今日の一言(6月18日) 美人の日本語(山下景子著 幻冬舎)より
序破急
おのおの序破急をそなえたり(「拾玉得花」)
序破急という言葉は、雅楽、能、舞踊、連歌など、さまざまなジャンルで使われています。
もともとは、雅楽の曲の構成で、「序」ははじめの、ゆっくりとした、拍子にはまらない部分。「破」は中間部で、拍子にあった、緩やかなテンポの部分。「急」は最後の、早く軽快な部分ということです。
やがて、世阿弥が「全てのものに序破急がある」と説いて、序破急を重んじるようになり、さまざまな分野へと広まったようです。
生命のリズムも決して一定ではありません。
たとえば、努力しても努力しても、成果が出ないとき・・・・・、それは、あなたの「序」の時。リズムに乗って順調に進める「破」の時や、勢いづいてぐんと伸びる「急」の時が、その後にきっと、待っています。
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