感じにしてたのが可笑しかったです。 (遠目だったのでちがったらスミマセン)

 ***

ボブとチャーリーの視線のやりとりが目にできただけで ほんとうに幸せな一夜でした。










この桜も Zepp Tokyo Tour の間に 満開になるでしょうね!
 

I can live on rice and beans...

2010-03-19 | MUSICにまつわるあれこれ
Bob Dylanのオフィサイトはほんと良く出来ていて、 毎日のセットリストのそれぞれの曲に 試聴ボタンもついているので、 大阪からの曲をちょこちょこクリックしながら、、 自分ならどの曲を聴きたいかな、、、とか やってみるんですが、

どうにも曲数が収まりきらない、、 ムリ。

ところで、、 ここ10年ほどのアルバムの中では、、 Modern Times が一番好きです。 チャーリー・セクストンさん参加の、Love and Theftも好きだけど、、 でも、 モダン・タイムスかな。。 いっぱい聴きたい曲、ある。

今日のタイトルは 「Workingman's Blues #2」の歌詞から取りましたが、 どれか1曲だけ聴かせてくれるのなら、コレ。 自分はやっぱりこういう歌がいちばん好きなんだと、、 そう思う。 むかしから、、 I Shall Be Released とか、、、 Lisence To Killとかも、、、。。 戦争の親玉も、、やったんだね、 すごいね。。

 ***

、、、13か、 14の頃か。。 それまでにディランの曲は 「風に吹かれて」とか「コーヒーもう一杯」とか ラジオで聴いてはいたけど。。 ボブ・ディランという人はこんなすごい歌を書くんだなぁ、、、と ほんとにすごいな、と子供なりに思った歌は 「I Shall Be Released」。 ラスト・ワルツの音源が最初だったのかどうかは よく覚えてないけど、、 ラストワルツの記事はミュージックライフでたくさん見て知っていたので、 その頃 ラジオとかで聴いたのかもしれない。 

元来が PUNKS の子供だったもので、、 大人のディランファンの方から見れば笑っちゃうような事ですけど、、 その同じ頃、 英国のトム・ロビンソン・バンドが 「I Shall Be Released」をカヴァーしたんですよね、 あの 「2-4-6-8 Motorway」のB面で。。。 

さっき、、 不意にそんなことを想い出して、、 TRBのアイシャルビー、、てどんなアレンジだったっけ、、、と (例の握り拳のシングル盤、持ってたけど どこ行っちゃったんだろ、、) 、、もしやと検索したら、 ボトムラインでのLIVEバージョンが聴けました。
Tom Robinson Band - I Shall Be Released - Live 06.15.1978


うっわぁぁ、、、。。。 そうだ、、、そうだったけ。。。 途中でメロディが変わって(ここがTRBオリジナルのメッセージなんだろう)、、 そのあとのギターソロ、、、 かっこいぃい~~~~~! 涙でてきた。。。 

ほんとに、、 ディランさんのファンから見たら 大ひんしゅくかもしれないんですけど、、 子供の自分には物凄く力を与えてくれた曲。 一生懸命 英語の歌詞も辞書ひいたし。。 
、、、子供らしい子供で生活できる状況じゃなくて、、、 大人のいまの自分から思えば、 よくもまぁグレもせず、、(多少グレたか、、?) 自殺もせず、、 よく生きたよな、、、 と、 13~15がいちばん大変な境遇だったから、(いじめとかではなく、ね) 、、歌にはとにかくいっぱい力を貰った。 歌と、ギター。 この歌もそのひとつ。。。 

それで78年だっけ? になって、 「The Last-Waltz」のライヴアルバムを兄貴が買って、、 それはそれはジャケが擦り切れるほど聴きました。 ほんとに満を持して、、って感じでディランが現われて、、(現れて、、って まだその時は映像見てないけど)、、 あの声で歌い始めるでしょ? とにかく、 ディランは特別な存在、、 って、 あのライヴを聴いていた自分も そう思いました。 I Shall Be Releasedを書いた人は、この人なんだ、、 こういう風にLIVEで歌うんだ、、、って。。 そういう意味では、 ほんとにラストワルツの中では ディランは神様、、みたいでしたね。

のちに、、 RCサクセションで この歌を聴いた時も、、 けっこう泣きましたっけ。。。

いかん、、、 これ以上書くと 壊れそうだ。。 アイシャルビー、、は 今回は 聴けなくてもいいです。 そんなに簡単に聴ける歌ではないもの。

 *** 

I can live on rice and beans、、、 
私は米と豆だけで生きていけます。。。 ゴージャスなケーキも、 ステーキも無くてもいいです。 だけど、 音楽は聴いていたいです。 ボブ&チャーリーにも会いに行きたいです。

、、 ほんとに会いに行っちゃうの、自分? 、、 と たまに正気に戻って焦ったりしてます(笑)