えべっさん

えべっさんの賑わいは、とても素敵なものです。
誰もが「商売繁盛」を願い、「頼みまっせ。えべっさん。」と、かしわ手を大きく打ち鳴らします。

近所のえべっさんに行ったのは、宵えびす。
まだ、人もまばらで、高年齢の方が大勢いらっしゃいました。
参道の出店も、「これから儲からせてもらいまっせ。」と、笹をもった方たちを凝視しているのでした。

その中の私は、心もとない顔で参道を歩きます。
「いい写真が撮れるだろうか。」や、「去年と一緒じゃいやだなぁ。」と、不安顔です。
案の定、その不安が的中したのです。
どうも、人を撮るのが苦手な私は、レンズを向ける人にいぶしがられます。
まあ、これも馴れかもしれませんが。

だいぶ前に買ったお守りを返上しようと、ゴミ箱に向かいますが、なんかお守りをゴミ扱いするのは、ちょっと心が痛くて、やっぱり持って帰ることにしました。
これもご利益があってからお返しすることにします。

商店街をうろうろ歩いていると、お花屋さんがありました。
お花のセールをやっています。
大概は、高価なお花が、小売され１本、1本自分で選べました。
「次の写真の題材にしようかな。」と、ガーベラを２本買いました。
今年は、私の写真の躍進の年にしよう。と、年始早々、飛ばし気味に頑張っています。
いつか。「あれ成長しているかも。」と、思うときがくればいいなぁ。と思っています。
私の黄色いお守りは、「商売繁盛」じゃなくて、「写真の腕前の成長。」のものとして、大事に持っておくことにします。