ベルギー アントワープ １ マルクト広場

聖母教会の塔が聳えるアントワ－プの街

暫くそれてしまいましたが、ベルギーの旅の続きとして
今回はアントワープについてご紹介します。

アントワープ

ベルギーの首都ブリュッセルの北50kmにある人口45万人の町で
ブリュッセルに次ぐ第2の都市です。

英語で「アントワープ(Antwerp)」
現地の言葉では「アントウェルペン（Antwerpen）」といいます。

15世紀後半にブルージュを追い越して毛織物交易の中心地となり
さらに16世紀にはヨーロッパの商業・金融の中心地として隆盛をきわめました。

一時スペイン領となって衰えましたが
現在は臨海工業地帯として栄え、またヨーロッパ第2位の港となっています。

巨匠ルーベンスの故郷としてバロック芸術の花開いた芸術の都であり
またダイヤモンドの町、そしてファッションの町としても国際的に知られています。
日本人には「フランダースの犬」の舞台の町として有名です。

先ず町の中心ともいうべきマルクト広場を紹介します。

マルクト広場

マルクト広場は、ギルドハウスや市庁舎が並ぶ町の中心広場です。
巨人を退治したという伝説が残る町の人気者、英雄ブラボーの像があります。

ギルドハウスとブラボーの像

ギルドハウス

ブラボー像の噴水とアントワープの名前の由来

　

言い伝えによれば、アントワープという街の名称は
神話の巨人アンティゴヌスと英雄ブラボーの伝説に由来しています。

それによると、アンティゴヌスはスヘルデ川を渡ろうとする者に通行料を要求し
それに応じなかった者の片手を切り落として河へ放り捨てていましたが

若き英雄ブラボーがついにアンティゴヌスを退治し
その手を切り落として河へ投げました。このことが

「Antwerpen」（「手を投げる」の意）という名の由来となった様です。
「ブラボーの像の噴水」は、この伝説にちなんで建てられました。

噴水トップのブラボーの像

市庁舎

市庁舎。道路標識が入ってしまいました。

沢山の旗が飾られており、日の丸の旗もありました

市庁舎はアントワープが繁栄を極めた１６世紀に
従来あった建物が手狭になったため
１561～1565年にかけて建てられ、一大商業センターになった建物です。

この壮大な建物は正面の幅は７６米あるルネッサンス様式の建物で
北・中央ヨーロッパの多くの官庁建築のデザインに影響を与えました。

建物の前面は像、紋章、各種飾りで飾られています。
建物のトップには、当時の神聖ローマ帝国の中心地Ａｃｈｅｎに向いた鷲の像が
その下の建物の中心には聖母マリアの像があります。

聖母マリアの像と王の紋章

１階の石造りの部分の４５の小さな入り口の中には小さな店が入り
その小売店経営者から使用料をとって建設費の一部としました。

２、３階は、左右にドーリア式とイオニア式の円柱の大きな窓で
しきられており、４階はオープンな回廊です。

また後述フランダースの犬のネロが
絵の学校に行けるという「絵のコンクール」に出展し
落選の結果が発表された場所とされているのがこの市庁舎です。

この建物の内部に入ったかどうか記憶がありませんが
現地で購入したパンフレットに豪勢な内部の写真がありますので少し紹介します。

なお内部の君主、市長、画家等の多くの肖像画等豪勢な内部装飾は
１９世紀のものだそうです。

レイスの間。市長が高位の来客をもてなす応接間

小レイスの間
レイスは上の部屋の肖像画を描いた画家で市ガレイスに金の月桂冠を贈呈した部屋

市長の書斎
暖炉の上の浅浮き彫りには、キリスト受難像が彫りこまれている

会議室　見事な格子天井

大きな階段、高い天井、立派な壁画

• #ヨーロッパ

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