年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
たくさんのコメントを待ってます

JR東海道線東京駅:「海賓亭」    こだわりの鮮魚がいただける和食店ではあるのですが…

2013-10-06 22:28:40 | 関東
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東京駅八重洲口に「グランルーフ」なる商業施設がオープンして3週間ほど、そろそろ落ち着いた頃かと、それを覗いて見ようとお出かけをいたします
新しくオープンした15店舗中14店舗が飲食店だと言いますから、その関心も倍増でありまして、特にお肉とお魚に分かれているらしい地下1Fの飲食ゾーンは興味津々なのであります
そこには“和”の調理がなされた料理を提供するお店がすらっと並んでいまして、寿司、天ぷら、すき焼きなど美味しそうなモノばかり コレは楽しみですね



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ココはそんな新しく出来たゾーンでは無いのですが、海鮮が彩りよく盛り付けられた店頭サンプルの数々に惹かれてお邪魔することにいたします
夜はそんな海鮮料理と和食をメインとした居酒屋であるようなのですが、お昼にはそれらをご膳にした商品が揃えられていまして、お手頃なお値段でいただくことが出来るようでもありますね


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店内は和風のダイニング風でありまして、広々とした空間で落ち着いて食事が出来る雰囲気であります
ちょっとお昼のタイミングをずらしていたからでしょうか、そんな広々とした店内がガラガラでありまして、ちょっと寂しさを感じてしまいましたが…
テーブルにはポットと湯呑が置かれ、お茶はそれからセルフでいただくシステムであるようでありまして、お店の雰囲気とは似つかない、このシステムにちょっと嫌な予感がしたのですが…


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いただいた商品はコレ“海賓弁当”
お店の屋号も付いていますし、海鮮と天ぷらや煮物と言った和食が両方いただける商品でありますので、きっとこちらのイチオシ商品だと思うのでありますが…
盛り付けも京懐石をイメージさせるようなオシャレなモノであるのですが、盛り置きされていたであろうサラダはラップで潰されて状態そのままで提供されていまして、美味しいモノがいただけるであろうと言う気持ちが一気に下がりました
更には、そこにある煮物がかなり煮詰まっていて、塩味の強さが際立っていますし、脇に添えられたひじきと大豆の小鉢も同様でありまして… 
これでは折角の美味しいお魚を使った海鮮丼も残念なものに思えてしまって、残念なランチとなりました



駅に直結する施設にあるお店でありますし、新しい施設が開業したってことで多くのお客さまが来店されるのでしょうが、あまりにも効率が優先しずぎると、こう言ったことが起こりがちなんですよね
お待たせしないと言うサービスも大切なことではありますが、基本となる美味しさが疎かになるようでは、飲食店としては失格と言わざるを得ないって感じがして…
ちょっと残念ですね



【海賓亭】
東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街南1号
03-3271-3839

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JR山手線品川駅:「常盤軒」    丼からはみ出すほどに大きな海老天は豪快 次回はメガチキン竜田ですね

2013-10-05 22:55:51 | 関東
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しとしとと雨降る日
夕方には止むかな? なんて様子を見ていたのだけど一向に止む気配が無くて… 
でも、出かけなきゃならない用事もあって…
ってことで、まだ止まぬ雨の中、恵比寿へと出かけます



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そんな用事を終えた帰り道、本当は恵比寿で見つけた定食屋さんでの夜ごはんを予定していたのだけど、残念ながら予定を済ませた時間には閉店していて… ならば新しくなった東京駅八重洲口のお店で… と山手線に乗ったのですが、その車両がまずかった…
品川駅で止まったとき、目に前にあった駅そばの壁面に貼られた1枚のポスターが目に入ったのであります


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そんなポスターがコレ
「メガチキン竜田」
竜田揚げの衣にそば汁が染みて… 想像しただけでも美味しそうなのに、それが“メガ”ですよ“メガ”
これに惹かれて… もうこれは途中下車するしかないでしょう
って、扉が閉まる間際に飛び出したのですが…


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なっ、なっ、なんと、その目的である“メガチキン”が品切れである様子 メガチキンを使った商品に全て×印が付いているではないですか
愕然としながらも券売機を眺めていますと… 次に目に入ったのが“ジャンボ海老”の文字
海老天好きとしてはこれも捨て難いところでありまして、折角途中下車していることですから、これをいただいて見ることにいたしましょう


