30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

めずらしや、まん丸のヤツガシラ

2020-01-05 | サトイモ


上が従来のヤツガシラ、下が新種・丸系ヤツガシラ

2020年のはじめに。このブログは80坪の菜園の記録である。ことしで15年目に突入した。更新した記事の数はいま2,920回になる。飽きもしないでよくここまで書いてきたものである。

ことしは6回目の年男になる。年を取ったものだと、このところ年々集中力が衰えていくのがよくわかる。というのも、こんな短い駄文の記事でも一気に書けなく、途中一息入れることが多くなってきたからだ。

内容だってマンネリだというのはよくわかっている。それでもネタを探しては書いている。それがボケ気味の頭にいい刺激を与えていると信じて、ことしも書き続けていく。

菜園は一年ごとの小さな世界である。それでも同じ日がない。どこの分野でもそうだろうが、日々新しいことが待っているのがいい。

年の初めの話はサトイモ。そのなかでも、おせち料理に欠かせないヤツガシラだ。サトイモのなかでもわたくしが一番好きなのがこれ。うまい。年の暮れになるとスーパに並ぶ。高価である。ヤツガシラは、親イモと子イモが分離しないでひとつの塊になる。ごつごつしていて、皮をむくのが面倒なのが難点だ。

秋に収穫するとまっさきに食べれるのがヤツガシラの煮っころがし。好みはやわらかく角がくずれるほどに煮て、きんとんみたいにとろりとした舌触りになるよう仕上げる。野菜ではなく和菓子になる。

昨年の11月のこと。知り合いの農家から、「これはめずらしいよ」と言って、丸いヤツガシラをいただいた。大きく、すっきりといい形の丸い親芋である。

従来のヤツガシラとはまったく異なる形である。さっそくネットで調べてみると、埼玉県農林総合研究センター園芸研究所が系統選抜した品種のようで、平成24年年から埼玉県深谷市あたりで栽培が始まったというから新しい品種になる。「丸系八つ頭」としてネットで販売している。

菜園をやっているおかげで親しくなったこの農家からは、新しい情報をたびたびえることができる。有難いことである。それが刺激となることが多い。

正月の3日。おせちのヤツガシラを食べてしまったので、それまで大事に貯蔵していたこの丸系ヤツガシラを食べてみることにした。もちろん煮っころがしにして。なにより気に入ったのが、皮がむきやすいことだ。それも皮が薄いから短時間ですませることができる。

味はどうか。これが肝心なところだが、従来のものとまったくそん色ない。甘みさえ感じられる。上等である。扱いやすくてうまいのなら、ことしはこの丸系ヤツガシラを栽培しようという気になる。

ここまで書いてきてふと戸惑いが。ヤツガシラが縁起物としておせち料理に使われるのは、その姿、面構えにある。まん丸では、縁起物にはならない。となると従来のヤツガシラは栽培を続けておせちに使い、新種の丸系は普段食べるのに作ればいいのかなと。

サトイモの種類がまた増える。いまでも食べきれないほど栽培しているのだから、今年は品種と種イモの数を調整しなければと悩ましいのだが、丸系ヤツガシラの栽培がいまから楽しみになっている。


      

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