韓国の日本からのビール輸入額が昨年、2018年の9%弱にとどまったことが韓国関税庁のまとめで分かった。
2019年に日本政府の半導体材料の対韓輸出規制強化で日本製品不買運動が起きて急減。
この間に韓国産クラフトビールが普及し、業界関係者は「日本ビールの輸入回復は難しい」とみている。
韓国で日本の輸出規制は、元徴用工訴訟で日本企業に賠償を命じた判決への「報復」と受け止められ不買運動が広かった。
2018年に7830万ドル(約90億円)だった日本ビール輸入額は、2019年は3975万ドル、2020年は566万ドルと減少。
2021年はやや回復し687万ドルだったが2018年の9%弱で、輸入ビール市場で日本が占めるシェアは2018年までの1位から、2021年は9位にまで転落した。
韓国の経済団体「全国経済人連合会」の関係者は、トヨタ自動車のブランド「レクサス」やカジュアル衣料販売店「ユニクロ」は盛り返しているとし「不買運動の影響は少なくなった」と語る。
一方、ビールは「国産クラフトビールの普及やワインなどの『代替品』が多いこともあり、回復は難しいのでないか」と分析した。
「韓国クラフトビール協会」によると、2018年に633億ウォン(約60億円)だった国内売上高は2021年に1520億ウォンと2倍以上になった。
韓国や中国は、なぜ子供じみた「不買運動」を行うのだろう。