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丼からはみ出るほどに大きく、長いだけでなく太さもしっかりとしていて圧巻な顔つきであります
ジャンボ海老が1本のモノもあるのですが、さすがに2本も乗ると豪快そのものですし、650円でいただけるとは素晴らしいコストパフォーマンスを感じることが出来ますね
とは言え、この手のお店でいただく海老天は衣ばかりが厚くて、肝心な海老は細く小さなモノであることが多くガッカリすることもしばしばなのでありまして…


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こちらのモノも類に漏れず厚い衣に覆われてはいるのですが、使われている海老もそれなりの太さがあるものでありまして…
プリッとした海老ならではの美味しい食感も楽しむことが出来るモノでありますね
分厚く感じる衣も、粉がたっぷりと言うのではなく、卵がたっぷりなモノでありますのでその甘味を感じることも出来るのであります
何より、そば汁を吸って柔らかくなった衣が美味しかったりもするんですよね
そのおかげで、そば汁があっという間になくなってしまうのが残念であったりもするのですが…



地方に出掛けたときに駅のホームにある駅そばを見かけることは多いのですが、まさか山手線に… しかも品川駅には数軒のお店があるとのこと
ちょっと調べてみますと、それ以外の駅にも結構な駅そばのお店があるんですね
これまで、全く気づいていませんでした




【常盤軒】
東京都港区高輪3-26-26 品川駅山手線ホーム
03-3442-2998

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東京メトロ有楽町線月島駅:「一心」   懐かしい中華そばとムッチムチの餃子でランチ

2013-10-04 22:43:04 | 関東
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昨日とは打って変わって、今にも雨が落ちてきそうな重たい雲に覆われてブルブルッと振るえそうなくらいに寒い日
どこかへランチへ出かける気にもなれず、昨日の築地で気になった節系の和風出汁のラーメンが恋しくて…
きっとあそこなら、それに近いラーメンを提供してくれるに違いないと月島の商店街へと向かいます



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見るからに昭和な佇まいのお店からは節系出汁の香りとほんのりと醤油の香りが漂っていまして、やはりワタシの予感は的中であります
店頭に置かれたサンプルは少々変色していたりするのですが、妙にその佇まいとマッチしていて嫌な気がしないんですよね
入口の扉にあるガラスから店内を覗いてみますと、ご夫婦らしき年配の方が営まれているお店でありまして、見た目の通り、昭和の時代からココで営業されているのでしょうね


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そんな歴史を感じるお店ではありますが、厨房内のステンレスや客席はピカピカに磨かれていまして…
商売に対する真摯な姿勢を伺うことが出来ますね
であるからこそ、何年も、いや何十年も地元の方に愛されるお店であり続けられるってことでもあるのでしょう
メニューは豊富でありまして、600円ほどでいただける麺飯の数々や1,500円ほどと言う強気な価格設定である酢豚などの一品料理など、壁面に大きく貼られています


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そんな中から、目的である最もシンプルなラーメンと餃子をチョイスいたします
そのラーメンの価格はなんと500円 果たしてこのお値段でどれだけの商品が提供されるのかと、ちょっと不安にもなったりもしますが…

かなり醤油の色が前面に出た濃い色のラーメンが提供されます
その色合いから味の濃さを懸念したのでありますが、実際にはそんなことは無く、実にスッキリとした和風の味わいがあるものでありまして… 
鶏がらをスープをベースに節の旨みを加えた、今流にいうところのダブルスープなのでありますが、脂っこいラーメンに罪悪感がある我々世代にはありがたいモノでありますね

築地で惹かれた甘い醤油の香りではありませんでしたが、ココのラーメンも正統派中華そばって感じがありまして、美味しくいただかせていただきました


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そして餃子
実はこれを頼む必要はなかったのでありますが、やはりラーメンと言えばこれが無いと… 
習慣でありますね
しかし、その習慣が大正解だったのであります
ムチムチッとした餃子の餡は野菜がメインなものでありまして、そのジューシーさが実に美味しいモノでありますね
丁寧に、カリッとした食感に焼き上がられていることも美味しさのポイントでありました



