末期高齢者になってしまった老人の日記

我が家の花の写真を中心に、日々の暮らしの中で起きたこと等を書かせていただきます。

フィラデルフィアの思い出 その4

2011-09-22 16:07:02 | 海外旅行
ローガン広場とスワン噴水


ローガン広場(Logan Circle)とスワン噴水(Swann Fountain)

ローガン広場

ローガン広場はベンジャミンフランクリン通りの中央にあります。



ローガン広場は今では想像できないのですが
当初はNorthwest Squareと呼ばれ
18世紀の初めまでは、墓地や公開の絞首刑場でした。

1825年にはLogan Squareの名前に変えられ
展示会場等に使用されていました。

現在の広場は、ベンジャミンフランクリンロードの一部として
フランス人の造園家により、パリのコンコルド広場を真似て
1920年に円形広場として造られ
現在はフィラデルフィアでも最も美しい場所になっています。

円形の広場には、優美な水のバレエを見せるスワン噴水があります。

スワン記念噴水

スワン噴水

スワン記念噴水は別名「3本の川の泉」と呼ばれており
写真に見られるような彫刻のある噴水です。

噴水彫刻の作者Alexander Stirling Calderは
「川神」彫刻の伝統を踏まえて

この地域の三つの川Delaware, Schuylkill, Wissahickonを象徴する
大きなアメリカ先住民の像を造りました。

三つの像が見えるスワン噴水

上の写真で右がWissahickon川を象徴する若い女性像
真中はDelaware川を象徴する男性像
よく見えない左はSchuylkill川を象徴する熟女像です。

よく分かる様に個々の像の写真を掲載します。

白鳥によりかかる若い女性像(借り物写真)

白鳥の首を掴む熟女(借り物写真)

頭の上に手を伸ばす男性像(借り物写真)

写真に見られる様に中央の各像に寄り添う白鳥や
その周囲の池の中の蛙や亀の像から
15米の高さに間歇的に水を噴出しています

蛙の像から噴出しているのがよくみえます(借り物写真)

丁度小生が見ることが出来た噴水での水泳は
長年フィラデルフィア伝統の様で
1960年からカトリック系女子高校の生徒達が学年の終了を祝って
池に飛び込み、新聞種になっているとの事です。

その後2006年夏にフィラデルフィア市は
安全性の観点から水泳禁止を実施しましたが
其の規制も段々に薄れ、2009年には完全に自由に戻りました。



ローガン広場の直ぐ側に
フランクリン協会科学博物館の建物があります。

21日の夜AWWA研究財団のパーティーが行われた場所で
その後のAWWA総会等もここで行なわれたものと
今日まで思っていました(報告書には開催場所が書いてありませんので)。

所が今日探しものをしていた所、雑誌にこの時の事を書いた抜刷りが出てきて
AWWA総会等は、市のコンベンションセンターで
行なわれたと書いてありびっくりした次第です

この博物館のサイトを見ると
「博物館マニュアにとっては天国の様な場所」と書いてあり
昨日少し調べましたので簡単にご紹介します。

残念ながら小生夜以外は行っていません。


フランクリン協会科学博物館
The Franklin Institute Science Museum



フランクリン協会科学博物館正面(借り物写真)

アメリカ最初の科学博物館として1934年に設立されました。

フランクリンの名前がついている様に
ベンジャミン・フランクリンの思想に基いて

人々が従来および新しい科学と技術に接することで
それらを理解し、更に興味を増すのに役立つ施設として
身の回りの物から宇宙までの広範な展示物を公開しています。

またここでは多くの科学者が画期的新技術の発表をしたり
国際的な科学関連展示会が開催されたり

青少年や、地域住民に現代科学を理解させる教育等も行なっています。
(これを見てここでAWWA行事も行なわれたと勘違い)

館内のベンジャミン・フランクリン像。高さ6米の大理石像(借り物写真)

プラネタリウムや大劇場もあり
しかも手で触ることが出来る体験型展示がある博物館として有名です。

一例として67mの血管や心臓の中を通り抜けれるGiant Heartは
あたかも鼓動しているかの様な大きな心臓や血管を囲んで
例えば実際の大きさの手術室があり、心臓手術の様子がビデオで紹介される等
関連機器が周囲に並ぶ展示で、最も人気があるアトラクションの1つです。

其のほか飛行機、動く列車、人工衛星の展示もあります。


巨大心臓模型(借り物写真)


AWWA研究財団創立20周年記念パーティー

AWWA研究財団は小生が勤めていた財団と
同じ性格の財団で、本拠はデンバーにあるのですが

多分関係者が今回の会に多く集まるためでしょうか
記念パーティーが博物館の建物の中で21日夜開かれました。

AWWA研究財団のM専務理事さんとは
1899年に日本で開かれた日米政府間の会議で初めてお会いして意気統合。

その際我が家へ招待をしたり、その後小生が米国調査に出掛ける時は
色々とアレンジをお願いする間柄になっていました。

今回フィラデルフィアに来ることを事前に連絡した所
本来小生は招待される立場ではないのですが、招かれたわけです。

日本人では、大先輩で小生の財団の幾つかの委員会の委員長をして頂き
色々とお世話になっていたG教授が、奥様と一緒に招待されていました。

米国、英国からの招待客の中には知人も出席されており、
旧交を温めることが出来ました。

アメリカ民営水道会社副社長のMさんと奥さん(頂貴写真)
この方も1889年の会議に来日された方

この会の事も殆ど忘れているのですが
発言者がジョークを飛ばして皆さんがお笑いになる時に
小生はちんぷんかんで、英語力の拙さを感じた事は覚えています。


AWWA関連行事について

一万人が参加の大きな会でしたので
この会について少し書かせて頂きます。

開会式

この種の日本の会の開会式では見られないことが
抜刷りに書いてありましたので長くなりますが引用します。

「24日の開会式には数千人が参加して行なわれた。
混声黒人ボーカルグループによる歌で雰囲気を盛り上げた所で開会宣言。

先ず海軍の女性牧師さんのお祈りから始まり
昔の衣装を身につけた鼓笛隊を先頭に
AWWA構成国の米、カナダ、メキシコ3ケ国の国旗の入場。

ついで市長、AWWA会長挨拶、功労者の表彰式
最後にユーモアに富む基調講演が行なわれた。

全ての行事がいかにもアメリカ的と言えるものであった。」


研究発表会等

研究発表
24日から27日まで43セッションに分かれて行なわれました。

予稿集もなく、短い発表時間のため
発表者は早口でしゃべり理解するのに苦労しました。
ただスライドの使用方当時の日本より遥かに上手で感心させられました。


日曜セミナー
23日に行なわれたこのセミナーは、11のセッションがあり

各セッション参加には、夫々にエントリーフィーを支払う方式でしたが
特定テーマについて一日をかけて発表があるため、中味が濃いものでした。

Early Bird(早起きの人)
25日から27日の朝8時から9時までの
早起き勉強家参加のセッションで
大学教授が最新研究データーを紹介しながらのお話で有益でした。

また夜5時からも、夜のセッションが行なわれるなど
予想以上に勤勉なスケジュールになっていました。


展示会
300余の団体・企業が参加しての大規模の展示会でした。

AWWA研究財団のブースで(頂き写真)


皆さんには興味がないことを長々と書いて失礼しました。

最後になりましたが
今回の台風で皆様の被害が無かった事を祈りつつ
お見舞いを申し上げます。