K.テツのひとりごと

行動記録、趣味の話などを書いてゆきます

信長公記を読む会(1月度)

2013年01月12日 | 講座・会合

1月8日(火) 10時から信長公記を読む会がありました。出席者は23名で、今回から新に高橋氏が加わりました。

年末に、砂川先生の新しい学術書「徹底検証 一遍聖絵」が出版されたこと、吉川弘文館の人物叢書から「織田信長」(池上裕子著)が出たことの紹介があったのちに

巻一 (3)信長御憑み御請けの事 の後半から (4)信長御入洛十余日の内に御畿内隣国仰付けられ、征夷将軍に備へらるるの事 の途中まで15行ほど読み進みました。

(3)の後半に、8月7日から近江の佐和山に信長が7日間逗留し佐々木承禎を味方に付けようとしたが聞き入れられなかったので、近江を征服する決意をしたとあるが、この信長公記の5行ほどの文章の背景を地図、浅井、朝倉家の系図、レジメの中にある多くの資料(当時の政治情勢、文書や学説)を用いて説明して頂く。①浅井長政と信長の関係、市と長政の結婚した時期はいつか ②佐々木(六角)承禎が信長に味方しなかった理由 などについてであるが、文書を丁寧に読み込み、推理小説作家さながらに人物像を浮き彫りにして、結論を出して行くさまはとても面白い。

(4)には9月7日からの近江討伐の様子が描かれているが、信長軍のスピード、相手の意表を突く戦いぶりが記されており、これまた面白い。

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