日本の秋はどこへ行ったの?
とでも言いたくなるほどに、いつまでも暑い日が続いていまして、今日も真夏日を記録したようであります
暑かったり寒かったり、日中と朝晩の気温差が激しかったりと、体調を壊しやすい時期でありまして、ワタシの身体も体温調整に疲れた様子であります
日本橋で予定されていた所用を終えたのが13:00前のこと
ならば、久しぶりに“とうめし”をいただくことにしましょうと「お多幸」へと向かいます
日本橋でおでんと聞けばかなり高額なモノを想像されるかもしれませんが、こちらのお店はかなりリースナブルでありまして、お昼の時間ですと1,000円以内、夜でも3,000円ほどで老舗のおでんをいただくことが出来るのであります
暑い日におでん? と思われる方もいらっしゃることでしょうが、それを推してでもいただきたくなる逸品がこちらにはあるんですよね
暖簾を潜りますと、まだまだ満席に近い状態でありまして、カウンター席の後ろにある2名掛けの小さなテーブルで相席となります
実は1Fにはほかにもうひとテーブルあるのですが、それほど大きくない厨房だけでは多くのお客さまに対応することが出来ないのでありましょう
お昼の時間はそのテーブルを潰して配膳のスペースとしているんですね
ですから、おひとり様以外は、ほとんどのお客さまが2F席へと案内されているようであります
これが“とうめし”でありまして…
ご飯にたっぷりのおでん出汁をかけ、その上にしっかりと味が染みたお豆腐を乗せただけと言うシンプルなモノなのでありますが、それがそれが驚くほどにとっても美味しいのであります
ただ出汁をかけただけ、ただお豆腐を乗せただけ そんなお料理が名物となるにはそれなりの秘密があるに違いないのでありまして…
たとえば、たっぷりのおつゆが掛けられてもベチャベチャにならないように少し硬めに炊き上がられたご飯なんてことも、そのひとつかもしれませんね
木綿ごしのお豆腐ですからたっぷりとおでん出汁を含んでいますし、木綿豆腐でありながらもしっとりと滑らかな食感でもありますし…
運ばれてきたときに、丼の上でプルンプルンと揺れているお豆腐は見ものですよ
この“とうめし”と煮物がセットになった“とうめし定食”と言うモノもあるのですが、折角ですから“おでん定食”をいただき、その種のひとつであるお豆腐を使って“とうめし”にしていただくことにいたします
“おでん定食”はお好みでもお任せでも3つの種をいただくモノと、4つの種をいただくモノが用意されていますので、ワタシは4つの種でいただきます
お豆腐のほかに、玉子・はんぺん・大根をいただいたのですが、この大根がまた美味しいこと
出汁がたっぷりと染みていてかなり黒く色づいているのですが全くその辛味が無くて… 大根の甘みをじっかりと楽しむことが出来ましたよ
いやぁ、ちょっとちょっとのこだわりが重なって、コレだけの名物料理になっているのでしょう
お昼に来店されるお客さまのほとんどが、この“とうめし”を召し上がっておられる姿は圧巻ですね
これから寒くなるにつれ、おでんが美味しくいただける季節となりますので、また“とうめし”を楽しみにお邪魔させていただくことにいたしましょう
【お多幸】
東京都中央区日本橋2-2-3 お多幸ビル
03-3243-8282
