鉄ちゃん爺やの 独り言

鉄ちゃん爺やは大阪に住んでますので
画像で隠れた関西の名所も紹介します。

鉄ちゃん爺や    明石市 ・ 子午線の街を訪ねて

2013-03-28 20:39:32 | 日記
魚の棚(うおんたな)の商店街を後にして1kmほど歩いてみまひょかな。

魚の棚を東へ抜けると明石銀座という大通りにでますんや。


(明石銀座)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット


画像の奥の方へ行くと300mぐらいで明石港になりまんねんで。

昔は「たこフェリー」と呼ばれる船が淡路島北端・岩屋港とここ明石港を
結んでましたんや約30分チョイでしたかな。

明石海峡大橋が開通して数年前に惜しまれながら廃業に追い込まれましたんや。

わては反対に国道2号線の方へ行きまっせ。


(国道2号線 明石駅前付近)


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明石市は「子午線の街」と称してますんや、日本標準時の元になる東経135度の
子午線が通過しているのはご存知でっしゃろ。

子午線とは天空の真北を「子」(ね)とし、地平線の真南を「午」(うま)を結ぶ
経度を昔の十二支を使って表した物でっせ。

だから子午線自体は世界中に数え切れないぐらいある訳でんな。

1884年(明治17年)に国際子午線会議が行われイギリスのグリニッジ天文台を
経度「0度」として東へ180度、西へ180度の経度が決まりましたんや。

フランスはパリの天文台を経度「0度」にするように強く要求したが
結局はイギリスのグリニッジ天文台が勝利した訳ですわ。

だから明石市が東経135度の子午線に決まったのは偶然のような話でんな。

もしパリの天文台が経度「0度」に決まっていたら富山市か豊橋市が
「子午線の街」になる処だった事になりますんや。


(明石市の消火栓)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

明石海峡大橋は神戸市の垂水区と淡路島の淡路市を結んでいるはず
明石市が消火栓の図柄として勝手に使っても良いのかしら?

まあ~ 明石海峡と名前が付いているから細かい話しはやめておきまひょ。

中央に描かれているのが明石市立・天文科学館で明石市のシンボル的な存在で
この高い塔の下を東経135度が通って居ますんや。


(明石市立 天文科学館)   (兵庫県明石市人丸町)


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この天文科学館は1960年(昭和35年)に完成しましたんやけど
あの阪神淡路大震災で大きな被害が出て3年ぐらい休んでましたんや。

画像に見えている時計も震災の5時46分で停まってしまったそうですわ。

服部セイコーさんの寄贈で新しいのが取り付けられたようでんな。

明石海峡大橋はまだ工事中だったようでっけど設計図では全長3910mだったのが
完成した時には全長3911mになったそうで海峡が1mだけ広がったようでっせ。

震源地にも近かったので天文科学館に大きな被害が出たのも納得しますな。


(明石天文科学館の プラネタリウム)


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このプラネタリウムは現在の処、現役では日本で最古参の機械なんだって。

阪神淡路大震災の際もこのプラネタリウムだけが奇跡的に助かったそうですわ。

カール・ツアイス・イエナ社という東ドイツ製のプラネタリウムの機械で
1960年(昭和35年)の開館当時から稼働しているんだって。

そう言えば~ 東ドイツなんて国が昔はおましたな。

プラネタリウムを日本語に直せば「天象儀」なんて無粋な名前になるんだね。


(明石市立・天文科学館 15階展望台にて)


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鉄ちゃん爺やは高度恐怖症ではおまへんので直ぐに展望台へ上がりましたで。

画像の右手遠くに見えているのが須磨の鉢伏山でっせ。

昨年の4月頃にわてのブログで紹介しましたかな。

360度の展望が望めますんで少しだけ貼り付けてみまひょ。


(明石海峡大橋 神戸垂水側)


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画像の手前は明石市でっけど明石海峡大橋の辺はもう神戸市垂水区ですわ。

この橋は2008年(平成10年)に完成した日本で一番長いブリッジですな。


(明石海峡大橋の 中央部分)  (全長3911m)


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(明石海峡大橋の 淡路島側)


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(淡路島と 明石海峡を望む) (対岸は 兵庫県淡路市ですよ)


