11月24日(土) 14時から平家物語を読む会がありました。会場の尼崎市中央図書館の都合で、第4週開催に変更となったため、出席者はいつもより少なく、25名でした。
鶏合 壇ノ浦合戦の続きから読み進める。
先ずは前回の復習から。壇ノ浦合戦の地図の確認と、史実との検証を行う。冒頭で義経は周防で兄の範頼と合流したとあるが、これは史実と違う。範頼は既に九州に渡っており、筑前葦屋浦で平家与党の原田種直と戦っていたのだ。
熊野別当の湛増はどちらに加わろうかと迷って、熊野権現のお告げに加え、白い鶏と赤い鶏7羽ずつ権現の神前で勝負をさせた結果、白い鶏がことごとく勝ったので白(源氏)に加わったとあるが、これは眉唾。史実を調べると以前から源氏に心を寄せていたのだ。
また河野四郎通信も源氏に加勢した結果、平家物語では源氏の舟は三千余艘、平家の舟は千余艘とあるが、吾妻鏡には源氏八百四十余艘、平家五百余艘とある。少しオーバーな表現となっているのだ。
いよいよ元暦2年3月24日の卯の刻に豊前国 赤間の関にて戦が始まる。ここで義経と梶原景時がどちらが先陣をするかを巡り同士討ちになりそうになった。これは以前習った逆櫓の場面の繰り返しである。この場面は虚構であったとしても真実に近いのだろう。義経と景時の確執、梶原らしさ、義経らしさが良く出ている場面だ。
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