テレビ番組制作会社より番組制作の監修をしてもらえないかとの依頼を受けまして、その打ち合わせをして参りました
飲食店開業をドキュメントするという番組企画でありまして、その開業にあたり、失敗が予測される点を洗い出し、その改善方法をアドバイスすると言うものでありまして…
今回は特番と言うことでありますが、来春からのレギュラー化を狙っているとのことですので、それが実現すると楽しそうですね
そんな打ち合わせの前にランチをいただこうと、日本橋の老舗店「嶋村」へお邪魔いたいたします
今の時代溢れているグルメ本でありますが、実は江戸時代にも同様なモノが存在していたとのことでありまして、そのスタイルは相撲番付のようなモノであったのだとか…
そんな番付にも名前が乗っているこちらのお店は、嘉永3年(1850)の創業と言うことでありますから、老舗中の老舗ってことでありますね
伺ったのはお昼の営業時間ギリギリのことでありまして、既に先客は全てお帰りになられてしまったようで、ひとりぽつんと食事をいただくことになりました
このような環境での食事は緊張してしまうモノなのでありますが、そんなタイミングであるにも関わらずスタッフの方が笑顔で迎えてくれたお蔭で、美味しくお料理をいただくことが出来ました
開店直後屋や閉店間際というのは最もお客さまに不快感を与えることが多い時間でありまして、その不快感から徐々にお客さまを減らしてしまうケースが多いのですが、こちらのような対応でありますとその心配はないようですね
いただきましたのはこちらの看板料理であります“金ぷら重”
江戸の時代には天ぷらのことを金ぷらと呼んでいたようで、その名残を今の時代にも残していらっしゃるのですね
提供さレた金ぷら重は器から海老の尾がはみ出したものでありまして、上蓋を開けると美しそうな大海老がドーンと2本 その長さは150mmほどでありましょう
サクサクであろうことが見ただけでもわかる天ぷら 食欲をそそる、香り豊かな丼タレを纏った芸術的な姿は、思わずヨダレがこぼれそうなほどであります
特別に高価な海老が使われているわけでは無さそうですが、見た目に負けることのない、しっかりとした食感と旨みを感じることが出来るモノでありました
老舗割烹店でありながらランチメニューが充実していていますし、日替わりも含めて1000円前後が中心の良心的な価格設定でありまして…
そのコストパフォーマンスの高さが嬉しい一店であります
【割烹 嶋村】
東京都中央区八重洲1-8-6
03-3271-9963