再開発の進む東京大手町

２０日に約２０分間散歩出来た事に気を良くして
昨日は東京で２ケ月に１度開催されている同じ事業部にいた
年寄り仲間の昼食会に７ケ月振りに出席しました。

この会も発足から相当の年数が経ったため、会員の大半は８０代以上となり
亡くなられた方や出席が困難になった方も増え
昨日は６人だけの出席でしたが、楽しく語り合う事ができました。

昨日歩いた場所の地図

会場は鎌倉橋にあったため、地下鉄大手町駅で降りて
上の地図の右下「大手町Ａ４」から地上に出て、そこから上の方の鎌倉橋に行き

会の後の帰りは鎌倉橋から左の神田橋交差点へ行き、そこで左に折れて神田橋を渡り
左下のC4から地下に入り大手町駅に戻りました。やや痛い程度で歩けました。

サンケイビル前の造形物

サンケイビル前の造形物

地上に出た所のサンケイビルの前には、巨大な朱色の造形物があります。
これはアレクサンダー・リーバーマンの作品「イリアッド・ジャパン」で
小生には分かり難いのですが、プレート説明によると

「大地から生えた柱を軸に、天に向かって増殖していく造形は
文明の創造や再生を暗示しているようです。
斜めに切られた円柱が作る楕円形の切断の連鎖が力強くリズミカルな音楽を奏でています。

イリアッドはホルメスの作と伝えられるトロイ戦争をうたった古代ギリシャの叙事詩。
芸術において重要なのは、スケールを通しての畏敬の念と圧倒的なエネルギー
と語るリーバーマンの面目躍如たるモニュメンタルな作品です」とありました。

サンケイビル

サンケイビル前から見た、鎌倉橋と反対側のビル

大きく変わる大手町

現役時代大手町にあるビルでも仕事をしていたため、大手町は馴染な場所の筈ですが
この頃は懐かしい名前のビルが所々に見つかるものの
多くのビルが建て直されて様子が変わってきており、何処を歩いているのか戸惑う状態です。

歩き出して上の地図の「フィナンシャルシティ建設地」の側に来ると
周囲の壁に次の図の様な大手町再開発の説明があり
初めて大手町では大きな再開発事業が進められていることを知り
今日少しインターネットで調べてみましたのでご紹介します。

江戸後期の大手町

赤い所はビルの有る場所で、左上の赤の間の１の字が見える白四角の所が
後述第１次再開発事業が行われた合庁舎跡。

左上の青い所が上の白い所で、後述第1次開発事業が完成している所。
右の青が第2次開発事業が進められている後述大手町フィナンシャルシティ

今回歩いた場所を上から見た所。左上経団連会館、ＪＡビル、日経ビルが第1次開発事業。
右中央の公庫ビル横が第２次開発事業が行われているところ

連鎖型都市再生事業

大手町の建物は昭和40年前後にほぼ一斉に建設されたため老朽化が目立ち
機能更新や土地の高度利用化の必要性が出てきたのですが

金融、情報通信、マスメディアなど24時間型稼動の業種が多く
再開発を行うには困難な制約条件がありました。

そこでとられたのが、「連鎖型都市再生」というやり方で
大手町合同庁舎の跡地を活用して
先ずそこに新たな建物を建設してから地区内のビルから移転が行われ

さらに移転したビルの跡地を、次の建替え用地として使うという
連続的に街区更新を進めていく方法です。

新しく建てる建物は、景観に配慮したオフィスビルを配置し
快適な歩行者専用道路の整備、環境に貢献する緑のネットワーク

都市インフラなどを一体的に整備し、就業環境、憩い、うるおい、交流など
多様で個性的な都市活動の場を作るのだそうです。

このために名前を知っていたビルが別の場所に移っておった訳で、戸惑った理由が分かりました。

第１次再開発事業

左から経団連会館、JAビル、日経ビル

２００９年４月に完成した１次再開発事業のビルは
日経ビル155米、JAビル180米、経団連会館122米の高層棟3棟で

各ビルの保有する会議室は個別利用だけでなく
「大手町カンファレンスセンター」として一体連携施設としても利用出来るよう
低層階でつながっているようです。

勿論そこにはショップ、レストランも多数あるようですから、
ビル内散策も楽しみになりそうです。

近寄って見た経団連ビル

第二次再開発事業

第二次再開発事業は、経団連会館、JAビル、日経ビル解体後の跡地に、
２棟の超高層オフィスビルを建設するプロジェクトです。

「大手町フィナンシャルシティ」と呼ばれ、本年中の完成を目指して

地上35階、塔屋3階、地下4階、高さ177.0mの「サウスタワー」と
地上31階、塔屋2階、地下4階、高さ154.0mの「ノースタワー」の２棟の
高層オフィスビルが建設中です。

建設中のタワー

建設中のタワー