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くらしデザインスタジオ@楽(^^)

住まいや街など、様々な暮らしの提案やサポートをする中で、なんとなく気になったこと…!?イロイロです。

ポリカ熱伸縮の追従

2015-05-17 | 街のモノ

少し前に、ステラタウンのデッキの採光屋根のひび割れです。屋根のポリカ?の素材が割れている訳ではなく、おそらくそこに貼ってあったフィルムが割れているのではと思います。施工者が意図したものでも、あまり良いものでもありませんが、ここまで見事に?ひび割れると、ちょっと写メ撮りたくなってしまいました…。

よくカーポートなどの屋根に使われるポリカーボネートや硬質塩化ビニルは、熱伸縮が大きく、冬の低い温度の時と夏の温度の高い時期との差による伸縮に、貼ったフィルムが追従できなかったのではと思います。特にフラットな屋根のようなので、より伸縮の影響を受けそうです。また、日差しが当たる場所でもあり、フィルムの紫外線劣化などもあるのでしょう。

ちなみに、ポリカや硬質塩ビの線膨張係数は60×10^(-6)/Kくらいだそうで、-5℃~60℃の温度差があるとするとして大雑把に計算すると、約4mm/1mあたり、もの伸縮があることになります。この伸縮を変形で吸収するため、一般的には波板や角波板の断面形状のものが使われますが、小面積ではデザイン性を重視してフラットな平板が使われることが増えてきました。その際は、押さえのビス等の穴をルーズにして、変形に対応させているようです。