30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

平標山ー上越の春の雪山を歩く(2日目のその1)

2010-05-02 | 登山

平標山 

 文句なしの快晴で、文句なしの展望が待っていた
白く輝く上信越の山々に見とれ、佐武流山をさがした



背後の山々を振り返りながらもう一息で稜線だ


 

山行日 2010年4月24日(土)~26日(月) 2泊3日
天気 晴れ
メンバー 登山仲間14人

平標山 4月25日(日)

コース&タイム
共同通信・谷川保養所8:20=9:25平標登山口(元橋駐車場)9:40-平元新道-12:20山の家と平標山を結ぶ稜線に出る12:45-13:20平標山13:30-13:50山の家14:05-15:00平元新道-16:00平標登山口(元橋駐車場)16:10=17:20谷川保養所 
冬道ルート
平元新道から山頂をピストンする計画だったのだが、積雪期のいまは夏道とは別に冬道がある。冬道は尾根伝いに行き、山の家と平標山を結ぶ稜線に出る。


平標山の頂からの展望には、なにひとつさえぎるものがない。春の雪山の雄大なパノラマが広がった。下山の関係で山頂での時間は10分間だった。目を凝らしてくまなく周囲の山々を眺めた。清々しいといったらない。濃密な10分間だった。

山行2日目のきょうは平標山を登る。
目覚めてすぐにカーテンを開けると、すばらしい青空が広がる。はっと気がついて宿を出た。宿の前から谷川連峰の「俎(まないたぐら)」が眺められる。青空に輝く白い峰。「こりゃあ、きょうは期待できるぞ」



元橋駐車場から出発。一般コースは松手山、山の家を巡るラウンドコースだが、きょうは平元新道から山頂をピストンする。



別荘地を抜けると雪道だ。天候不順で雪解けは遅れている。



平元新道から山の家を目指す。踏み跡があった。これを追う。なかなかの急な登りだ。

赤テープがあったので、なんの疑問もなくトレースをたどっていった。しかしこの赤テープも2カ所だけで、それ以後まったく赤テープが出てこない。どうも道を間違ったのではないかと、そう思いながらも、複数の踏み跡がずっと続いているので、その道を追う。灌木や笹をつかまって登るほどの急斜面が連続して出てきた。このあたりでメンバーもこの道でいいのかと不安になってきた。



そんな不安をはっきりと胸に抱くようになった時である。なんと上から2人が下りてきたのである。
「平標山へはこの道でいいのですか」
「これは冬道で、積雪期はこのコースを登る。山の家から少し登ったところの稜線に出る」
これを聞いて胸をなでおろした。タイミングよく出会えたもんだ。

それからすぐに赤テープが出てきた。尾根伝いに赤テープが頻繁に出てくるようになった。単独なら、赤テープが消えてからここまで来ているだろうか。トレースがあるとはいえ、不安になって引き返したと思う。

稜線が見えてきた。ひと頑張りだがさすが厳しい登りだ。苦しさも後ろをなんども振り返ることで和らぐ。この見事な景観を立ち止まっては見ない手はない。

やっと稜線に飛び出した。たしかに山の家から少し登った平標山への稜線に出た。絶景が待っていた。喘ぐ息を整えながらも立ちすくんだ。信州と越後の境となる山々がずらりとお出迎えだ。右から苗場、佐武流、岩菅、白砂とかつて歩いた懐かしの峰々。とっさに「佐武流はどこだ」と思った。この山はどこからも姿を見せない。だから同定はむずかしい。しかし私の前に広がる重畳たる峰峰々のなかに必ずや佐武流は存在する。佐武流はきっとこちらを見ているはずだ。そう思うことにした。思い出のある佐武流だけに、あれかな、こっちかなとピークを追う。うれしくて幸せな時間ですね。

とおく「浅間山」も見える。

仲間も次々と登ってきた。



急いで平標山を目指す。緩やかな稜線を登る。山頂近くになると風が出てきた。指が冷たい。手袋を重ね、上着をはおった。いよいよだ。



→「平標山」のその2へ続く。


 

                



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