草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

伊豆半島の旅 一章

2010-06-01 06:13:57 | おでかけ
5月29日、朝、5時50分に家を出る。
例のごとく最寄り駅、金島から始発に乗り、
横浜で、
前日に、熊本から上ってきていた母と妹に合流して、
伊豆半島の旅へ。

2年半ぶりの3人で旅、
今秋、80になる母との思い出づくりの旅である。



     ::::


ちょくちょく、母と旅している妹が、
あちこちにサプライズを企画してのこの旅。
横浜で乗りこんだ母は、座席にいるワタシにびっくり。
前夜の我が娘との驚きの再会と共に、
しばらくは、
あら!まあ!!の話で盛り上がる。


「踊り子ビュー」の窓に、
ポツポツあたっていた雨も、
下田に着いたころは上がっていて、
まあ!ラッキー。
そこから、海岸沿いをバスで。
くねくね変化に富んだ窓外の海の景色を見ながら、
金目鯛弁当を食べながら、
「きれいかねぇ~」を連発しながら俳句の町松崎まで。

俳句をたしなむ母は、
長八記念館や風情あるナマコ壁のある古い町並みを散策しながら、
いたるところにある句碑に足を止め、
「ウーン」と一句。
甘い物好き3人は、ギャラリーのカフェでお決まりのクリームあんみつ。
そこから、少し戻って、その日は、雲見で泊まる。

温泉に入ると、
母が背中を流してくれた。
何十年振りだろう。
子どもの頃、
「痛い、痛い」と嫌がり、逃げ回っていたあの母の垢擦り。
大人になっても、結構キツかったのだが、
今はもう、少しも痛くはなく・・・・
ワタシは、
「流そうか」
を、とうとう言いそびれてしまった。
湯船の中から、
妹が流す、老いた母の背中を見ながら、
ついさっきの母の手の感触を
しっかり、
しっかりと心に刻みつけようとしていると、
不意に、涙がぽとぽと湯船に落ちた。



    夕食は、
    館主が採ってきたばかりという海の幸が、山盛り。
   


                                  つづく・・・


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