レトロでありながらピッカピカの店内と丁寧な調理で地元密着の中華料理店
継承される方がいるのかどうかはわかりませんが、いつまでもあり続けて欲しいお店でありますね



【中華 一心】
東京都中央区月島3-7-10
03-3533-0755

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都営地下鉄大江戸線築地市場駅:「かとう」   新鮮な素材を卓越した技術で… 牡蠣どうふもお気に入り

2013-10-03 22:56:31 | 関東
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ステキ女子からランチのお誘いを受けて…
やっていたデスクワークをサクッと切り上げ、待ち合わせの場所とした歌舞伎座へと向かいます
何でも築地ランチをしたいと言うのでテクテクと歩いて向かうことにしたのですが、ここ数日の涼しさから一転した真夏日の今日 汗ダラダラでありました



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せっかく築地に来たのだからと場内へ
場内には40軒ほどのお店があって、ココへ来るたびに行列しているお店が変わっているような… ほぼ観光地化している築地場内 きっとTVや雑誌で紹介されるお店が変わることで、行列するお店も変わるってことなのでありましょう
洋食・とんかつ・お蕎麦などなど… 中にはピッツァのお店もあったりと、様々なお店があるのですが、築地と言えばお魚 お寿司系にするか、和食系にするかが悩みどころでありまして…


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体調があまりよくないと言う友人を気遣い、和食系のお料理をいただきましょうってことで“銀ダラの西京焼き”
脂がのった銀ダラが大好きなワタシは、コレをいただくと本当に幸せを感じるんですよね
そんな期待を裏切ることなく、ふっくらでホロホロ
ほんのりとした味噌の風味がご飯のお供に最高でありますし、そのご飯が炊きたての艶々のモノ
さらには、添えられたきんぴらや漬物、しじみ汁の全てが美味しくて…
何杯でもごはんがお替りできるような気がいたします


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こちらは友人がいただいた“地金目鯛の煮付け”
コレをお願いすると、威勢が良くて、これぞ江戸っ子 しかも市場の女って雰囲気のお姉さんから、頭が良いのか身が良いのかと訊ねられまして…
プルンと膨らんだ弾力を感じる美味しそうな金目に、ワタシもそれにすればよかったと、隣の芝生は青く見える状態でありました
煮汁が染みたお豆腐も美味しそうで、我慢できずにそれを一口拝借して…
煮汁の甘みも濃さもちょうど良くって、全く臭みが無いモノでありまして、使われているお魚の鮮度もさることながら、それを調理する技術も立派なものでありました


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そしてもうひと品
壁面に貼られたメニューを眺めていまして、どうしても食べたくなったものであります
今日のような暑い日にはちょっと… って感じもいたしますが、暑い日には熱いモノで… とも言いますし…
“牡蠣とうふ”をいただきます
昆布出汁に牡蠣のエキスが溶け込んだ何とも優しいお味でありまして、自家製かと思わせる酸味がきつくないポン酢でいただきますと… これもまた絶品でありますね


お腹を満たしたところで、場内から場外へと観光気分で歩き回りまして築地を満喫していたのですが、残念ながら井上のラーメンは売り切れになってしまっていて…
これでまた、築地を訪れる課題を残してしまったって感じですね



【かとう】
東京都中央区築地5-2-1 築地市場 8号館
03-3547-6703

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東京メトロ日比谷線八丁堀駅:「如月」   ジメジメと不快な日にはピリッとした刺激が美味しい辛大根せいろ

2013-10-02 22:48:05 | 関東
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台風の影響でしょうか
朝、目覚めた時からずっとしとしととした雨が降っていまして、視界もほとんどないほどに霞んだ状態でありまして…
夕方から収録の仕事が予定されていましたので、そんな台風の行方を気にしながら、日中はデスクワークをこなすことにいたします



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そんな雨模様も夕方にはスッキリと晴れまして、こんなにキレイな虹を見せてくれます
クッキリとしていて大きくて… こんな虹を見ることが出来るなんて、これも台風のお陰でありますね
デスクワークもひと段落しお腹も空いてきましたので、そんな虹を楽しみながら、ちょっと早めの夜ごはんをいただいてお仕事へ向かうことにいたします