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もう少し右へカメラを向けたら小豆島が見えてまんねんけど、黄砂で霞んでますわ。

肉眼では薄らと見えてますんやけど鉄ちゃん爺やのデジカメでは無理でんな。

今度は北の方へ廻ってみまひょ。


(明石市立・天文科学館 15階展望台にて)


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同じ位置から下を眺めたら柿本神社が見えてますな。


(明石市  柿本神社)


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昔は明石城の内に在ったそうでっけど明治維新の際にこちらへ移されたようでんな。

そう言えば、明石城の本丸の隅に「人丸塚」ちゅうのがおましたわ。


(明石城内の 人丸塚)


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柿本人麻呂さんは「柿本人丸」とも呼ばれたそうでここ明石市にも
明石海峡や須磨浦を詠んだ和歌が残されてますんや。

あちこちにお墓や人丸塚がおますんやけどここ明石城にもおましたそうな。

和歌では有名な方なんですが良くわからない実在の人物ではありますね。

この神社も含めて天文科学館辺り一帯は明石市人丸町と呼ぶそうですわ。


(明石市立・天文科学館 3階展示室)


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1888年(明治21年)までは日本には東京時間とか大阪時間などが使われていて
交通機関が発達すると非常に不便になったようでんな。

それで東経135度を日本の標準時子午線として「中央標準時」と
名付けたとHPにも書かれてますわ。

1896年(明治29年)1月1日から日本全国でこの標準時を
使うことを勅令で定めたそうでんな。

実は当時は台湾も日本領土だったので台湾と宮古島や石垣島には別の
「西部標準時」というのが存在したようでっせ。

1937年(昭和12年)に「西部標準時」は廃止となったけど
「中央標準時」という名前はそのまま、今も勅令として残っているそうですわ。

(世界各地の 現在時刻)


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(明石市立・天文科学館正門にて 自分撮りで撮影)


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(源平の古戦場 旧跡 馬塚)


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乗ってきた馬を戦いで傷ついたのかここへ埋めたということでしょうな。

この辺りは平家方が戦いに敗れて海へ逃れた道だと書かれてましたわ。


(両馬川の旧跡  説明板) 


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一の谷で源平が戦った後に平家方の武将はここまで逃れてきて
明石の浦から船に逃れようとしたんですな。

鉄ちゃん爺やは須磨の古戦場から直接に前の海へ逃れたんやと考えてましたがな。

そうすると約10kmぐらい西へ落ち延びたということになりますかな。

それでは山陽電鉄の人丸前駅へ向かいまひょ。


(山陽電鉄 人丸前駅)(ひとまるまええき)


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(姫路行の特急電車が通過)


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この駅は日本標準時子午線が通過する珍しい駅なんですよ。

東経135度の子午線は日本海の京丹後市から豊岡市や西脇市を通って
明石市から淡路島をかすめて和歌山市の友ヶ島で太平洋に抜けていますんや。

ただ12市町村を通るこの子午線もほとんどが山間部や交通の便の悪い処を
通過してますんで、この山陽電鉄の人丸前駅が名所に成ってまっせ。

この人丸前駅の名前も柿本人麻呂さんから貰った地名ですな。


(東経135度子午線  人丸前駅ホーム)


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(東経135度子午線を通過する JRの快速電車)


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この人丸前駅の南100mぐらいの所には「子午線郵便局」が出来たそうですわ。

他にも国道2号線には「子午線交番」も有るとかは帰ってから知りましたがな。

さすがに「子午線の街」と名乗るだけあって色々とやってはりまんな。


(JR明石駅発行のきっぷ)  (大阪駅まで890円でした)


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(JR明石駅 新快速ホームから 明石城を望む)


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最後に蛇足になりまっけどGPSで測量した東経135度は約120mほど
西へズレているそうで、これを「地理学経度」と呼ぶそうだっせ。

今までお話した東経135度の子午線は「天文学経度」と呼ぶんだって。

確かに地図で調べたら東経135度は少しだけ西へズレてますな。

両方共に間違っている訳ではおまへんので念のため。

明石市のデジカメ散歩はこれでお仕舞いにさせて貰いまっさ。

ほな~  今日はこれで、さいなら~


コメント (16)
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