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八丁堀駅近くの路地にある一軒のお蕎麦屋さん
その佇まいがとっても美味しいお蕎麦を提供してくれるような気にさせてくれて、ずっと気になっていたのであります
手打ちのお蕎麦をリースナブルなお値段で提供していただけるってことも魅力でありますね


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カウンターに座り、ざるそばをササっと手繰って席を立つ
そんな粋を楽しませていただくことにいたします
開店して間が無い17:00過ぎ まだ先客がいない時間でありまして、ちょっと暖簾を潜るのには緊張をしたのですが、そこは勇気を振り絞って…
カウンターの中に立つ大将らしき強面の男性の姿に緊張はさらに高まります



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湿度がとっても高く不快な天気でありましたので、スッキリサッパリとしたモノがいただきたくて、辛味大根でいただくおそばをお願いいたします
お店では“辛大根せいろ”と呼ばれているようですね
キチッと角が立った切り口のお蕎麦をお口に含むと、キリッと冷水で〆られた蕎麦の心地よさ そしてしっかりしたコシ
香りは穏やかでありますが、喉越しの良さが際立つお蕎麦であります


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何と言っても驚かされたのは、この辛味大根
自分の好きな分だけを擦っていただくことが出来ますので、遠慮なくたっぷりとそれを卸しまして…
ピリッとくる刺激が大人な感じで良いですねぇ
山かけのお蕎麦なんてもの良いですが、今日のような日にはコレが一番でありますね


お昼には海鮮丼とのセットになったお蕎麦もいただけるようでありまして、そのコスパが素晴らしいようでもありますから、次回はランチで…
また楽しみが一つ増えました



【日本蕎麦処 如月】
東京都中央区八丁堀2-22-2
03-5541-5667

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東京メトロ日比谷線八丁堀駅:「新川たなか」    トロトロ玉子と汁だくな絶品親子丼に舌鼓を打ちます

2013-10-01 22:16:20 | 関東
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午後からは書類をまとめようと、早めにランチへと出かけます
ならば、いつもは混んでいてなかなかお邪魔することが出来ないところに伺うことにしようと、1軒のお店を選びます


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新川2丁目の交差点にある「たなか」ってお店
マンションの1Fにありながら、塀で囲まれたような雰囲気が演出されているために、外からはお店の様子が窺えないのでありますが、老舗風の佇まいから美味しいモノがいただけそうな予感がいたします
ビジネスマンが多い新川・八丁堀エリアでありますので、12:00を回りますと、お店の外に席を待つお客さまが並んでいることもしばしばなんですよね


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ひとりでありましたし時間も早いってことで、カウンターの端っこであるベストポジションをいただくことが出来ました
ココからは手元こそ見えないものの、調理の音などを感じることが出来まして、これからいただく商品への期待が膨らむのであります
4~5人が座れるカウンター席と20人ちょっとが座れるであろうテーブル席と言った、さほど大きなお店ではありませんが、満席となるお客さまへ提供する商品をひとりで調理されるのは大変なことでありましょう


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焼鳥が乗せられた“きじ丼”が看板商品ではあるようですが、今日の気分は出汁で煮込まれた鶏肉の美味しさとトロっとした半熟の玉子を味わえる“親子丼”でありまして…
小ぶりな丼で提供されたソレは、ワタシが期待していた通りのモノでありまして、玉子のとろみが最高の状態でありますね
汁だくという表現がぴったりなほどに、たっぷりなだし汁がご飯に掛かっていまして… かと言ってレンゲですくわなければならないほどでは無い絶妙なバランスでありますから、最後のひと粒のご飯にまでだし汁の美味しさを堪能することが出来るのであります


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鶏料理屋さんと言うことでありまして…
添えられているのは味噌汁では無く鶏スープであります
程よい脂で膜が張られたスープは最後まで熱々でいただけますし、そのスープの旨みもキチッと出ていまして… これも絶品と言う言葉がピッタリなモノであります



専門店が提供するこだわりの親子丼
そう聞けば千数百円と言うお値段であっても納得なのでありますが、ココでは800円で提供して下さっていまして…
そのコストパフォーマンスの高さも魅力でありますね
次はきじ丼をいただきに伺うことにいたし迷う ご馳走さまでした



【とり処 新川たなか】
東京都中央区新川2-11-1
03-3553-0428
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